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翔とミドリはポーカーを遊んでいた。
掛け金はない。
ただのお遊び
午後の談話室。
テーブルを挟んで、翔とミドリが向かい合っていた。
掛け金はない。
勝っても負けても何も変わらない、ただの戯れだ。
ミドリ
翔さん、これ……結構いい手なんじゃないですか?
翔
どうかな?
翔は自分のカードを眺めながら、くすりと笑う。
ミドリ
……その笑い方、なんか嫌なんですけど。
翔
ふふ…そう?
ミドリ
絶対何か考えてますよね。
翔
ポーカーなんだから、考えるでしょ。
ミドリ
それはそうですけど……
翔はカードを一枚捨てる。
そして交換。
ミドリ
……
翔
……
しばしの沈黙。
ミドリ
翔さん?
翔
…ん?
ミドリ
今、僕の顔見ましたよね?
翔
見たよ。
ミドリ
なんでですか?
翔
カードより面白いから。
ミドリ
……それ、褒めてます?
翔
もちろん。
翔は頬杖をつき、ミドリをじっと観察する。
ミドリ
……見ないでくださいよ。
翔
どうして?
ミドリ
読まれそうなので。
翔
もう読んでるかも。
ミドリ
えっ…?!
翔
ふふっ…♡
ミドリ
……!
ミドリが少し考え込んだあと、意を決してチップ代わりのコインをテーブルへ置く。
ミドリ
……じゃあ、レイズします
翔
へぇ。
その瞬間。
翔の目が、ほんの少し輝いた。
翔
……いいね
ミドリ
え?
翔
あはっ……♡
ミドリ
……出ましたか。
翔
何が?
ミドリ
その顔ですよ?
翔
どの顔?
ミドリ
ギャンブラーの顔ですよ。
翔は楽しそうに笑う。
翔
だって、今の一手……すごく面白かったんだもん。
掛け金なんてないのに、ちゃんと駆け引きになってる。
ミドリ
……翔さん、本当にギャンブル好きなんですね。
翔
#長編
結愛
319
#暇だから構えっ…//
榎葉
308
158
6,274
うん♡
カードをテーブルに置く。
翔
ギャンブルって、勝つためだけのものじゃないから。
「相手が何を考えてるのか。」
「何を信じて、何を疑ってるのか。」
「それを一手ずつ味わうのが楽しいんだよ。」
ミドリ
……なるほどです
翔
だから、こういう遊びも好き。
ミドリ
お金を賭けなくても?
翔
むしろ、こういうのもいいよ♡
翔は柔らかく笑う。
「勝ち負けを気にせず、純粋に相手との読み合いを楽しめるから。」
ミドリ
では……もう一戦、お願いします
翔
もちろん♡
カードが配られる。
翔
……さて♡
次は、どんな味かな?
ミドリ
その言い方、やっぱりちょっと怖いです。
翔
ふふっ♡
二人の間には、金も損得もない。
ただ、カードを通して交わされる小さな読み合いだけがある。
翔の哲学
「ギャンブル=料理」
* カード・ルール → 素材・香り
* 戦略 → 調理
* 心理戦 → 味
* ブラフ・イカサマ → スパイス
* 相手の意外な一手 → 隠し味
* 一手一手の読み合い → 味わう時間
* 勝負の結末 → 余韻
翔が好きなのは、単純に「勝てる料理」じゃなくて 素材そのものの味が生きた、奥行きのある料理。
だから、料理では調味料で無理やり複雑さを作った味を嫌う。
ギャンブルでも同じ。
相手自身の思考・性格・判断から生まれた複雑な読み合いなら大好き。
一方で、意味のない小細工を重ねて「複雑そうに見せる」だけの勝負には興味を失う。
翔
ギャンブルって……ひとつの料理だよ。
ミドリ
は、はぁ…?
そうなんですか???
翔
ルールという香りを楽しんで…
人間との対話という味を楽しんで…
頭脳戦という舌で、ひとつひとつの手を転がして……♡
最後の一口まで、味わい尽くすもの♡
だから翔にとって最高のギャンブルは、 最高の相手と、一緒に最高のひと皿を作ることである。
ミドリのポーカーの戦い方。
* 定石を無視する
* 弱い手でも強気にベット
* 確率上あり得ないような選択を平然とする
* ブラフを乱用する
* 「この手なら降りる」という常識を逆手に取る
* 予測の斜め上を突く
* 相手が「次はこう来る」と考えた瞬間に、全く別の選択をする
* 相手を考えさせすぎる
* 「なぜ今それをした?」という疑問を植え付ける
* 相手自身の分析力を迷わせる
* 好奇心そのものを罠にする
* 「次は何をするんだ?」と気になった時点で、相手を自分のペースに引き込む
つまりミドリは、
「確率に勝つ」のではなく、「相手が確率で考えること自体を利用する」。
そして翔にとっては……
これがたまらなく面白く、 翔は相手の思考を読む…いや、ミドリという愛しい人間を舌の上で吟味している。
ミドリは、読まれることを前提に思考を飛ばす。
翔
……普通なら、ここは降りる。
ミドリ
そうですね。
負ける確率が高いのでしようとも思いません。
翔
でもミドリ君は、そうしない
ミドリ
だって、普通にやったら読まれちゃいますし、翔さんにはああいった単純な手は通用しませんし捻る必要がありますよ…!
翔
ふふ、ふふふ…♡
すごいねぇ♡
そして、あの悪魔の笑み。
翔
あはっ……♡
計算できないんじゃない。計算させないんだ……♡
ミドリ
そういうことです。
ドヤ顔で答えた。
翔
いいね……♡
僕がどれだけ考えても、その答えの外側から来来るのがミドリ君の戦い方…♡
まるで……予定していた料理に、突然まったく知らない香辛料を入れられたみたい…♡
ミドリ
それ、褒めてます?
翔
もちろん♡
当たり前でしょ?
愛しのミドリ君っ♡
翔にとってミドリは、「計算外の変数」。
そしてミドリにとって翔は、自分のカオスを本気で追いかけてくれる最高の相手あり 二人のポーカーは、普通の読み合いとは違う
「計算する翔」VS「計算そのものを狂わせるミドリ」。
その噛み合わなさこそが、二人にとって最高に面白い勝負になる。
張り詰めた静寂の中、テーブルの上に最後のカードが開き切った。
翔
さぁ、運命のショウダウンだね、ミドリ君♡
翔は妖しく微笑み、自身のハンドをテーブルに滑らせた。そこに揃っていたのは、クイーンのスリーカード。
確率と心理の裏をかき、美しく構築された「硝子の悪魔」の確実な手札だった。
だが、それを見据えたミドリは、どこか楽しげに、悪戯な笑みを一層深める。
ミドリ
綺麗に揃えましたね…さすが翔さん、お見事です…
そう言ってミドリがめくった自分のハンドはキングのスリーカード。
クイーンをわずかに上回る、キングの圧倒的な優位。セオリーを無視してカオスを持ち込んだはずの青年が、土壇場で数学的な事実すらも自分の掌の上で転がしていたかのような、鮮烈すぎる勝利の形だった。
翔
……っ……はは、なるほどね♡
翔は息を呑み、そして次の瞬間、喉の奥からまたぞっとするような甘い笑い声を零した。
翔
あはっ……♡
やられたね、完全に♡
まさか君のその気まぐれなブラフの底に、こんな強烈な牙が隠れていたなんて……♡
負けたというのに、翔のペールブルーシルバーの髪が揺れるその瞳には、敗北の悔しさなど微塵も無かった。
むしろ、自分の計算を鮮やかに凌駕されたことに対する最高の知的興奮と、陶酔の色が深く浮かび上がっていた。
翔
見事だよ、ミドリ君ッ♡
僕の計算を完全に狂わせてくれたね…♡
……さて、ルール通り、勝者の君の言うことを一つ聞いてあげようか♡
何を要求するのかな?
そもそも。
翔とミドリがポーカーを始めたきっかけは「掛け金なしの、ただの戯れ」
つまり、
「ちょっとポーカーやってみる?」
くらいの軽い遊びから始まった。
29歳の翔と20歳のミドリが、何かを賭けるわけでもなくカードを囲む。
ところが―
翔は相手の思考を読むギャンブラーで ミドリはセオリーを意図的に無視するカオス型、 という正反対の性質が上手い具合に噛み合ってしまった。
最初はただの遊びだったのに、
翔
……へぇ♡
ミドリ
どうしました?
翔
ミドリ 君、面白いね……♡
となって、翔がミドリの予測不能な思考にどんどん興味を持っていく。
だから二人の勝負は、最初から殺伐としたものではなく、ただの戯れ。
そして。
翔が負けたために、ミドリの要求を聞こうとしていた。
ミドリ
そう、ですねぇ…
じゃあ、遠慮なく……今夜はベッドの上で、その気高いプライドも計算も全部脱がせて、綺麗に丸裸にして、僕の手で、隅々まで美味しく味わい尽くさせてくださいね、翔さん……♡
翔
ッ…♡
臨むところ…♡
ペールブルーシルバーの髪を揺らしながら、翔は不満を漏らすどころか、そのマゼンタの瞳をトロンと熱く潤ませて艶やかに笑った。
計算をすべて狂わされ、予測不能なペースで引っ張り回されるこのスリルこそが、今の翔にとって最高のスパイスだった。
抵抗するどころか、面白がるようにミドリの首元に腕を回し、翔はその整った横顔を妖しく見上げる。
そのまま部屋の奥にあるベッドへと運ばれ、柔らかいマットの上へと優しく、しかし逃れられない重みで押し倒されていく。
翔
ひゃんっ…♡
ふふ、大胆…♡
柔らかいベッドのマットに身体を預けられた瞬間、上から覆いかぶさるミドリの姿が視界いっぱいに広がる。
予測不能な知性のぶつかり合いの果てに訪れた、最高潮の知的興奮。その底なしの陶酔に足を踏み入れた瞬間、翔の端正な顔立ちは劇的に、そして妖しく変貌していった。
透き通るような白い肌の奥底から、じわりと熱を帯びた紅潮が頬に滲む。目は愉悦に耐えかねるようにすっと狂気を孕んだ三日月のように細められ、美しく整った唇は甘い快感に歪む。
言葉を紡ぐために開かれたその隙間からは、綺麗に整った歯の並びの奥、決して覗くはずのない「牙」が、妖しくちらりと顔を覗かせた 。
吐息をふんだんに含んだ、湿り気を帯びた低い声が、静かな密室の空気を震わせる。
ミドリ
……うわ、すご……
近くで見ると、もっとズルい身体してますね、翔さん。バレリーナみたいにしなやかで、陶器みたいに透き通ってて……
なのに、ちゃんと男の筋肉の締まり方してるなんて、頭脳戦だけじゃなくて身体まで僕の知的好奇心を狂わせに来てますよ……♡
翔
そんな、ジロジロみないでよっ♡
ミドリ
何言ってるんですか?
その青みがかった銀髪に、毛先の黄緑色の硝子に、長くて繊細な白いまつ毛の下で、そんな風にマゼンタの瞳をトロトロに潤ませて……
顔立ちも肌の質感も、どこをとっても現実離れしてて綺麗すぎて、本当に全部、残らず味わい尽くしたくなりますね……♡
翔
つまり?
ミドリ
(耳元)
その温かみのあるキャメルのスーツも、深いワインレッドのネクタイも…♡
全部、今すぐ1枚1枚ゆっくり剥ぎ取って、君が一番焦れったくなるように、生殺しにしてじっくり味わいたいです…♡
ねえ、翔さん……このまま僕の好きにしていいって、その綺麗な口でちゃんと教えてくれますよね……?♡
翔
そんなこと言われたら…
差し出したくなっちゃう♡
ていうか…
シャワー浴びさせてくれないんだ?
ミドリ
え?何言うんです?
キャメルのジャケットも、ワインレッドのネクタイも、シャツのボタンも…こうやって1枚、また1枚って丁寧に剥ぎ取っていくの、すごくゾクゾクしますね…
翔
え…♡
ミドリ君?
ミドリ
ねえ、翔さん、こんなに熱くて汗ばんだままの状態で、シャワーすら浴びさせてもらえないなんてすごく意地悪で、可哀想ですか?
でも、その逃げ場のないまま敏感になった白い身体が、これから僕にどうされるのかって考えると……もっともっと、いじめたくなっちゃいますよねぇ……♡
ミドリはハッとしたように言う
ミドリ
敬語なんて、もういいよね?
こうして一つずつ服を剥ぎ取って、汗ばんだその綺麗な肌が丸裸になっていくところを逃さず味わいたいんだからさ。
翔
このままシャワーもおあずけなんて…
君って本当に、底意地の悪い意地悪な子だねぇ……♡
でも、そんな風に僕を追い詰めて、ぐちゃぐちゃに溶かすつもりなら…♡
もっと僕を夢中にさせてみなよ……♡
ミドリ
ねえ、全部裸にしちゃうよりさ、このシャツ1枚だけは、あえて着たままでいてよ。
その方が、これから僕の手でどこをどう汚されていくのかがよく見えて、絶対に可愛いからさ?
すべてを脱ぎ捨てるよりも、あえて1枚だけ纏わせたまま焦らし尽くすという、底意地の悪い最高の選択。そのスパイスを効かせた手並みに、翔は愉悦に耐えかねるように三日月の形に目を細め、甘い吐息を漏らす。
翔
底意地悪いねぇ…♡
最高だよ、ミドリ君…♡♡
ミドリ
その口、塞いであげるよ
ミドリはニヤリと不敵な笑みを深めると、逃がさないと言わばかりに翔の両手首をベッドの上へと押し留めた。
そのまま、焦らしの時間を一瞬で終わらせるように、翔の艶やかな唇へと己の唇を重重ねる。
翔
んっ……♡
ただの触れ合うような口づけではない。ミドリは容赦なく翔の隙間を押し開き、粘膜と粘膜が絡み合う、濃厚でねっとりとしたキスを叩き込んだ。
舌先が滑り込み、翔の口内の熱をむさぼるように侵食していく。隙間から漏れ出る甘い吐息も、吐き出されそうになる声も、すべてを強引に喉の奥へと押し戻すような濃密な愉悦。
計算を組み立てる間すら与えない、純粋で暴力的な感覚の奔流。知性とロジックで世界を支配してきた「硝子の悪魔」の頭脳を、その圧倒的な快楽で完全に麻痺させ、無力化しようとする試みだった。
んぅ……っ……ん……♡
ペールブルーシルバーの髪が乱れ、繊細な白いまつ毛が激しく震える。
マゼンタの瞳は完全に蕩け、狂気と愉悦の狭間で視界を揺らしていた。
いつもなら瞬時に相手の手を読み解くはずの思考回路が、ねっとりと絡み合う舌の熱と感触によって、ぐちゃぐちゃに溶けて麻痺していく。
しばらくして、息が続かなくなったミドリがゆっくりと唇を離すと、二人の間に甘い銀の糸が小さく引いた。
翔
はぁ……っ、……あはっ……♡
無力化された翔は、ベッドの上で肩を大きく上下させながら、湿り気を帯びた低い吐息を漏らす。
舌を痺れさせられ、完全に骨抜きにされたその表情は、理性のタガが完全に外れ、恍惚とした快楽の底へと堕ちていた。
でも、ミドリは止まらない。
翔が抵抗の意志を示していたこと。
ミドリ
そんなに敵意むき出しにして…
そんな余裕あったんだ?
じゃ、もっとめちゃくちゃにするね?
ミドリはふっと艶かしく笑うと、再び翔の唇を容赦なく捕らえた。
先ほど以上の熱量を孕んだ、ねっとりと狂おしい「わからせディープキス」。
逃げ場のない両手首をベッドに縫い付けられたまま、翔は抗うことすら忘れてその濃厚な愛撫に飲み込まれていく。絡み合う舌が吸い上げられるたび、頭の奥でプツリと理性の糸が音を立ててちぎれていった。
計算も、美学も、冷徹なギャンブラーとしてのプライドも、すべてがその熱い粘膜の交わりの中に溶かされていく。
翔
んんっ……!
はぁっ、あぁっ……♡
んあ、ぁっ……♡
ぁはっ、そこ……っ、やぁ、溶け…♡
ちゃぅ……♡
ミドリ
ぷは…♡
あはは、あられもない顔♡
乱れた息を整える間もなく、ミドリは名残惜しそうに唇を離した。二人の間に引いていた細い銀の糸がプツリと切れ、翔は焦点の定まらないマゼンタの瞳をトロンと潤ませたまま、ぐったりとベッドに沈んでいる。
そんな無防備な翔の腹部へと、ミドリはそっと手のひらを滑らせた。シャツの隙間から這わせた指先が、シャツの上から、あるいはわずかにはだけた裾から、そのへそ下のあたりにぴたりと密着する。
ミドリ
キスされただけで、こんなに頭も体も真っ白にして可愛いところあるじゃん?
ほら、ここ、すごく熱くなってるよ?
もう自分で自分のこと、どうしようもないくらい欲しがって、重く疼いてるんじゃないの……?
敏感な下腹部を直接撫で回され、翔は艶めかしく身悶えた。ペールブルーシルバーの髪が枕元に散らばり、綺麗に整った唇からは、もう思考を伴わない甘い喘ぎ声がこぼれ落ちる。
翔
そんなとこっ…♡
撫でないでよ…どれだけみっともないか、わかっちゃうじゃん…♡
シャツの裾から這わせた手で隠された秘部を容赦なく捉えられ、翔の背中がびくりと大きく跳ねた。
思考の糸が完全に焼き切れた頭上に、ミドリの容赦ない指が深く、ねっとりと侵入していく。
そしてミドリは、たっぷりと愛液を絡め取ったその2本の指を、翔の濡れた下半身からスルスルと抜き去った。
ミドリ
こんなに濡らして、身体は正直だね?
欲しがってこんなに濡れてる。
目の前に突きつけられたのは、艶やかに光る愛液を滴らせた2本の指。ミドリはそれをあざ笑うかのように、パッと優雅にピースの形に開いて翔の目の前で見せつけた。
自分の身体から溢れ出た淫らな証拠をまざまざと突きつけられ、翔は羞恥とさらなる快楽の底で頭を真っ白に染め上げる。
ミドリは愛液に濡れた指をゆっくりと引き抜くと、熱を帯びた手のひらをそのまま翔の引き締まった下腹部へと這わせた。
ぴくぴくと痙攣するように波打つへそ下を優しく、しかし逃れられない重みで押さえつけながら、もう片方の手で自らの熱をしっかりとあてがう。
ミドリ
もう、我慢できないよね。
ひとつになろ?
これが、敗者の罰だからね…♡
ねっとりと蕩けるような声で耳元に囁きながら、ミドリは腰を落とし、結合部へとゆっくりと侵入を開始した。
熱く硬い感触が秘部を押し開き、奥へとじわじわと押し入ってくるその重みに、翔は頭をのけぞらせて激しく身悶えた。綺麗に整った歯の隙間から、堪えきれない甘い絶叫が零れ落ちる。
翔
あはっ……あっ、ふあ……っ!
おっきい……っ♡
そんなにゆっくり…♡
奥まで、入ってきちゃう……っ♡
逃げ場のない快感と、すべてを塗り替えるような圧倒的な満腹感が、思考の残骸すらも完全に焼き尽くしていく。
ペールブルーシルバーの髪が乱れ、マゼンタの瞳からは熱い涙がひとすじこぼれ落ちた。
白く透き通るような肌は限界まで紅潮し、シャツ1枚だけを纏ったしなやかな身体が、ミドリの重みを受けるたびに震えに震える。
翔はミドリ事が大好きだから、幸せでたまらない。
大好きな人に、抱かれている、その事実が胸を高鳴らせる。
ミドリは奥まで深く収まった熱をあえてそのままぴたりと止め、動かないことで翔の焦燥感を最高潮へと煽り立てた。
ミドリ
……動かしてほしいの? ほら、自分でちゃんとおねだりしてみせてよ、翔さん
意地悪く囁きながら、ミドリはゆっくりと腰を引いては、またねっとりと時間をかけて最深部まで押し戻す。
激しさではなく、内側をじっくりと擦り上げるような、理性を溶かすスローなピストン。
しばらくして、たっぷりとわからさられ、頭も真っ白にされてく。
余韻に浸かってる時にねっとり種付け。
ミドリが放たれる寸前の熱を帯びた腰の動きを一段と激しく、そして深く突き入れた瞬間、翔の理性の糸は完全に音を立てて消え去った。
翔
っ、はぁ……あぁ、あっ……♡ 来る、いちばん、 奥まで……っ、熱いのが……っ♡
限界を迎えた快感の波に呑まれ、翔の顔立ちは激しく、そして艶かしく歪む。
開いた口は締まりを失って半開きになり、そこから覗く美しい歯の並びと「牙」の隙間からは、糸を引くたっぷりの唾液がとろとろと零れ落ちていく。
マゼンタの瞳は焦点すら結べず、まるでスライムのようにドロリと蕩けきり、ただ目の前の現実と快楽を受け入れるだけの虚ろな熱を帯びていた。
全身を熱く満たしていく確かな感覚に、しなやかな身体がぐっと弓なりに反る。
ペールブルーシルバーの髪が汗で濡れて激しく乱れ、陶器のように白い肌は一目でそれとわかるほどの濃い紅潮に染め上げられていた。
(30分後…)
熱がようやく引き始めたベッドの上。
翔は、最後の1枚として残されたシャツ1枚羽織ってフラフラと足元を覚束ない様子で立ち上がろうとした。
ひやりとしたフローラルな床に足を下ろすと、まだ熱が残る太ももの内側を、白濁した愛液と精液が混ざった生々しい液体がとろりと伝い落ちる。喉はからからに渇き、火照った身体を冷やすために、ただ本能のままに水を求めて一歩を踏み出そうとした――その瞬間。
…ぽすん。
耐えきれなくなった膝がカクンと折れ、翔の身体はそのまま力なくベッドの縁へと崩れ落ちた。すっかり腰が抜けてしまい、指一本動かす気力すらない。
翔
あはっ……、嘘……でしょ…?
立て、ない……よ……っ……♡
立てない…助けて、ミドリ君…♡
そんな様子をベッドの上から見下ろし、ミドリは悪戯っぽく満足げな笑みを浮かべた。
数分後、ミドリはキッチンから氷がカランと音を立てる氷水の入ったピッチャーとコップを持って戻ってくる。
ミドリ
もう、そんなにフラフラになって。勝手に動こうとするからだよ、翔さん
ミドリは優しく、しかし逃がさないように翔の肩を支えて上体を起こすと、グラスに注いだ冷たい氷水を自らの口に含んだ。
ミドリ
ほら、喉渇いてるんでしょ。
…溺れないように、口移ししてあげるね
ふっと妖しく微笑むと、ミドリはそのまま自分の口に溜めた氷水を、トロンと半開きになっている翔の唇へと押し付けた。
冷たくて甘い水の感触が、熱を持った口内にじんわりと広がっていく。
溺れそうになるほどの濃厚な水移しに、翔は甘い吐息を漏らしながら、その冷たさと熱さに身を焦がすしかなかった。
ミドリの口から、冷たくて、けれどどこかほんのりと甘い水が、蕩けきった口内へと直接流れ込んでくる。
熱を帯びてヒリヒリと渇いていた喉に、そのひんやりとした水分が染み渡る感覚は心地よすぎて、むしろ頭の芯をさらに痺れさせた。ただの水ではない、ミドリの唇の熱と、かすかに混ざる甘やかな余韻。
そうしてそっとお風呂へ。
サッとシャワーを浴びて。
すべすべとした白い肌にオレンジとミントの香りがまとわりつき、浴室の薄暗い照明の中で、その無防備で美しい姿はいっそう色気を増していた。
ミドリは優しく翔の濡れた髪を梳きながら、悪戯っぽく耳元に囁く。
敬語が戻った。
ミドリ
気持ちいいですか?
お湯加減、大丈夫ですか?
まだまだ、綺麗にすることも気持ちよく可愛がることもできますからね…♡
翔
ゆっくりしたいなぁ…♡
ミドリ
翔さんの髪の毛って、絹みたいに綺麗ですよね…黄ばみを感じませんし。
翔
これは生まれつきの色。
褒めても何も出てこないよ?
強いて言うなら…
ミドリ君の優しさに甘える、勝者への貢物…かな♡
ミドリ
貢物だなんて…
こんなこと言いましたけど…
僕は翔さんのしてくれるセックスが好きですよ。
翔
嬉しい♡
ミドリ
そろそろのぼせちゃうので、出ましょうか。
ミドリはタオルで優しく水分を拭き取ると、パジャマの代わりにゆったりとした柔らかいシャツを翔の素肌に着せ、そのままふかふかのベッドへとそっと寝かせた。
オレンジとミントの爽やかな香りがシーツの温もりと混ざり合い、心地よい眠気を誘う。
激しい快楽と熱に翻弄され尽くした身体は心地よい疲労感に包まれ、ペールブルーシルバーの髪が枕元にふんわりと広がっている。
翔
おやすみ、ミドリ君…♡
ミドリ
おやすみなさい、翔さん。
激しくしすぎて、ごめんなさい…
今日は何も考えずに…
ゆっくり休んでくださいね。
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おおっ、44話読んだわ!翔の「ギャンブル=料理」っていう哲学、めちゃくちゃ刺さる…!「勝つこと」より「読み合いそのものを味わう」って発想、解像度が高すぎる🔥 それにミドリの「計算させない」戦い方、翔にとっては最高のスパイスだよね。最後の貢物も、勝負の延長って感じでめっちゃ良かった!二人の相性、天才的だわ…♡