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いつか忘れた中学生の時ー
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田中
「お前、こんなことも分からないのかよ〜」
「分からない」
田中
「お前は本当に馬鹿だな〜ww」
影を薄くしているためか、クラスメイトには「お前」としか呼ばれない
先生にも名前は覚えられていない
本当にひどい学校だ
本当は、もっと良い学校に行けるはずだった
目立つな、と母から言われたからここを選んだ
この学校は、不良が多い
この学校は不良と陰キャの集まり場だ
金髪の髪をかつらで隠し、
醜い無惨な顔をメガネで隠す
そして、背中にある入れ墨を見せないように
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私は、陰キャの部類に入るだろう
バシャバシャ
田中
「はっww無残な顔w」
水をかけられた
メガネを外していないのに無惨な顔ということがバレた
きっとこいつは、今、水をかけられた私のメガネの下を想像しているのだろう
こんなの普段の苦労に比べればどうってことない
まぁ、普段から無惨な顔をしているから言ってることには変わりない
「……」
田中
「おい、何が喋れよ」
「……よ…」
田中
「何か言った?」
「……」
田中
「まぁ、いいわ」
田中が包丁を突き出す
こいつ…包丁持ってたんだ
さすがに防衛をしないとマズい
田中
「さよなら、!!」
包丁を振るう
田中
「…な……?」
一般人の突きなんて余裕でかわせる
そして、隙だらけ
包丁を盗めそうなくらい隙だらけ
「……よ…」
「……よ…」
「死ねよ」
田中
「お前………?」
人殺しなんてして良いのだろうか
私が普段している殺しは平和のため
今の殺しは、私のため
だめだ
でも…このままじゃ…
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「……っ!」
ガシャン
やっぱりだめ…!
包丁を床に投げ捨てる
田中
「…は、はっ!やっぱ、怖くて、できないんだろ!!」
なんだよ
その態度
良かったな、殺されそうになったのが私で
そう思っている間に田中は走っていった
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あぁ、今日はやらかしそうだった
これで殺していたら…
考えたくもない
この後仕事がある
また人の苦しむ顔を見なければならない
平和のためだとしてもやはり辛い
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相手 「やめてくれ!!やめてくれ!!」
「ごめんなさい、私も好きでやっているわけではないの」
相手
「ぁ゙ぁ゙あ!!」
あれ?なぜだろう
幸せを感じる