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すると、普段顔を出さないような面まで出てくるわくるわ。攻撃的な面、不寛容な面、独裁的な面、嫉妬深い面、偏屈な面……自分でも驚くかぎりだ。管制塔のカレンはそういう面ばかりを見ていたかもしれない。こちらの乗組員が知っている郷田はまじめで、ちょっと内気で、言われたことをきちんとこなすくらいは几帳面な男だった。どんなに親しい人でも、数あるうちのほんの数面しか知らないのかもしれないと郷田は思った。親しい人の中には彼自身も入った。
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