shk攻めsm受けです。
若干の性的描写があります。
sm視点
何か違和感を感じて目が覚める。目に入った光景は、明らかに眠りにつく前とは違った。
薄暗く、家具は今寝ているベットのみの簡素な部屋。自分の手首にはロープが巻かれていて、所謂監禁されているような状況だ。しかし監禁されているにしては足は自由で、いつでもドアから出られる状態だった。
このまま考えていてもしょうがないので立ちあがろうと足に力を入れたところで、ドアノブが回り人が入ってきた。
⁇「あ、起きた?」
少し小柄な体型、特徴的な低い声、深緑の髪に緑の目…
sm「…シャークん?」
それは、俺の友達、シャークんだった。
しかし、シャークんが俺を監禁した…?動機も目的も全くもってわからない。
…とにかく知っている人物で一安心だ。少し話を聞いてみよう。
shk「おはよ、スマイル。」
sm「シャークんが俺をここに連れてきたのか?」
shk「…そーだよ。嫌だった?」
sm「理由は?何が目的だ。」
shk「理由は…スマイルが他の人に取られちゃいそうだったから。俺、スマイルが好きだからさ。」
sm「んえっ?」
衝撃の事実に思わず間抜けな声が出る。
シャークんが俺を好き…全く気が付かなかった。
shk「んで、目的は、」
shk「スマイルを俺に堕とすため!」
sm「へ…堕とす?俺を?」
再び間抜けな声で聞き返す。別に、監禁されたことが、シャークんに堕ちるのが怖いわけじゃない。
だって、俺はもうシャークんに…
sm「わっ」
shk「…w 可愛い。」
shk「俺より大きいのに、簡単に押し倒されちゃってさ。いいの?抵抗しなくて。何されるかわかってる?」
sm「…!やだ、やめろよ!」
shk「今更やめるわけもないんだけどね。口だけならいくらでも抵抗してなよ。」
抵抗も空しく、ワイシャツのボタンが外されていく。
ただ、丁寧にボタンを外していくシャークんの手つきに、どこか興奮している自分もいた。
これから俺は、シャークんに抱かれる。
そう思うたびに脳が甘く溶かされるような感覚になった。
いつの間にか俺の服は全て脱がされていて、本格的に事が始まろうとしていた。
shk「ね、スマイル。いい?」
脳が痺れて何も考えられない。服を脱がされただけなのに、もう目の前の男のことしか考えられない。
そのまま溶けた脳で返事をする。
sm「うん。俺、シャークんがほしい…」
shk視点
sm 「うん。俺、シャークんがほしい…」
思わず耳を疑った。こいつの口からそんな可愛い言葉が出るなんて。
もう理性なんてものはとっくになかったが、それ以上の何かがはち切れそうになって…もう限界だった。
スマイルを俺のものにしたい。俺だけのものにしたい。そう思ったら、もう体は動いていた。
sm「い“っ…⁈」
スマイルの首元に顔を埋め、思いっきり噛みつく。そこには綺麗に歯の痕がつき、少し赤く滲んでいる。
俺のものだという印。そう思うと堪らない気持ちになって、全身にキスを落とし、噛みつき、吸いついた。
俺の腕の中でびくびくと震えるスマイル。痛みを耐えるようにはくはくと動くその唇をキスで塞ぐ。
一度口を離して彼の顔を見ると、物欲しそうな目でこっちを見ていた。
shk「…お前、自分が置かれてる状況わかってんのか?一応俺、お前のこと監禁してる立場なんだが…」
sm「それはそうだけど…でも、シャークんはシャークんじゃん?だから、いいよ。」
…こいつはどこまで俺を狂わせるんだ。
印をつけて満たされた独占欲が、さっきまでの何十倍にも膨れ上がって返ってくる。
sm「ねぇ、シャークん。続きは?」
最早堕とすまでもないような気もするが、このまま引き返せるわけもない。
ぐちゃぐちゃな感情のまま、深く長い口付けをした。
気だるげな意識の中、不快な感覚がして目が覚めた。
目を開けると、目の前には幸せそうな表情で眠る想い人。
結局あのまま、お互い意識を飛ばすまで獣のように交わり合っていた。後処理もしていないから、お互いべたべたで気分が悪い。
一旦、スマイルも連れて風呂に入ることにした。流石に途中で起きるだろうし、話はそれからだ。
…と、思っていた俺が浅はかだったようだ。
普段から睡眠時間が長い上に疲れも相まって、片付けが終わっても起きることはなかった。
無理矢理起こすわけにもいかないし、どうしたもんか…とベッドに座っていると、彼のスマホが目についた。
人のスマホを勝手に見るのはどうかと思ったが、今更なところもあったので、手に取り画面を開いてみた。
当然、ロックがかかっていたのだが、何となく数字を入力してみたら呆気なく開いてしまった。
shk「俺の誕生日じゃねぇかよ…」
shk「…⁈」
開いた先の画面は、一面俺の顔写真だった。
壁紙はもちろん、アプリのアイコンも俺だった。
アルバムを開くと、自分でも知らないような、色んな表情をしたたくさんの俺がいた。
正直、スマイルが俺を好きなんじゃないかっていうのは、薄々察してはいた。でも、まだ確証がなかったから行動に移した。足枷をつけずに監禁して、いくらでも抵抗できる状態で襲う。一回でもスマイルが本気で拒めば、すぐに諦めて解放するつもりだった。
でも彼は、今俺の隣で寝ている。俺を拒むことがなかったのだ。
つまり、これは…
sm「…シャークん、好き……」
shk「⁉︎……何だ、寝言か…」
…夢に見るほど好きって解釈で合ってるよな。
shk「…俺も好きだよ。愛してる。」
目が覚めたら、どんな反応をされるだろうか。
愛しの眠れる姫に、そっとキスをした。
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