カツ、カツ、
斗一定のリズムで足音を路地裏に響かせて要る彼は、漆黒の外套を肩に掛けて帽子を被り、まるで
の様だ。
以下にも誰にでも印象が残りそうな見た目をしている彼の名は 中原_中也。
過去に太宰と相棒として夜の街を駆け巡って居たが、傍から見れば今は置いて行かれてしまった
元相棒。
でも彼は無意識のうちに太宰に思いを寄せていた。否、寄せてしまった。
彼自身も太宰を愛してしまった事に
「失態だ、」「俺とした事が」
斗何度も思った。
其んな事は解って居ても本能は抗えない。
不器用な彼が努力した結果、週一で酒を酌み交わす仲に迄発展した。
――
_ねぇ中也。
太宰が未だ葡萄酒が半分程残っているワインを机にコトン、斗置いては声を掛ける、
_あ?…
俺は在り来りな返事をしてはワイン口元から降ろし〈何だ?〉斗言いたそうな顔で太宰を眺める
_…、、、…矢張りなんでもないよ、
_おう。
心の中では解っていた。何でもない筈がないと。怪しさを覚えた俺は此何でも直ぐ溜め込む馬鹿を済から隅まで眺める、
普段からの仕事関係のお陰か太宰の変化には割と直ぐ気付けた、
目の熊、何時もより増えた包帯の厚み、時々ふらつく様な動き
寝不足。
此奴が寝不足なんて珍しいな斗思った。
マフィアにいた頃も徹夜などをして寝不足は多々あった。だがその寝不足とは違う。若干ストレスも入り交じった厄介なものだろう。仕事は楽しいと言っていた。考えられるのは寝る直前、若しくは寝ている途中。…夢、…夢?…
個々まで太宰を縛り付け、夢に関連付けられるもの、
_嗚呼…、
溜息混じりで吐き出す。
俺は分かってしまった。わかっても関係ねェのに。
織田か、斗。
2話 嫌いな人間
𝐹𝑖𝑛.
コメント
8件
ひょぉん。俺、織←太←中の一方通行な地獄がすげぇ好きなんだよね!!!地獄わーい!!(性癖がとち狂っておる)
太宰さんは織田作のこと結構引きずっちゃってるもんね、中也は太宰さんのためにも言い出せないから苦しいよね、 本当に最高でした!!読みやすいように空欄を開けるなどしていてマジでありがとうございます😭!