どうも、一ノ瀬。です。
やっぱりチャットノベルだといろいろ面倒なことがあるのでノベルを書こうと思います(ただのずぼらな人)もちろんチャットノベルも書こうとは思いますけど、それは暇な時に…なんせ明日テストなんでn((はよ勉強しろ)
っていうのは置いといて今回はなんかホラーゲームの青鬼のパクリみたいな感じの内容はパクリじゃないものを書いていこうと思います。(?)まぁ要するに館と青鬼だけちょっともらって、内容は変えてるって感じですね。
キャラが怪我します。もし続き書くとしたら死ぬかもしれません…(かもしれないとは)
なので流血表現と死ネタ?(まだない)注意です。
そもそも次を書こうか迷ってますが…笑
それではどうぞ〜
司side
オレ達は絶賛迷子中である。
「どこだここはぁぁ!!!」
「うるっさ…もっと声量抑えれないわけ?」
ショーの題材になるものが見つかるかもしれないと思い、フェニックスワンダーランドから少し離れた森に来たまではよかった。だが、森に入っていくにつれ道は険しくなり、辺りも暗くなるばかり。そしてとうとう迷い込んでしまったのだった。
「いや〜あそこで引き返しておくべきだったね…」
類は困ったように言う。流石にこの状況は呑気に笑っていられないのだろう。スマホも圏外となって繋がらなかった。
「とりあえず進んでみてるけど…これどんどん奥の方に進んでるだけじゃない?」
寧々は少し顔を青ざめながら呟く。
「でももしかしたら道が開けてくるかもしれないよっ!!」
えむがなんとか前向きに考えようとしているが、その笑顔は引きつっていた。
「む…どうすれば…」
「あっ!みてみて!!あんなところに館があるよっ!?」
「なに!?本当か!?」
えむが指さした方をみると確かにそこには館があった。とても立派な館で明かりもついていた。だがこんな森に1つだけ館があるのも不気味だった。
「どうする…?入るか?」
「行く宛てがないなら入ってみるのも手じゃないかな?」
「うん、いいと思う。」
そしてオレ達は館にどんどん近づいていった。だが、そこでえむの様子が変化した。
「ひえっ…!!」
「ど、どうしたえむ!?」
「こ…ここ…なんかゾクゾクモヤモヤ〜ってしててっどよよ〜んひぇ〜ってなっちゃうよ…っ」
「類!」
「この館はとても不気味なオーラが漂っていてとてもじゃないけど入る気にはなれないくらい怖いってことかな?」
そう言ってえむのほうを振り返ると全力で首を縦に振った。いや、だからなんでこいつはわかるんだ。
「ふむ…それなら入らない方がいいのか?」
「で、でももう辺り暗くなってるじゃん…今から引き返すのも怖くない?」
寧々は周りの様子をみながらため息をついた。
「それもそうだね…じゃあやっぱりここに入らないと…」
「えむ…どうする?」
「え…えっと〜………」
えむは顔を歪めて俯く。それほどのやばいオーラなのだろうか。
「ここは…本当に危ない気がするけど…このまま森を彷徨うのもよくないよねっ」
やがて決意をしたように顔を上げてそう言った。
「それじゃあ入っていこうか…」
類がドアを慎重に開ける。
先頭が類、次に寧々、その次にえむ、最後にオレというふうに類とオレが二人をサンドするように並んで歩いた。
ガチャリ…
ドアは普通に開いた。取り敢えず、ドアは開けたままにしてそのまま館の中に進む。全員が玄関まで入り終えたときだった。
バタンッ!!
ドアが突然勢いよく閉まった。
「な、なにっ!?」
風も吹いていなかったような気がするが…。慌ててオレがドアのところに戻る。でも…
“ドアは開かなくなっていた。”
「こ、これ本当にヤバいんじゃ…なんでこんなホラゲーみたいなことになってんの?ありえないんだけど…っ」
寧々はさっきより顔を青ざめて言った。
「これ…オレ達はこの館に閉じ込められてしまったのか…?」
「うん…そうみたいだね。」
「ど、どうすれば…っ」
「と、取り敢えず!!探索してみたらいいんじゃないかな!?」
ずっと黙っていたえむだったが、パッと顔をあげてオレ達に提案した。
「確かにここでずっと止まってても意味ないしな!何か脱出の手がかりがあるかもしれん!」
「うん、それじゃあまずは右の部屋からいこうか。」
えむの一言でやっと動くことが出来たオレ達はまず、右にあるキッチンへと向かった。
「ここには何かあるかな…」
部屋の中でも列は崩すことなく先程と同じ順番で進んでいる。どちらにしろみんなで探索しているのには変わりない。
「ふむ、キッチンには何も無いみたいだね。」そう言って類が引き返そうとしたそのときだった。
パリンッ!!
誰も触っていないのに机に置いてあった皿が落ちて割れた。
「「ひっ…!!」」
寧々とえむはビクッと身体を揺らし、オレと類に飛びついた。普段ならこんなことは絶対にしないため、それくらい怖いのだろう。類は少し冷や汗を流しながら難しい顔をする。オレにだってわかる。今、ありえない事が起きているということに。
「「「「……」」」」
全員が黙ってしまった。でもこのままでは何も進まない。
「…こんな不気味な舘から早く脱出するんだ!!このまま探索を続けよう!!」
敢えて明るくみんなに呼びかけると、少し落ち着きを取り戻したのか、それぞれ頷いてまた歩き始めた。
「キッチンはもういいかな…?」
一通り探したがキッチンには特に何も無かった。
「そうだな…なら次は隣の図書館にいくか。」
さっきの出来事からえむはオレに、寧々は類に引っ付いて歩くようになった。二人はほぼ涙目だ。早くなんとかしてやりたかった。
結局さっきの列は崩れてしまったが、類は寧々を、オレはえむを守れるようになったからいいだろう。
ガチャ…
図書館のドアが開く。さっきまでは類が先頭だったため、次はオレが先頭を歩いた。もちろんえむをオレより少し後ろに歩かせた。本人はそれでもちょっと怖がっていたが。後ろには類と寧々もいるから大丈夫だろう。
しばらく歩くと机の上に何か光るものを見つけた。あれは……鍵!?
「類、鍵があるぞ!!(小声)」
「!!本当だね…」
オレは急いで鍵の方へと向かった。でも、鍵にしか意識を向けていなかったから、気づけなかったんだ。
その奥から迫る、”青い化け物の存在”に。
「っ、──司くんッ!!逃げてッ!!」
突然、後ろから類の鋭い悲鳴のような珍しい声が聞こえたと思えば、鍵を取るオレの視界に何かが映った。
まるでネネロボのような速さ(それよりは少し遅い)でこちらに向かってくる青い化け物が。
「───ッ!?」
オレは急いで方向転換し、走り出した。
ふと出口をみると、えむと寧々はもう図書館の外に出たらしい。流石類、いい判断をした。なんて呑気に考えてはいられないが。そしてそんな類は図書館のドアの前で目を見開いて叫んでいる。あの口の動き的に、「司くんッ!!」とでも叫んでいるのだろう。
まぁでも、それはそうだろうな。
だって、あの化け物はすぐにオレに追いついて今オレの肩を
“喰いちぎったのだから”
今までに感じたことの無いほど強く鋭い痛みがオレの身体を駆け巡った。
「あ”あ”ぁぁぁあああッ!!」
視界にオレから出たであろう鮮血が飛び散るのが見える。オレはそのまま蹲った。もう何も考えれなかった。オレの頭にはただ「痛い」という言葉しか巡らない。「逃げる」となんて、考えれなかった。
「はぁ”ぁぁっう”ぅ……ッ」
いくら強く肩を押さえても流れるのをやめない血。耐えられないほどの痛み。初めての感覚に思わず涙が滲んだ。
運のいいことにあの化け物はオレの肉をゆっくり味わって食べていた。その間に類が急いで駆けつける。
「しっかりしてくれッ司くんッ!!」
痛いとしか考えられない頭でぼんやりと類をみた。あぁ、これは気絶するな、と直感が言っている。類の顔が、部屋の様子がぼやけてきたからだ。肩を喰いちぎられて気絶なんて、笑えないな。そんなことを思いながら類がオレを背負ったところでオレの意識はぷつりと途絶えた。
類side
もっと早く気づくべきだった。でも司くんが鍵を取りに走った時点でもう遅かった。
僕の目が捉えたのは奥から迫る青い化け物。寧々とえむくんには悪いが、瞬時に呆然とする二人をドアの外に押しやった。そして司くんに叫んだ。
「っ、──司くんッ!!逃げてッ!!」
司くんは驚いたように奥をみた。
「───ッ!?」
そして何が起きているか理解したのか、急いでこちらに走ってこようとしたが…。
もう、化け物はそこまで来ていた。
ガブッ!!グシャッ!!
なんともグロテスクな音だっただろうか。肉が勢いよく裂けるような、そんな音がした。
気がつけば…司くんの肩が喰いちぎられていた。
「──司くんッッ!!」
僕は喉のことなんて気にせずに叫んだ。彼の肩からは赤い絵の具がぶちまけられたかのように、鮮血が飛び散った。
「あ”あ”ぁぁぁあああッ!!」
聞いたことも無い彼の叫びが僕の耳を貫いた。司くんはそのまま蹲るように肩を押さえながらしゃがんだ。司くんの肩からは血がとめどなく溢れている。
「はぁ”ぁぁっう”ぅ……ッ」
涙目で苦しそうに呻く司くんに僕はハッとして慌てて駆け寄った。化け物がこちらを見ていない今のうちに逃げるしかない。
「しっかりしてくれッ司くんッ!!」
司くんと目を合わせようとするけど、彼の瞳は僕の姿を捉えていなかった。焦点の合わない目に不安を煽られる。これはまずい。取り敢えず安全な場所に行こうと司くんを背負って僕は図書館から出た。彼の肩から流れる血は未だに止まっていなかった。
Noside
ガチャッ
「二人とも無事──って…司ッ!?」
「なんで…っなんで司くんは血を流して気絶してるのっ…!!?」
「話は後だ。取り敢えずここから離れよう。」
「う、うん…っ」
涙目で叫ぶように司の心配をする二人を一旦落ち着かせて、類はなるべく遠くの部屋へ行こうと考えた。そして、向かったのは真反対にあるお風呂場だった。
「二人とも、さっきは無理矢理押し出して悪かったね。痛くなかったかい?」
「私達の心配はいいから…それより、司の治療しないと…」
「司くんの血…止まってくれないよぉっ」
お風呂場についた4人は、一旦司を下ろして血を洗い流すことにした。運のいいことにリュックサックにはいざというときの救急セットも入っていた。
「っ、痛そう…っ」
肩の部分は肉が抉り取られており、みていられないほどの有様だった。
そして、水を肩にかけるだけで意識のないはずの司の身体が跳ねた。意識のあるときに流したらどれほど痛いものだろうか。想像するだけで痛くて類は思わず顔を歪めた。
洗い流しても洗い流しても止まらない血に流石に危ないと思い、血が止まっていない状態でも包帯を巻き始めた。そしてその間にさっきの状況を話す。
「司くんが鍵を取りに行こうとしたタイミングで奥に青い化け物が見えたんだ。えむくんと寧々もみただろう?」
「うん…っなんなの…あの化け物…」
「でも司くんは鍵を取る事に夢中だったから、青い化け物の存在に気づけなかったんだ。」
類はあの後の光景を思い出した。司から飛び散る鮮血。苦痛に顔を歪めた司の顔。叫び声。どれも嫌な記憶ばかりだった。
「類ごめん…思い出すの嫌だよね…」
「いや、大丈夫さ。寧々達も司くんのあの絶叫は聞こえただろう?」
「うん…っ司達に何かあったんだって…すごく怖かった…っ」
「でも…あたし…怖くて動けなかった…っ。司くん達の身に何か起きたのは分かってたのに…」
「いや…それは僕も同じさ。あのときもっと周りの様子を見ていれば…っ」
そのときだった。
「う”…っう”ぅ」
「「「司(くん)ッ!?」」」
「こ…こは?」
呻き声を上げながら、司が目を覚ました。
「ここはお風呂場だよ。図書館から逃げてきたんだ。」
「そうか…っ…い”っ」
起き上がろうとしたが、肩の痛みに顔を歪めて再び壁にもたれた。
「安静にしてて…。司は肩喰いちぎられてるんだから……」
「そうか…すまん、迷惑かけたな…」
「迷惑なんかじゃないよ…むしろ僕の方こそごめんね。」
「いや…これは誰も悪くないんだ。そう責任を感じるな。……それより、オレは鍵を持ち帰れてたか?」
そう言ってキョロキョロと辺りを見渡す。その様子をみて類はポケットから司が手に掴んで持っていた鍵を取り出した。
「司くんがこれは絶対に離さまいとギュッと握ってたよ。」
「ふ、そうか…よかった…」
「全然よくないんだけど…アンタが怪我してどうするのよ…」
「うっ…それは…」
そのときだった。
ドンッ!!
上の階から物音がした。
「な、なにっ!?」
「も、もしかして…またあの化け物がっ…」
えむと寧々はガタガタと震えている。
「ここにもいずれアイツがくるかもしれない…。早くここから離れた方がいいんじゃないか?」
「でも下手に動くのは危険じゃ…」
「いや、離れた方がいいと思うよ。多分司くんの血が今来た道に垂れていると思うんだ。」
「あ…っ」
「そんなの道標にしかならないだろう?」
「う、うん…っ」
「オレが怪我したせいで…悪かったな。」
「いや、今はそんなこと言ってられないだろう?それに、僕達がそんなんで怒るわけないじゃないか。」
「……あぁ、そうだな。」
「じゃあ移動しようか、二階は危険だからもう一度図書館にでも戻ろうか?」
「えっなんで!?あの化け物がいたのに…」
「いや、あの化け物はきっと移動してるさ。それにこの物音の数からして、一体とみた。二階で物音がしたからきっとあの化け物は二階にいる。それに図書館は広くて障害物もあるからいいと思ったんだ。」
類が冷静に言葉を並べる。
「な、なるほど〜…あ、でも…司くんはどうするの?」
えむは不安げに類と司を交互に見つめた。かなり深い傷を負っている司は自力で動くのは困難だろう。だからといって背負ってもらえば素早く動けなくなるのは当たり前のことだった。
「……司くんは僕が───「オレはここに残る。」……っ、えっ…?」
司くんは僕が背負うよ、と続けようとした言葉は司によって遮られてしまった。それも、予想外の言葉で。
「ちょっと…!!司、残るって馬鹿なこと考えないで…!!」
寧々はほぼ涙目で叫ぶように司に訴えかけた。
「そうだよっ…そんなことしたら司くんが…」
「今のオレは正直足でまといにしかならないだろう?もし類がオレを背負って逃げようとしても、化け物に見つかったとき二人とも食べられてしまうのがオチだ。」
「で、でも…っ!!」
司の言っていることは確かだ。類一人なら化け物から逃れることは出来るかもしれない。だが、人一人背負っている状態ならどうだろうか。明らかに素早さは劣ってしまう。
「…大丈夫だ。こうみえてオレは隠れんぼは得意なんだ。」
少し困ったように笑って言う司が、類には諦めたような顔にしか見えなくて。それが、とても悔しくて、悲しかった。
えむは泣き出した。寧々は涙目で俯いている。類は悔しそうに唇を噛んでいた。それでも、司は動じなかった。あの誰よりも笑顔が大好きな座長でも、ここは譲らなかった。
沈黙のまま時間はどんどん進んでいく。今は、現実世界だと夜だろう。
やがて、決意したように類が顔を上げた。そして、司を見つめた。
「……分かったよ。」
その言葉に司は優しく微笑み、えむと寧々は驚いたようにバッと顔を上げた。
「な、なんで…類っ…」
「類くん…っ司くんを置いていくの…!?」
(僕だって…悔しいさ。でもこうなったら仲間想いの司くんは絶対に動じてくれないだろう。)
「ありがとな、類。」
やっぱりその柔らかい微笑みに、類は司とは最期になってしまうかもしれない、と思ってしまうのだった。だから、類は約束という名の呪いをかけた。
「だけど、絶対に死なないで。また僕と、僕達とショーをやろうじゃないか。」
最後は言葉になっていたのかもわからない。今まであまり泣いたことのなかった類だった。それなのに今では涙がとめどなく溢れていた。その横ではえむと寧々も泣いていた。そんな三人を司は優しく抱きしめると、
「当たり前だ。もちろん、お前らもこの約束、破るんじゃないぞ?」
と涙を流しながら言った。司は肩の痛みなんかより、心がとても痛んでいた。
「お前ら、そろそろ行かないとあの化け物が降りてきてしまうぞ。」
「……うん…っ」
「わかってる……っけどっ泣」
いつまでも離れない三人に司はこう言った。
「お前ら、これが一生の別れになることはないだろう?大丈夫だ。必ず生きて帰るからな。もちろん、お前ら全員と。だから、信じてくれないか?」
司は嘘をつかない人物だと、三人は分かっていた。だから、三人は司から離れて立ち上がった。
「うん…分かった。約束、破らないでよね。」
「また司くんとショーが出来るの、楽しみにしてるねっ!!」
「次は司くんを50m飛ばす実験がしたいから…「おい!どういうつもりだ!」フフ、楽しみにしておくね?」
「まぁそれは考えておくとしよう…。」
前向きに考え、普段通りの会話に戻ったことで、より寂しさが増したような気がした。
一通り会話が終わると、類はお風呂場のドアを開けた。あぁ、もう別れの時間が来たんだな、と司は実感した。でも、泣かないと決めたから。笑顔で三人を送り出した。
「どうか、無事でな。」
雪の結晶のような儚いその微笑みを最後に、類達は司と別れた。図書館への道には、少し乾いた血痕と、どんよりとした暗い空気が残されていた。
はい、ここまでです。なんかパッと頭に思い浮かんで書きたいとこだけバーっと書いたらこうなりました笑 なので誤字とか多いかもです。 続きは思い浮かんでないです。なので書くかはわかりません。でも続きが気になるという人はいいねとコメントお願いしまs((稼ごうとするなでもそしたら続き書く気が起きるかもしれないのでぜひ、心の優しい方はお願いしますm(_ _)m
それではまた〜
コメント
6件
続きが楽しみ(((o(*゚▽゚*)o)))
続き待ってます! この発想はなかったので…(ワンダショ【推しユニット】×ホラー)楽しみです! あの、司くんも生きて帰れますよね…泣
うわぁぁぁ!司くん…!一ノ瀬さんの作品凄く面白いです…!やっぱノベル良いですよね!次回楽しみにしています!