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気がつけばすっかり夜。やる事を終わらせた私は、急いでエミル君がいる庭へ向かった。

ソフィア「エミル君!ごめんなさい、遅刻しちゃった」

エミル「いやいや、ちゃんと来てくれたんだし、しかも、今日はやる事多かっただろうからね…」

ソフィア「長引くと思ってなくて…あ、スマホは持ってるよ!これで写真撮れる」

エミル「僕も持ってきたよ。それに、ずっと思ってた事だけど、ここ森だよね。よく電波つくな〜と思って」

ソフィア「確かに、そういえば、電柱周りに建ってるからそれじゃないかな」

エミル「ほぉ〜なるほどな。…あぁ〜ごめんごめん、急がないとだよね」

ソフィア「いや、私が話広げちゃったから!こちらこそごめん!そうだね、行こう!」

森を抜けて、エミル君が目撃したあの場所と同じところへ走って行った。


『な〜んかみんなに内緒で森から抜けてる大馬鹿者2人がいるなぁ〜。エミル、ソフィア…

ふふっ、この事カヤトが知ったらどうなるんだろ、…んーどーも思わないか』


ソフィア「はぁはぁはぁ…ちょ、ちょっとごめん!息切れしちゃって…」

エミル「急ぎ過ぎたか?」

ソフィア「全然運動してないだけかも……っごめん、、急ごう!」

街の中に入った私達は街灯がない、仄暗い建物の影に身を潜めながら、兄がいないかを確認して周ったが案外見つけるのは難しかったが、しばらく捜索していると、エミル君が瞬発的に指を指し、小声で言った。

エミル「……あ、あ!あれ!多分あれ!僕前見た人、あれお兄さんじゃない?」

エミル君が指を指した先に居たのが間違いなく実の兄。【ゲルタ】の姿だった。私達はバレないようにひそひそ声で話す。

ソフィア「あぁ…そうそう、あれがお兄ちゃん、ゲルタ」

エミル「あ、合ってたんだな、ゲルタさんっていうのか…」

お兄ちゃんは少し離れた場所で、仲間と思われる女性と何か話し合っている。よく耳を澄ませて聴いてみると、女性がアタシの知り合い来てくれるみたい、と大喜びしていた。お兄ちゃんがそれを聞くと微笑んで、それじゃあ実行出来るな、と言っているのを耳に、微かに受け取る。何を実行するんだろうか…。でも、何より元気そうで良かったけど、お兄ちゃんが少し、いや、大分大人びて見えた。やはりハンターとして、市民に全力で貢献しなければならないという宿命があるからなのかもしれない。

エミル「良かった良かった〜見つけれて、これで満足だろ!ソフィアさん!」

エミル君はそう言うと、右手の親指を立てて、微笑んだ。

ソフィア「ありがとう、エミル君」

エミル「さぁさぁ、見つかる前に、ここからさっさと行こうぜ」

ソフィア「そうだね」

目標を果たした私達は見つからないように、館へ帰る為に森に入り、ただひたすら走る。

エミル「ソフィアさん転けないよう気をつけろよ!」

ソフィア「う、、うん!」

なんとか森を抜けた先は街へ向かう前の出発地点にしていた場所。館の裏、焼却炉なんかがある。

来た道を辿ることができたのだ。

エミル「結局、写真撮れなかったな」

ソフィア「だね、撮ってたらシャッター音するじゃらバレてたかもね」

エミル「うわーあぶねー」

しばらく進むとそこには思いがけない人物に出会い、私達は足を止めた。

エミル「ア、アミリア!?なんでここに!」

アミリア・ヒティリス「ん?エミル君にソフィアさんか。丁度、調達をしに森を抜けようかと思っててさ」

彼はアミリア・ヒティリス。数少ない派格者(はかくしゃ)の内の1人。普通、従者は血賛四の中の1人から選ばれることがほとんどだが、選ばれた従者は派格者と言われていて、血賛四の中で複数人の従者をするようになる。初めは私達と同じような感じだが、生活していく中で昇格というケースがほとんど、最初から派格者になれる訳ではない。

複数の相手しなきゃいけないとなると派格者は大変そうである。

アミリア「そっちは何してるのかな」

どうしよう。言ってもマズイ事にはならないかな……あぁどうしようどうしようどうしよう!

頭の中が不安でいっぱいになり、顔を少し俯いた。

エミル「あ、え〜っとぉ……」

アミリア「やましい事でも?…大丈夫、言ったりしないよ、ここだけの秘密」

沈黙が続いたがエミル君が口をゆっくりと開けて言った。

エミル「……………そ、そ、その、、街に行ってたんだ」

アミリア「…?それはどうして?君らがここを出る理由なんて……しかも夜に、、夕食の分だけじゃ足りなかった?」

エミル「いいや、違うんだ、アミリア。えーっと実はな、ソフィアさんのお兄さんを確認したくて…」

エミル君は動揺しながらそう言った。私はその言葉に何回も頷いた。

アミリア「夜に…??」

エミル「バレないと思って」

首を傾げてうーんと言いながら顔を目線を斜め下に向けて顎に手を当て考えている。

アミリア「夜って人気(ひとけ)が少ないイメージがあるね………確認と偽って俺を騙そうとしてるとかない?はっ…やっぱり人攫いー」

そう言うと同時に驚いた顔で先ほどの目線はゆっくりとこちらを見てきた。

エミル「いや、ないない!まるっきりない!事実!事実!」

エミル君は両手を広げアミリア君の方に向け、首と一緒に全力で横に振っていた。

エミル君ばかりに言わせてはダメだ!私が理由でもある!私も一緒に何か言わなきゃ!

ソフィア「兄はどうしてるか気になって」

アミリア「そのお兄さんって…街に住んでる人って事だよね、街にいたってことは」

ソフィア「そうだよ」

アミリア「人間かな?」

ソフィア「うん、今はヴァンパイアハンターしてるみたいだけど」

アミリア「!?一歩踏み外せば、やられてたかもしれない、自殺行為だ!」

ソフィア「分かってます!でも、どうしても行きたくて…」

アミリア「離れ離れになって寂しいのは分かるけど………よく、戻って来れたね…。夜も遅い、ここにずっといたら他の誰かに怪しまれてしまうかも。ひとまず、自室に戻るんだ。さぁ、行った行った。あ、そうだ、ソフィアさん、明日の夜空いてる?一緒に話がしたくてさ」

ソフィア「良いけど…」

なんだろう、話って…明日行ってみなきゃわかんない、、か

アミリア「…はぁ」(夜に出歩いてたらそりゃ怪しむって…)

続く

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