すたーと
鶴蝶Side
鶴『‥ん?なんだこれは』
オフィスのゴミ箱にアルバムが捨てられていた。
鶴『‥あまり良くないことだが…』
あまり良くないことだが、どうしても気になってしまいアルバムを拾った。
開いてみると、そこには春千夜の写真が沢山あり、中には蘭とのツーショットもあった。
鶴『‥蘭の物か、?』
これを捨てるのは少し抵抗があった。
いつかまた2人は復縁すると信じているから。
蘭Side
蘭『‥はぁ』
俺の部屋は今もの寂しい部屋になっていた。春千夜との思い出のあるものは全部捨てた。あのネックレスも、少し迷ったけれど捨てた。
ただ、恋人が居なくなっただけ。それだけなんだ。それ以外なにも変わらない。
だからもう、忘れよう。今までで一番の恋愛をしただけ。それだけ。
蘭『出かけてくる~、』
竜『行ってら~』
蘭『‥一人って楽しくねえな、笑』
いつも春千夜と一緒に行動をしていたから、一人が新鮮で少し寂しくなる。
蘭『‥あ”~、もう‥』
春千夜を忘れよう、そう思っているのに‥。
ドンッ
?『あ、すいませんッ!』
蘭『‥すんませ‥』
蘭『!』
ぶつかった相手は何処となく春千夜に似ていた。
蘭『なあ、お前俺と付き合わねえ、?』
?『え、?』
蘭『あ、ごめん、無かったことにして』
早く春千夜を忘れたくて、思わずそう口にしてしまった。気を紛らわせるなにか楽しいことがあれば、まだ楽だったのに。
蘭『‥面白くねぇや、帰ろ』
蘭『ただいま‥』
九『お帰り、元気ねえじゃん』
蘭『‥別に』
九『‥無理すんなよ』
蘭『‥ん』
【夢】
『おい蘭!早く来いって~、』
『俺、今めっちゃ幸せ』
『ずっと一緒に居れたらいいのにな』
『ねえ、愛してる』
『もう、苦しまないで‥楽に生きて』
『お前の幸せを一番に願ってる‥だから早く新しい人見つけろよ』
『‥もう、俺の事は忘れてくれ』
『蘭、今までありがとう、本当に幸せだったよ』
蘭『‥やだ、‥ねえ‥なんでそんな‥』
夢だとわかっているのに。本当に君がそう言っているみたいで胸が締め付けられる。
いつから間違えたんだよ‥、なあ俺の人生こんな残酷になると思ってなかったよ‥。ずっと一緒に居て“君”と幸せになるんだと思ってた。
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