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「し…視線が痛い…」ジネヴラは身をすくめて言いました。周りは神獣を倒したアウレリオたちに釘付けでした。「こりゃあ一ヶ月は続くぞ」バルドは困ったように言いました。「そっ、それは困る!」ユミトは焦って言いました。ユミトはのんびり旅をしたいのにランクが上がったことで崩れてしまうのは嫌でしょうがなかった。どうしたものかと悩んでいると、アウレリオは重苦しい空気を晴らす提案をしました。「そうだ!せっかくの討伐終わりだ、今は成人の日で盛り上がっているから、みんなで祭りを回ってみよう!」「いいね!そうしよう!」ジネヴラが喜んでその提案になりました。「ユミトは今日で成人だったんでしょう?なら楽しんだほうがいいですよ」ゲラルドが言いました。「なに?ユミトは今日成人したのか?」バルドが驚いて言いました。「紹介する時に、アウレリオが言ってたじゃない」レミが呆れて言いました。ユミトはたしかに一度しかない成人の日を楽しまないのは良くないと思いました。「・・・そうだね、せっかくだし楽しもう!」ユミトはパーティのみんなに言いましたり「じゃあレッツゴー!」ユミトは手を引いてギルドの出入り口に向かって走った。外に出ると帰りには感じなかったが街は活気にあふれていました。屋台がたくさん並んでいて店の人は商品を片手に宣伝し、街は祭りを楽しむたくさんと人で溢れかえっていました。「すごい活気!やっぱり祭りはこうでなくっちゃ」レミがウキウキで言いました。「よし、今日はユミトとの討伐記念に、しっかり楽しもう!」「おー!」アウレリオの掛け声にみんな嬉しそうに言いました。そして、みんなそれぞれ行きたいところに行きました。中には街の人と一緒に踊る人もいました。ユミトたち女性陣はアクセサリーショップに足を運んでいました。「ユミトちゃん、見て!」ジネヴラがとあるアクセサリーを指して言いました。そのアクセサリーは中心から広がるように濃い金色の花に発色の良いカーマイン色の紐リボンが付けられた髪飾りでした。「わぁ・・・」ユミトが思わず見惚れていると、その髪飾りをジネヴラは手に取りユミトの頭にかざしました。「うん、やっぱ似合う!これ買っちゃおう!」「え!?」ユミトの驚いた顔を無視してジネヴラは会計場所に駆け足で行きました。「待って!いくらなんでも即決すぎるんじゃ・・・」ユミトはジネヴラの袖を掴んで止めました。「べつにいいじゃない、気に入ったんでしょ?だった買わないと無くなっちゃうよ?ジネヴラがユミトに向き直りました。「それに、これはお礼でもあるの」「…え?」ユミトが困惑しているとジネヴラが続けました。「ユミトはあの時大したことなかったかもしれないけど、結構ありがたかったのよ?あの時、あなたがいなかったら私たちは死んでいた」ユミトは大袈裟なという顔をした途端ジネヴラが「お願い、わかってくれない?」と言いました。するとレミがユミトの肩に手を置いて「私からもお願いするわ、是非受け取って」ユミトは少し迷ったけど、断るのも申し訳なく、遂にはおれてしまいました。「じゃあ、お言葉に甘えて」その言葉にジネヴラがパァっと明るくなり、ルンルン気分で会計場所に向かいました。ユミトは初めてのプレゼントに嬉しく思い、祭りってこんな感じなんだと物思いに耽っていると窓からとあるお店に目が行きました。会計が終わったジネヴラがこちらへやってきてユミトにさっきの髪飾りをつけてあげました。似合う!っと話していると「ありがとう、それとなんだけどあのお店に行っていい?」ユミトが先ほど目に止まった店を指しましたするとレミたちが見ると、あー、っと言い納得した顔をしていました。
しばらく楽しんでいると、時はあっという間で太陽も段々と地平線に落ち、暗くなっていきそろそろ祭りも最終段階になっていました。「いやーやっぱりこの季節の祭りは最高だな」バルドが満足したように言いました。「満足するには早いですよ、あとは魔法のパフォーマンスでは無く、大目玉の異国から来た花火があるんですから」ゲラルドが呆れて言いました。「あれユミト、別れる前はそんな髪飾りしてたか?」アウレリオが髪飾りを見て言うとユミトは返しました。「あ!最初に行ったお店でジネヴラが選んでくれたの」「そうか!似合っているよ!それにしても相変わらずジネヴラはセンスがいいな」アウレリオがジネヴラを褒めるとジネヴラエッヘンと得意げにしてきました。「それより早く行かないと花火が始まっちゃう、せっかくユミトが初めて見るんだし」レミがみんなに対して言いました。「そうなんですか?」ゲラルドが言うと「うん、花火なんて絵本でしか読んだことがないんだ」ユミトは頷いて言いました。「じゃあ尚更見に行かないといけないですね」ゲラルドが微笑んで言いました。「うちのリーダーすごいんだよ、毎回良い穴場スポット見つけるんだから、ね?リーダー」ジネヴラがアウレリオに向かって言いました。「今回もいい場所を見つけたんだ、みんな、ついてきてくれ」