【竜蘭】
*両片思い竜蘭
*天竺→梵天
(約6200文字)
・病み
・リスカ
・過呼吸
・嘔吐表現
・自殺未遂
・竜胆酷い&短気ぽい
・キャラ崩壊
・捏造多め
・誤字脱字
・自己満
*春マイ匂わせ表現あります
*いつも通りルームシェア(?)設定
*キャラブの内容伏せてます(というか無視してます)
その他なんでも大丈夫な方のみご覧下さい🙇♂️
《竜胆side》
兄ちゃんに聞かれてしまった。
決して悪口を言いたかった訳では無いし、
本当にそう思っていた訳でも無い。
ただいつもの調子で、モッチー達に兄ちゃんとの思い出だとか、喧嘩した話だとかを話そうとしただけだったのに。
1つも、なかったんだ。
ずっとずっと俺が兄ちゃんに冷たくあしらってたから。怒ってばっかだったから。
兄ちゃんとの時間が、ほとんど喧嘩で埋め尽くされちゃってたみたいで。
でも、それでも、なんでもいいから俺と兄ちゃんの過ごした時間を話したかっただけ。
なのに気付いたら愚痴みたいになっちゃってた
兄ちゃん、どんな顔してたんだろう。
あんまり見えなかったけど、少しだけ。少しだけ悲しそうだったのかな
よく分からない
でも、いつも通り気にしてないよね。
兄ちゃんは弟の俺なんかにあーだこーだ言われたって、セミが鳴いてる程度にしか思わないのだろう。
それだけ俺に興味が無いんだろう。
今日は気まずいしどっか泊まって明日あたりに家帰ろうかな
たまには兄ちゃんも1人でゆっくりしたいだろうし
俺は少し、寂しいけどね
ごめんね、兄ちゃん
《蘭side》
帰ってこない。なんで?
まさか事故とか…?違う、よね…?
でも、もしそうだったら…
プルルルルルル…
蘭「え…?」
『三途春千夜』
嘘…いや、違う。きっとただ電話してきただけ
大丈夫…
蘭「は、はい…もし、もし…?」
三途「蘭?」
蘭「う、ん…」
三途「どーした?なんか声震えてね?」
蘭「気の、せいじゃない…?」
三途「そうか?まぁいいや」
蘭「それで…用件は…?」
三途「あーいや、お前大丈夫かなーって」
蘭「え…?」
三途「ほらその…竜胆がお前のこと…言ってたじゃん」
蘭「…あ、あ~…気にしてないし大丈夫だよ笑」
三途「そうだろうとは思ったけど一応な」
蘭「心配してくれたの~?可愛いとこあんじゃん♡」
三途「うっせ!!…まぁそれだけ」
蘭「ありがとね~♡」
三途「イラッ…じゃあな!!」
蘭「は~い♡」
…
もう竜胆は帰ってこないかもしれない
だってずっと我慢してたんだもんね、
俺がこんなんだから
全部全部俺が悪いから、
俺が同じ血が流れてる弟を好きになったりなんかしなければ、もっと態度が変わってたのかな
そうしたらもっと一緒にいられた?
うざいなんて思われずに、ただ仲がいい兄弟として一緒にいられた?
好きだなんて感情を持たなければ良かった?
この恋が叶わないことなんて分かってた
でも、それでも、竜胆と一緒に居られればそれだけで良かったのに
蘭「どこで間違えたんだろ…ポロポロ」
何もかも間違いだったのかな
わかんないよ
教えてよ、竜胆
竜胆がいないと何も分からないの
ただ辛くて、苦しくて、寂しくて
怖いんだよ
ねぇ、竜胆…
俺を助けて…
《竜胆side》
結局あれから帰るのが気まずくて3日も経ってしまった
兄ちゃん1人で大丈夫かなぁ…
飯ちゃんと食ってるかな?
一応冷蔵庫とかに色々入ってるから腹減ったら勝手に食うと思うけど…
なんか…胸騒ぎがする…
なんだろ…兄ちゃん?
今日こそは絶対に帰ろう
やっぱ兄ちゃん1人にすんのは怖すぎるな…
…
兄ちゃんはまだ寝てるだろうな
怒られる…かな
でも怒られてもしょうがないよな、今回だって悪いのは確実に俺な訳だし。
ガチャ…
竜胆「た、ただいま…」
…静かだな
兄ちゃんは部屋…かな?
っとその前に食材どんだけ減ってるか確認して…
竜胆「は…」
なんで何も減ってねぇの?
3日前となんも変わってねぇじゃん
え?兄ちゃんなんも食ってねぇの?
いやいやそんなハズないよな
出前でもとってたのか?
ひとまず後にして兄ちゃんとこ行こ
コンコン
竜胆「に、兄ちゃん…俺、だけど…」
「…」
寝てる…よな
竜胆「入るよ…?」
「コホッ…」
あれ、起きてる…?
竜胆「兄ちゃん?」
「う”っ…お”ぇ…ッ、はぁ…ッ、はっ…」
竜胆「兄ちゃん?!」
「う”…ッ、あ”ぇ…」
竜胆「入るからね?!」
ガチャ!!
蘭「ぁ…、?りん…ど、?」
竜胆「兄ちゃん大丈夫?!風邪ひいたの?」
蘭「あ…ッ、なん、で…?」
竜胆「なんでって…なにが…?」
蘭「らん、で…ここ、いるの…?」
竜胆「そんなの後でいいから!トイレ行こ?」
蘭「はぅ…ッ、ひゅ…ッ、はっ…」
竜胆「大丈夫、大丈夫…」
竜胆「立てる?」
蘭「う、ん…」
竜胆「足震えてんじゃん…ほら、おいで」
(おんぶ)
蘭「ごめ…」
竜胆「気にしなくていーから」
…
竜胆「全部出しちゃっていいからね、」
蘭「っぷ…はぁ…ッ、はっ…お”ぇ…ッ」
ピチャピチャ…
胃液しか出てなくね…?
それにさっきおぶった時もめっちゃ軽かったし…
蘭「はぁ…ッ、はっ…」
竜胆「治まった?大丈夫そう?」
蘭「ん…」
竜胆「良かった…」
蘭「ごめ、なさい…」
竜胆「なんで謝んの?別いいって。口ゆすいじゃお」
…
竜胆「えっと…なんかあった…?風邪…?」
蘭「そんなんじゃねぇって、ただ…その…賞味期限きれたやつ食ったら気持ち悪くなっただけ」
竜胆「冷蔵庫の中身、3日前から何も変わってなかったけど?」
蘭「っ…」
竜胆「ねぇ、熱あるかもしんないしとりあえず測ろ?」
蘭「大丈夫だって…」
竜胆「いいから」
蘭「ほんとに、マジでいいって」
竜胆「心配してんの!」
蘭「ちょっと吐いただけだろ」
竜胆「〜~ッ!!なんっで分かんねぇの?!心配してんだよ!!帰ってきて物音しねぇと思ったら吐いてんだから心配になるだろ!!めっちゃ軽くなってるし飯食った気配もねぇし!!」
蘭「ッ…、」
竜胆「だいたい…」
蘭「わか、ったから…熱、測ればいいんでしょ?」
竜胆「…うん、」
蘭「ごめんね、」
竜胆「…」
あぁ、まただ。
なんでこんな時くらい優しく言えないんだろ。
逆の立場だったら兄ちゃんは絶対優しく声かけてくれるのに。
今兄ちゃんは辛いハズなのに。
ごめん、こんな弟で。
ピーピーピー
蘭「ん…ほら、熱ないって」
竜胆「そ…だね、よかった」
蘭「…」
竜胆「…」
《蘭side》
「なんっで分かんねぇの?!心配してんだよ!!」
心配?
それは何に対しての心配なの?
3日間1人にしたこと?
俺が吐いたこと?
そんなのどっちも
__悪いのは竜胆じゃん。
ねぇ、俺の悪口言って、3日間俺を置いてどっか行って、挙句帰ってきたらまた怒鳴るの?
なのに”心配”?
意味、わかんないよ
でも、帰ってきてくれて安心した、
だけど俺、竜胆には帰ってきて欲しくなかったよ
だって竜胆がいなければこの思いはいつか捨てられるだろうし、こんなに苦しまなくて済むかもしれないもん。
毎日喧嘩して、リスカして、偽って隠して、焦って、困って、取り繕って、
もう、疲れたよ。
怒鳴らないで
呆れないで
嫌わないで
…でも、中途半端な好きはいらないから
嫌いならちゃんと、”嫌いだ”って切り捨てて
俺の事好きなら、なんて
そんなこと、あるはずない、よね
やっぱりもう、竜胆から離れてしまった方が楽なんじゃないのって、
自分が楽になる方法を探してる
それでも結局は”竜胆の隣にいたい”って思うのはただのわがままだよね
ごめんね。こんな馬鹿な兄ちゃんで
《竜胆side》
〈梵天〉
あれから俺達は変わらず、喧嘩したりなんだりしながら2人の時間を共有していた。
理不尽に怒鳴りつける俺と、それに冷静に対応する兄と。
それでも普段の仲の良さには全く影響無く、普段通りに過ごしていた。
変わらないものと言えば、俺の兄への思いもそうだ。
俺が兄へ怒鳴りつけている事実が存在する以上、兄への思いはまだ現存している。
諦める気など更々無いが、それはあくまで俺に諦める理由が無いと言うだけ。
もし兄に恋人が出来たとしたら、この想いを伝えることも、叶うことも無くなってしまう。
だからその時が来たならば、諦めるしかないのかもしれないと思う。
__と言うのは端から嘘だが。
兄に恋人ができたなら?なんて、考えたことも無い。
だって兄は常に俺と行動を共にし、一日の中で2人でいない時はほとんど無い。
つまり、兄が顔を合わせた人物は俺も知っている事になるし、兄が会話を交わした人物は俺とも同じく会話を交わしている。
今まで兄が関心を持った人間など一人もいない。
仕事上の付き合いで仕方なくと、愛想良く話をしている兄を何度も何度も見てきた。
こちとら29年兄の弟を続けているのだ。
兄の本心などいとも容易く読み取れてしまう。
ずっと退屈して、早くこの時間に終わりが来ないかなどと考えながら話しているのだろう。
知っている。俺は兄の全てを。
たった一つ、知らないことがあるとすれば
俺への思いだけだ。
そんな俺の考えは呆気なく散っていった。
《蘭side》
俺に勇気がないからなのか、はたまた竜胆が変わり者なのか。
あれからも俺達は、特に何ら変わりなく2人で生活を共にしている。
竜胆から理由も分からないまま怒鳴られたり、あからさまに嫌そうにされたりするのも変わらない。
むしろ以前より怒鳴られる頻度は高くなったし、竜胆の機嫌が悪い時も多いように思う。
天竺メンバーに俺の悪口を言っていたのもあって、嫌われてるってことは分かってるつもりではあるのだが、未だに俺は竜胆への恋心を捨てられないままでいる。
そのせいか、竜胆からの怒声や悪態に今まで通り平然を装うことが少し難しくなってしまった。
長年我慢してきたせいなのか。
長時間怒鳴られ続けると感情が溢れてしまいそうになる。
涙が溢れてきそうになる。
そろそろ限界なのかもしれないな、時々そう思う。
それでも必死に我慢して、普段通りの俺を装う
そうすれば竜胆の隣にいられるから。
そうしないと竜胆の隣にいられなくなっちゃうから。
今日もまた、俺は俺を偽って息をする__
ある日のこと。
三途と他愛ない会話をしている時、なんの前触れもなくこう聞かれた。
三途「もしお前の好きなやつに死ねって言われたらどーする?」
蘭「いきなりなんだよ。ハルちゃんがそう言われたの?可哀想に♡」
三途「ちっげぇよ!!ドラマとかでよくあるじゃん。そーいうの。だから気になっただけ」
蘭「ドラマ、ねぇ…」
三途「で、お前ならどうするわけ?」
蘭「ん〜。別にその人に殺されるんだったら俺は全然構わないかなって感じ?まぁ、死んで欲しいなら俺は自殺してやっても良いけど」
三途「おぉ怖…」
蘭「そー?だって好きな奴の為ならなんだってしたいじゃん。できることなら何でも叶えてやりたいしね。」
三途「そーかよ。つかお前好きなやついんの?」
蘭「…まぁ、うん」
三途「へ〜。」
蘭「なぁに、ハルちゃん俺に気がある系?♡」
三途「皆無だな。俺はマイキー 一筋だ。」
蘭「あっは♡ブレないね〜♡」
三途「ったりめぇだろ。じゃ、ちょっくら任務行ってくっかぁ…明日の会議で使う書類頼んだぞ。」
蘭「はぁーい♡いってらっしゃい♡」
三途「へいへい」
…”死ねって言われたら”、かぁ…
そんなの、死ぬしかないじゃんね
いつか竜胆に言われちゃいそうだな、俺
でも、竜胆に殺されるなら本望かもね、
そろそろ本気で疲れてきたし、ね
《竜胆side》
竜胆「は…」
たまたま、休憩室の前を通り掛かった時に聞こえてしまった。
「別にその人に殺されるんだったら俺は全然構わないかなって感じ?まぁ、死んで欲しいなら俺は自殺してやっても良いけど」
「好きな奴の為ならなんだってしたいじゃん。できることなら何でも叶えてやりたいしね。」
ねぇ、俺、兄ちゃんに20年以上惚れてんだよ。
ずっと、兄ちゃんの隣にいたんだよ。
ずっと隣で兄ちゃんのこと見てた。
なのに。
死ねって言われただけでその通り死ぬくらい、なんでも叶えてやりたいって思うくらい、好きなヤツがいるの?
何も、言ってくれなかったじゃんか。
俺の思いは全部、全部無駄だったんだね。
ずっとずっと兄ちゃんの為だけに頑張ってきたのに。
兄ちゃんに尽くしてきたのに。
結局兄ちゃんの中で俺は、ただの弟でしかないんだろ?
そりゃそうだ。でも…でもさぁ、、
あんなに距離が近かったのも、好きなヤツを聞いてくるのも、俺の事が好きだからなんだって思ってた。
いつか絶対、告白してくれるって。俺に振り向いてくれるって思ってた。
でも違かったんだね、全部俺の都合のいい妄想で、ただ1人で夢見てただけだったんだね。
馬鹿みたいじゃん、ねぇ、兄ちゃん
今更諦めるとか、忘れるとか、無かったことにするとか、絶対無理だよ。
こんなことなら告白しとけばよかった。
だって、こんな形で失恋するとかさ、誰が予想できるワケ?
恋なんてしなければ良かった。
叶うはずないってきっと心のどっかで分かってたのに。
あぁ、ヤダなぁ…諦めたくないなぁ…
ねぇ、俺があんなに冷たくしちゃったから?
毎日喧嘩ばっかだったから?
もし、そうじゃなかったら、兄ちゃんは今頃俺の隣で愛を囁いてくれてたの?
涙は止まんないし、なんならずっと溢れてくるし。
もし付き合ってたら、兄ちゃんは俺の涙を拭って抱きしめてくれたのかな。
竜胆「グスッ…はぁ…っ、ふっ…ポロポロ」
これからどうやって兄ちゃんと顔合わせればいいの。
兄ちゃんの隣はいつだって俺だったし、これからもそうだって、当たり前のように思ってた。
なのに兄ちゃんは、俺以外の誰かの隣にいたいって、そう思ってるの?
だったらなんで、思わせぶりな言動ばっかだったの?
俺の心弄んでたの?
ずっと楽しんでたの?
最低だね、兄ちゃん。
俺もだけどさ。
俺を選んでくれない兄ちゃんなんて、嫌いだ。
嫌い、嫌い。
そう思えば、少しは楽になれるよね。
嫌い。嫌い。
あれ、なんでだろ。涙止まるどころかさっきより溢れてんじゃん。なんで?
…こんなに好きなのになぁ…
ここまでです〜!!
主の雑談入ります()
↓以下、読まなくても大丈夫です笑
この話書こうと思ったきっかけとしては、今回三途が蘭ちゃんに質問した
『好きな人に死ねって言われたら死ねるか』
っていうのが頭に浮かんだからなんですね。
そこからなんかいい話できないかなーって少し考えて、忘れないうちにメモしとこうって思ってメモしてたらバカ長い話になったんですね…
だからこの話本当に長くなりそうなんですよ…
でも頑張って書いて人気でなかったら悲しすぎるのでハートいっぱい下さ(((
はい、以上主の雑談でした!ばいばい!
コメント
8件
初コメ失礼しますッ!! めちゃめちゃ作品好きです😭💕 フォローも失礼させて頂きました💦