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#地雷さんはまわれ右
すずめ
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俺はいつもシュシュを付けている
それは、俺のトレンドマーク!
… なーんてね
みんなからはいつも「似合ってるね!」とか言われる。
その度に俺は「ありがとう!お気に入りなんだ〜」って返してる
その瞬間だけは、本当にそう思えた気がした
でも違った
これは俺が “ 普通 ” でいるためだった
いつも通りの笑顔でいれば、
ちゃんと今日も、いつもの俺でいれるんだ
教室では、
「おはよ〜!!」って声が飛び交う
俺はいつもその中心にいるのが当たり前だった
笑顔で、明るくて、優しくて
みんなの前にいる
実際にそれが好きだったし、
だからこそ、それを壊すのが怖かった
だからずっと、何があっても、辛くても笑っていた
俺の夢は小さい頃から変わっていなかった
みんなのことを笑わせれる “ ヒーロー ” になること
誰かを笑わせていれば
ここにいていい気がしたんだ
でも夜になると胸が微に重くなる
理由は何故か説明できなかった
恵まれてるのに、息がしずらくなる日が増えていった
ある日気づいた
頭の中がどうにもうるさいとき、少しだけ静かになる時が一瞬あった
俺には、その静けさが少しだけ楽だった
だから、きっと、今もこうして
気づけばまた、次の日も、ずっと俺は
いつもの自分を演じていた
黄色のシュシュを腕に通して
ー7月ー
朝になるとぱたりと体が動かなくなっていった
行かなきゃって何度も思った
でも、思う度に涙が溢れそうになる
スマホには
「最近休み多くない?」
「夏バテ?」
そんなメッセージ
ごめんね、と何度も頭の中では繰り返されるのに返せない
母にも
「なんでなの?」と聞かれるが、
俺はうまく言葉にできなかった
いや、したくなかったのかもしれない
この気持ちに名前を付けるのが怖かった
夏。
みんなのSNSには、
楽しそうな写真が並んでいた
海、花火、お祭り
本当は、あそこにいるはずだったのかな
そんなことを考えては、すぐに目を逸らした
8月の31日。新学期
久しぶりに学校に行った。長袖を着て
でも、学校に入った瞬間。
俺はいつもの“あっきぃ” ではいられなくなった
気づいたら保健室にいた
そこで初めて、張っていたものがほどけて涙が止まらなくなった
何も聞かずに寄り添ってくれる先生の手が、
何故か1番苦しかった
その時だった
廊下で視線を感じたんだ
誰か…立ってる、?
そこに居たのは、同じように長袖を着ていた子。
その瞬間に捲られていた袖に気づく
見られた、と思った
でも、気のせいだろうか
その子の顔も、どこか苦しそうに見えたのは。
その瞬間、胸がぎゅっと痛くなった
“俺だけじゃないのかもしれない”
なんだかそう思ってしまった
教室に戻ると、俺はまた笑っていた
「暑くないの?」と何度も聞かれたが、
「日焼けしたくなくて〜笑」と、いつも通りに
みんなもいつも通り笑っていた
そして俺は、また“普通” でいられた。
でも、あの子の顔だけは笑っていなかった
帰る前、
保健室でもらったパンフレットを適当に机に突っ込んだ
“一人で悩まないで”
そう大きく書かれた紙
Ⓐ「ここに電話してください…か笑」
あの子の机を見て、小さくごめんねとだけつぶやいた
ー9月◻︎日ー
そこには白い彼岸花が一輪置かれていた。
花言葉は、「また逢う日を楽しみに」。
見てくださり、ありがとうございます🙂↕️
これで完結です。投稿遅くなってすみません。。。
コメント
1件
完結おめでとうございます…! 毎日巡回してるはる。です。 戦闘とかスキルに興奮するタイプだけど、こういう静かに胸に刺さる話もガチで好きだわ。 “普通でいるために”演じ続ける主人公、黄色のシュシュ、同じ長袖のあの子—どれも切なくて、でも最後の彼岸花で「一人じゃない」って小さな希望が灯った感じがした。 重すぎず、でもちゃんと痛みを描いてて、読後感がすごく良かったです。短い輪の中にぎゅっと詰まった温度、伝わりました。Ⓡさん、お疲れさまでした🔥