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「岡崎さんが結婚?」
買い物から帰ってきた美紅は、千秋が座るソファの隣に腰掛け話を聞いて驚く。
「相手は前から付き合ってる、俺も知ってる堺真知子って小中一緒だった同級生」
千秋の説明に美紅は頷く。
「千秋さんたちって本当に仲が良いよね!私は東京出身じゃないから、付き合いのある友達って大学時代だけだし」
羨ましそうに美紅が言うので千秋は笑う。
「俺だって、付き合いがあるのは岡崎と成田だけだよ。女子はもう誰も付き合いないから、堺が呼ぶ女子も殆ど覚えてないし」
千秋が美紅の頭を撫でる。
「でもこういう話聞くと、やっぱりもう結婚する歳になったんだってしみじみ思うよ。美紅がいなかったら、俺はまだ独身だったと思うし」
美紅はニコッと笑って千秋に抱きつく。
「私も千秋さんと知り合わなかったら、キャリアウーマン目指してたな、きっと」
千秋は美紅をギュッと抱きしめる。
「どっちが良かった?キャリアウーマンと俺と結婚したのと」
答えを聞くまでもなく、分かってるくせにと思いながら美紅は笑う。
「結婚して良かった!」
美紅もギューっと千秋を抱きしめる。
「言わせたかった」
千秋は美紅の顎をあげて、顔を自分に向けさせる。
そのまま唇を重ねて、千秋は美紅をソファに押し倒した。