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【竜蘭】

*両片思い竜蘭

*天竺→梵天


(約5200文字)


・病み

・リスカ

・過呼吸

・嘔吐表現

・自殺未遂

・竜胆酷い&短気ぽい

・キャラ崩壊

・捏造多め

・誤字脱字

・自己満


*春マイ匂わせ表現あります

*いつも通りルームシェア(?)設定

*キャラブの内容伏せてます。(というか無視してます)


その他なんでも大丈夫な方のみご覧下さい🙇‍♂️





竜胆「グスッ…に、ちゃ…ポロポロ」


一向に涙は止まらないし、段々と兄ちゃんのこと憎く思えてきちゃってるし、ほんとに辛い。


もう部屋に戻ろう、そう思った時だった。


ガチャ


蘭「あれ、竜胆なんでこんなとこいんの…って、え、竜胆どうしたの…?なんかあった…?兄ちゃんになんでも話してみな、?」


急だったからすっごくびっくりして。


同時に憎いって感情が溢れちゃって。


蘭「竜胆…?」


竜胆「うるせぇ!!!!」


兄ちゃん、なんも悪くないのに。


ごめんね。馬鹿な弟で。


ごめんなさい。


心配してくれた兄ちゃんを余所に、俺はその場から立ち去った。


後ろから俺を呼ぶ声が聞こえたけど、どうしても顔を合わせられる自信がなくて。


これからどうなっちゃうんだろうって、考えたって最悪な未来しか見えなくて。


俺は兄ちゃんから逃げた。


大好きで堪らない人を突き放してしまったのだ


情けないなぁ…




《蘭side》


揶揄う相手がいなくなってしまったので、俺も部屋に戻ろうと思い扉を開けた時。


扉の前で蹲っている可愛い弟がいた。


普段通り声をかけてみれば竜胆は泣いていて。


心配して声掛けただけなのに怒鳴られちゃった。


ねぇ、、心配するのもダメなの、?


俺、そんな事すらも許されないくらい嫌われちゃったの?


少しでも力になれたら良いなって、竜胆に寄り添ってあげられたら良いなって、思っただけなのにな、、


あ、やばい。泣きそう…


ココ「蘭、そんなとこに突っ立ってどうした?」


やば…普段通りにしなきゃ、、


蘭「ん〜?なんでもなぁい♡」


ココ「そうか?あ、明日の書類頼むな。よろしく」


蘭「はぁい♡じゃ、俺部屋戻ってんね♡」


ココ「おう。また後でな」


蘭「はぁーい♡」



上手く、笑えてたかな。


涙滲んでなかったかな。



そういえば、今日は家に俺と竜胆しかいないらしい。


いや、家にはみんないるんだけど、今日は仕事忙しくて事務室とかでご飯食べるらしいから、リビングで夜飯を食べるのは俺と竜胆だけ。


きっと竜胆は今も部屋で泣いてるんだろうから呼んでも来てくれなそうだな。


作ってここに置いとこ。


早く1人になりたい。部屋行こ。



それから部屋に行った俺は、睡眠導入剤のおかげか、1時間もしないうちに眠りについてしまった。



《竜胆side》


竜胆「…グスッ、はっ…、ポロポロ」


いつになったらこの涙は止まるんだろう。


そう思ってたら少しづつ治まってきて、落ち着きを取り戻してきた頃。


乾いた喉は水分を求めていたのでリビングに向かった。


そういえばお腹も空いてきたな…でも今から作るのは流石に面倒だなぁ…


今日は俺と兄ちゃんしかここにいないわけで誰もご飯作ってないだろうし…


兄ちゃんは先に一人で食べただろうし…


そう思って部屋を見渡していると、テーブルの上にはオムライスが置いてあった。


竜胆「は…なんで…?」


近づいてみればオムライスの横には手紙が置いてあって。


『ごめんね。お腹すいたら食べて』


って、兄ちゃんの綺麗な文字で書いてあって。


竜胆「ごめん…ごめんなさい…ポロポロ」


1度止まったはずの涙がまた溢れてきて。


それと同時に兄ちゃんへの思いもまた溢れてきちゃって。


後でちゃんと謝らなきゃ、そう思った。


ガチャ


蘭「ん…」


竜胆「に、ちゃ…」


ちょうどトイレで起きたらしい兄ちゃんがリビングに来たから、謝るなら今だって思って近づいたら、さ、


蘭「ぅ…、、?! りん…ッ 」


俺を見るなり顔を隠して、焦ってその場から離れようとする兄ちゃんの目の下は隈が凄くて。


もう、マイキーじゃんってくらい、ほんとに隈が凄くて。


でも、今までずっと兄ちゃんと一緒に行動してたけど、隈なんて無かったじゃん…


話聞きたいし、何より謝りたかったから、逃げようとする兄ちゃんの腕を必死に掴んで。


竜胆「にい、ちゃん…!!お願い、少しだけでいい、から…!!」


こんなに腕細かったっけ。まぁ兄ちゃんは元から細いからこんなもんか。


蘭「…ッ、な、に…」


ようやく諦めて椅子に座ってくれた。


竜胆「ごめんなさい…その…びっくり、して…気が動転?しちゃって…」


蘭「…別に気にしてないし、そんな改まんないでよ笑」


竜胆「はは…それ、と…オムライス、あり、がと…」


蘭「…うん、どーいたしまして、」


竜胆「…ね、兄ちゃん…」


蘭「なぁに、竜胆」


いつも通り優しく名前を呼んでくれる兄ちゃんに安心して、でも隈が気になって仕方なくて。


とにかく心配だった。


だから少しでもいいから何か力になりたくて、思い切って聞いてみた。


竜胆「その…隈、どうしたの、?寝れてない?」


蘭「…なんでもないよ、気にしないで、笑」


そう言って相も変らず笑うから、なんだか頼りにされてないって思って。


こうなったら無理やり聞いてやろう。


少しくらい頼って欲しいもん。


それから数分間、何度も何度も理由を聞こうと必死に質問を繰り返し続けてるけど、全くもって話そうとしてくれない兄ちゃんに少し苛立ちを覚えてしまって。


竜胆「ねぇ、そんなに話せないの?別にいいじゃん…少しくらいさ、怒ってんじゃなくて心配してるんだよ…?」


蘭「…ん〜、心配するほどの事じゃないし、単に寝れてなかっただけだから大丈夫だって〜」


またそうやって誤魔化すの。


なんで頑なに話そうとしてくれないの?


そんなに俺頼りないかなぁ…


弟の俺なんかより好きなやつの方が頼りがいがある、とか…?


…なんなんだよ。ほんと。


蘭「ってことだからさ〜そろそろ寝よーぜ?竜胆も疲れたでしょ?ほら、部屋戻ろ」


竜胆「…理由、話してくれるまでは寝ない」


蘭「…だから何でもないって〜!いつまでも話してたら余計寝れなくて隈できちゃうよ笑」


竜胆「…じゃん」


蘭「え?」


竜胆「いっつもそればっかじゃん!!心配してんのに何でもない何でもないって、そんなに俺って頼りないの?!」


蘭「…ごめん、」


竜胆「は!?ちょ…待てよ!!なぁ!!」


ガチャ…


竜胆「…ッ」


竜胆「…またやっちゃった…ポロポロ」


また嫌な思いさせちゃったかな…


もう振り向いて貰えないかな…


でも、今まで何があってもなんも気にしてない感じだったし…きっと大丈夫…


明日になればまた何も変わらずいつも通りの2人に戻れるはず…


どうしても諦めたくない。諦められない。


兄ちゃんが誰かを好きでいても、絶対振り向かせてみせる…


〈翌日〉


…結局兄ちゃんの酷い隈の理由は聞き出せなかった。


最近仕事多かったから、かなぁ…?


というかそれ以外考えられることが何も無いんだけど…


仕事の事で俺に心配かけたくなかったから言わなかったのかな…、


多分、そうだろうなぁ…


考えてても仕方ないし、そう思うことにして1回保留しよう…


兄ちゃん起こしに行くかぁ…


怖いなぁ…嫌われてないかなぁ…


ガチャ


竜胆「兄ちゃん、朝だよ…って、起きてたんだ…」


蘭「あ、竜胆おはよ〜♡」


竜胆「お、おはよ…」


蘭「今日はねぇ、朝ご飯作るの俺だから早く起きなきゃ〜って思ってちゃんと起きた〜♡」


凄く、ほっとした。


普段と変わらず接してくれる兄ちゃんに。


竜胆「あ、今日って兄ちゃん担当だったっけ」


蘭「そ♡楽しみにしてろ〜?」


竜胆「うん、楽しみ」


蘭「じゃ、ソファでテレビでも見てな〜」


いつも通り優しく笑う兄ちゃんに。


竜胆「うん、」


蘭「〜♡」


でも、ちゃんと謝らなきゃ。兄ちゃんの優しさに甘えてちゃダメだよね。


竜胆「…に、兄ちゃん!!」


蘭「ん?どしたの〜」


竜胆「…昨日はごめん…っていうか…毎日…ごめん…」


蘭「…りんどー」


殴られる…かな…


竜胆「ッ…」


ポン(頭撫でる)


竜胆「ぇ…」


蘭「ふはっ♡そんな深刻そうな顔すんな〜?毎回言ってんじゃん?気にしてないって。それに兄ちゃんにだって悪いとこあったんだからお互いサマだろ〜?」


竜胆「ッ…あり、がと…」


蘭「ん、じゃあこの話はもうおしまい、な♡」


竜胆「…うん、!」


やっぱり、兄ちゃんは優しいなぁ…


そういえば、もうファンデしたんだ…


これ以上俺に心配かけないようにするため…?


こんなに優しくて、こんなに暖かい人を俺は傷付けてるんだ…


ほんと、最低だよ、俺…


それでも諦めるなんて選択肢俺には無いから、兄ちゃんを幸せにする事しか頭に無いから…


絶対、絶対、絶対…



《蘭side》


あ”ーー…


竜胆に隈バレたぁ…


最っ悪…絶対引かれた。益々嫌われちゃうじゃん…


見ないで。引かないで。嫌わないで…


そう思ってたら急に腕掴まれて、必死に俺を止めるから、何がしたいのか分かんなくて、少し考えた。


でも、考えたって分かんない事は分かんないし、もう全部おしまいかもなんて思ったらどうでも良くなってきちゃって。


諦めて近くにあった椅子に座って竜胆と目を合わせれば、竜胆は先程の事を申し訳なさそうに改まりながら謝ってきて。


あぁ、そういうことか…って思って普段通りに気にしてない素振りをした。


そしたらオムライスの事にありがとうって、嬉しそうな顔して言うから可愛くて仕方なくて。


ちょっとしてから少し小さくなった声で俺を呼ぶから、いつもより優しく返事をすれば、安心したような顔を見せる可愛い弟。


けど、またしばらく間を置いてから口を開いた竜胆から出る言葉は、俺にとっては面倒な事。


気持ち悪がられてるのかも、とか。


やっぱり引かれてるのかも、とか。


そんな考えたくもないことが頭によぎる中で、必死に「何でもない」を突き通そうとした。


いつもなら少しして竜胆が折れてそこで終了、ってなるのに。


今回は何故かずっと諦めそうになくて、そこまでして知りたいのかって疑問に思ってたら、心配してるんだって。


怒ってるんじゃないんだ…そう分かって安堵した。


でも、話せる理由がなかった。


だって、隈ができた原因は寝不足。寝不足の原因は精神的苦痛から逃れるために寝るのをやめたから、なんて、言える訳もなく。


まぁ、寝るのをやめたと言うより、寝ない日々を過ごしてた結果寝れなくなったんだけど。


今じゃ睡眠薬無しじゃロクに寝れもしない体になっちゃって、そんなの竜胆に言えるわけないじゃん。


だから、「何でもない」を突き通す。


そうすればいずれ竜胆も諦めるだろう。そう思ってたのにまた怒鳴られた。


凄く怖くて、辛くて、すぐにでも逃げ出したくて。


“心配”なんて端から嘘だったんじゃないのって思うくらい。


というか、そうに決まってるよね。


竜胆が俺の心配なんて、するはずないもんね。


だって俺は嫌われてるんだから。


竜胆に引き止められたけど、涙が溢れそうで限界だったから無視して部屋に戻っちゃった。


引き出しの中に隠してある精神安定剤の残りをありったけ飲んで、カッターを手にしてベッドに潜り込んだ。


薬が効くまでの間、現実から目を背けるように腕を切って足を切ってって必死だった。


こんなの毎夜の事だからもう慣れっこだけど、いつになったらこんな日々とおさらばできるんだろうって時々考える。


考えたって何も変わることなんて無くて、なんなら毎日のように増えていく傷に飽き飽きしている。


明日の朝は竜胆が起こしに来てくれないかもしれないけど、一応、空になった瓶とカッターを引き出しの奥にしまった。


もし起こしに来てくれて、俺がずっと起きなかったら迷惑かけて余計嫌われちゃうから今日は寝ない。


ボーっとして、時々切って、またボーっとして、気付けば朝になっていた。


ファンデしちゃお


そろそろ竜胆が来る時間帯だ…


…あ、来た。来てくれた。


またそんな気まずそうな顔して…大丈夫だよ、悪いのは全部俺ってことにしちゃおう。


だからそんな顔しないで。


うん、今日も可愛い。


いつか竜胆が俺から離れる時が来るまでは、可愛い笑顔を俺に見せて。


…なんて、わがままかな、、

【竜蘭】愛してくれたっていいじゃん

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コメント

12

ユーザー

めっちゃ最高。 蘭ちゃんの最後のところとかマジで好み…

ユーザー

蘭ちゃん優しいねぇ竜胆も気遣いしてて…神作品過ぎるって!

ユーザー
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