テラーノベル
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キャラ崩壊があると思います!
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東京体育館。
その場所は、いつ来ても空気が違う。
観客のざわめき。
照明の熱。
床に響く靴の音。
その全部が、戦いの始まりを告げていた。
「いよいよだな」
澤村が、コートを見上げる。
「ここまで来たか」
菅原が笑う。
その笑顔は、少しだけ緊張していた。
田中は拳を握る。
「全国だぞ、全国!!」
「分かってるって」
でもその声は、いつもより落ち着いている。
コートの中。
影山は、ネットの向こうを見ていた。
“空白”は、もうない。
代わりにあるのは──
“形の違う繋がり”。
「行くぞ」
短く言う。
試合開始。
最初のサーブ。
空気が一気に張り詰める。
レシーブ。
トス。
スパイク。
速い。
でも、以前の“完成された速さ”ではない。
今は──
“揺れる速さ”。
「繋がってる……!」
山口が声を上げる。
ボールは、少し乱れる。
でも落ちない。
誰かが必ず拾う。
相手チームがざわつく。
「なんだあれ……?」
「噛み合ってないのに崩れない」
観客席。
誰かが言う。
「あれ、型がないぞ」
「いや、でも……崩れてない」
試合は進む。
1点ごとに、揺れる。
でも、戻る。
月島がブロックに跳ぶ。
「……まだ甘い」
バシッ。
それでも止まらない。
相手エースが叫ぶ。
「どこ狙っても抜けねぇ……!」
烏野は完璧じゃない。
でも“穴がない”。
影山がトスを上げる。
その瞬間だけ、世界が静かになる。
誰に上げるかじゃない。
どこに“通るか”。
田中が飛ぶ。
ドン!!
決まる。
会場が一瞬静まり──
次の瞬間、ざわめく。
「烏野、変だぞ」
「なんであれで勝てるんだ」
でも、コートの中は静かだった。
勝っているのに、騒がない。
ただ次へ行く。
試合終了。
勝利。
それでも歓喜は爆発しない。
息を吐く。
それだけ。
西谷が笑う。
「よし、次だ!!」
「早ぇな」
田中が笑う。
でも誰も止めない。
影山はネットの向こうを見る。
そこに“空白”はもうない。
あるのは──
「進んでいく形」
そのとき、風が吹いた気がした。
一瞬だけ。
誰かがそこにいたような。
でも誰も気にしない。
もう、必要ないから。
どうでしたか?
昨日は出せなくてごめんなさいm(_ _)m
コメント
2件
好き。うん、軽く言って好き。重く言ったら、好き好きもう食べる。主さんも食べる!続き楽しみに待ってます!(見るの遅くなってゴメン
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