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全国大会を前に、各地で噂が広がっていた。
「烏野が、変わった」
その一言は、どこか不気味でもあった。
体育館。
練習試合の相手は強豪校。
空気は、いつもより重い。
コートの向こう側。
研磨は、じっと烏野を見ていた。
「……なんか」
小さく呟く。
「前と違う」
クロスワードを解くみたいに、観察している。
でも、答えが出ない。
試合が始まる。
最初のラリー。
トスが上がる。
速い。
でも、どこか“予測できない”。
「ズレてるのに……繋がってる」
研磨が目を細める。
一方、
観客席。
及川が腕を組む。
「……へぇ」
「面白いことしてるね、烏野」
ニヤリと笑う。
「速攻が“型”じゃなくなってる」
「いや、もっと厄介か」
「型がないのに成立してる」
コートでは、影山がトスを上げる。
でもそのトスは、以前と違う。
“誰に上げるか”じゃない。
“上げるべき場所”に上がる。
田中が跳ぶ。
「ッしゃあ!!」
ドン!!
点が入る。
でも、誰も喜び方が派手じゃない。
自然に次へ移る。
「……怖いな」
観客席で誰かが言う。
及川が笑う。
「怖いっていうかさ」
「完成してないのに完成してるんだよね」
試合中盤。
烏野は崩れない。
でも、揺れる。
揺れても、戻る。
山口がレシーブを上げる。
「繋がった!!」
その声は、前より強い。
月島がブロックに跳ぶ。
「……悪くないでしょ」
小さく笑う。
研磨は理解する。
「これは……」
「個じゃなくて“穴”で回してる」
誰かが穴を埋めるんじゃない。
穴ごと動いている。
終盤。
影山がボールを持つ。
視線の先。
“いないはずの場所”はもう見ていない。
代わりに見ているのは──
トスが上がる。
速い。
完璧ではない。
でも、迷いがない。
田中が飛ぶ。
ドン!!
決まる。
試合終了。
静かに、勝つ。
及川が立ち上がる。
「……厄介だね」
「“完成してない完成形”ってさ」
「一番止めづらいんだよ」
コートの中。
烏野は大声で喜ばない。
ただ、息を吐く。
それで十分だった。
影山はネットの向こうを見ていた。
そこにはもう“空白”はない。
あるのは──
“繋がり方の形”。
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