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一方、この街、ケレンスにあるヴァンパイアハンター集団、ゲルツハンターでは
断罪ハンター後輩男性A「最近ヴァンパイアの目撃情報、そして、14件の襲撃情報が挙げられています。ゲルタ先輩、今後の対処は」
ゲルタ「夜中、街の見回り、街の街灯数が少ないから増やしたり、暗くなって来たら出来る限り外に出ないようにするなどの案は出るな」
ツヴェル・スーザス「それとー街の外壁を強化するとか?街灯追加しても人工光が平気なヴァンパイアだっているし、そこで見つかったら走って逃げれるなんて出来ないね〜あいつら早いもん」
ゲルタ・フィルフス「外壁って具体的にどうするんだ?」
ツヴェル「そりゃ〜街全体をぐるぅ〜っと囲うのさぁ」
ゲルタ「外壁は建築時間が掛かってそれまでに被害が多数出てしまうし、それに、街全体を囲えるほどの資金はない」
ツヴェル「う〜ん…あ、それだったらさ、資金調達の為に民衆に呼び掛けをしてみない?この街の人口はそれほど少なくない。金は集めれるだろ。それにアタシの知り合いに同じヴァンパイアハンターが協合都市に居るんだよ」
ゲルタ「同じ仲間…なるほどな、協力する手もある」
ツヴェル「仲間は多いほど心強いってもんだよ」
ゲルタ「…皆は、どう思う」
すると部下のアージェが手を挙げる。
アージェ・ライズ「あの、外壁の件ですが、超能力を扱うヴァンパイアもいると聞きます、、無能力者もいるようですが、簡単に通り抜けられてしまいます。そして最近、街でヴァンパイアによる人攫いが多数起こっており、人口の減少も課題問題です。一刻も早く市民を助ける為に、私は副隊長が仰った後者の知り合いのヴァンパイアハンターと共に滅していけば良いかと」
ゲルタ「人口減少…か。他の者は」
次にベネットが手を挙げる。
ベネット・サンクシャ「僕も、アージェさんに賛成です。ヴァンパイア達はケレンス(この街の名前)の少し離れた村が襲撃され、ほとんど市民が残っておらず、次はケレンスが本格的に襲撃を受けてしまうと考えています」
ゲルタ「なるほどな。ツヴェル、先ほど挙げられた情報をお前は知っていたのか?」
ツヴェル「少し離れた町ってグーグスレインだろ?そこの襲撃は知らなかったな、人口減少は…初めて知ったな」
ゲルタ「はぁ、しっかりしてくれ、副隊長。街の情報報告をするのは部下の仕事だが頼り過ぎているんじゃないのか。少しは副隊長の自覚を持て。副隊長のこの副!という字を甘く見ていては…」
ツヴェル「あ〜あ〜悪かったよ、アタシがケレンスを知らな過ぎた、これからもっといち早く行動できるよう努めるよ」
ゲルタ「本当だろうな」
ツヴェル「あぁ本当さ、これ以上ガミガミいうのはやめてくれよ、説教を垂れられるのは嫌いだよ」
ゲルタ「お前が悪いんだろう。…見苦しいところを見せたな。すまない、では、これにて集会は終わる。各自、与えられた作業に取り掛かるように。」
部下一同「はい!」
ツヴェル「はぁ、これから本格的にケレンスがヴァンパイア達の御馳走場という事はより一層仕事が増えるねぇ…手に負えなくなるようなことがないように最善尽くしまくって頑張ろうぜ、ゲルタ」
ゲルタ「覚悟が必要だな…。それと、グーグスレインの事態に少し早く気がついていればと思うと悔やみきれない…きっと力になれたはずだ」
ツヴェル「それはアタシも同じだよ」
部下がそれぞれ退場していく中で、1人の部下、報告員の1人であるアージェが僕達のところに来た。
アージェ「す、少しお時間よろしいでしょうか。副隊長様」
ツヴェル「おぉ、どうした?」
アージェ「その…副隊長様の知り合いのヴァンパイアハンターとの合流はいつでしょうか。具体的な日時を聞きたくて」
ツヴェル「うーん明日…明後日とかどうだ?明日、電話を通じて話し合ってみるよ。向こうがオーケーしてくれるなら明後日だ。な、良いだろ、ゲルタ」
ゲルタ「一刻も早く行動に移すのが肝になってくるからな。うん、良いだろう」
ツヴェル「よし、んじゃあ、皆に明日アタシが相手と話し合うからオーケーだったら明後日に……ゲルツ基地で合宿ってのはどうだ!?」
ゲルタ「…良い考えだが、衣食の手配は少し大変になるかもな…合宿期間は……そうだな、ざっと4日というのはどうだ?」
ツヴェル「丁度良いんじゃないか」
アージェ「それでは…相手と合宿、そして衣食そして空き部屋の手配はこちらで全てしておきます」
ゲルタ「何か申し訳ないな…」
アージェ「いえ、この程度、部下一同ですれば平気です」
ツヴェル「それじゃあ、手配は部下達に任せるとして、アタシは早速連絡入れてみる」
アージェ「では、私はこれで」
ゲルタ「あぁ、体調管理はしっかりと、な…」
ガチャッ
ツヴェル「いや〜なんか申し訳ないが、進んでやってくれるってのは良い事だ。流石だな」
ゲルタ「…心なしか凄く心配になってきたな…。無理はしないと良いが…」
続く