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すたーと
竜胆Side
あれからもう1ヶ月が経っていた。春千夜はまだ戻ってきていない。
兄貴は壊れちゃうんじゃないかって思っていたけれど、徐々に回復していった。
ご飯も少しずつ食べられるようになっていて、笑顔を見せてくれることも少なからずあった。正直安心しているが少し心配に思う。
そして、兄貴は春千夜のことを一切話さないようになった。
もしかしたら、兄貴は春千夜のことを忘れようとしているのかもしれない。
春千夜Side
今俺は、海外に居て梵天の奴らと会うことは無いだろう。
俺がしたことは間違っていたのだろうか。今もまだ、蘭が言った言葉が頭から離れない。
けれど、もう俺らの恋は終わったんだ。
俺はこれから一生恋をすることはないだろう。
これが最初で最後の恋だったんだ。
ねえ、またもし神様が、蘭と結ばれるのを許してくれたら、その時はまた会いに行ってもいいのかな。
蘭Side
蘭『いただきま~す♡』
竜『‥無理しなくていいからね』
蘭『大丈夫だよ~、』
春千夜が居なくなって、最初は立ち直れそうになかった。けれど、もう諦めた方がいいのかもしれない、そう思うようになった。5年離れてやっと会えたのに、また離れないといけないなんて。もう辛いだけ、だからこの恋は終わりにしよう。
世界で一番愛していた君、また会える日までさようなら。