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#魔法
こはる
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【次の日】
出雲「ふーんふっふっふーん」
デカい箱を片腕に月城が喜ぶ顔をイメージしながら歩いていた、箱のなかには抱き枕だ
ガチャッ
出雲「たっだいま〜!……あれ?」
いつもなら「おかえり〜!」とすっ飛んでくる月城がいない、心配なため荷物を玄関に置き音を立てずに進む、
出雲「キッチンか…」
キッチンの電気はついており中へ入った
出雲「!!」
思わず硬直した、理由は…
月城「はぁっ…はぁっ………こんな…こんな鱗なんて無ければっ…!」
マグロ刀を右手に持ち左腕を縦に切ろうとしておる恐らく皮膚の下の鱗のことで何かあった、あるいは思い出したのだろう
いつもの明るい表情はどこにもない
出雲の帰りにも気づいていない
月城「落ち着いて……大丈夫……大丈夫…」
月城がマグロ刀を振り上げる
ザクッ!!
出雲「っっ!!」
月城「出雲……どうして………?」
月城の腕から血は出ていない代わりに出雲の手の甲から血が出ていた
出雲「……バカッ!!!」
月城「!!」
ビクッと固まった後に月城の肩が震える、その場に座り込む
月城「……ごめん……ごめんなさい…痛かったよね、すぐ手当てするね」
立ち上がって手の状態をみようとする月城から距離をとる
月城「?!……どうして…?」
出雲「どうしてもあるものか!!今、何しようとした?腕を切って何しようとした!!」
月城「………鱗を取ろうとした…」
震えた声、確実に怯えている
出雲「…………何でだよ!!何でそんな…!」
月城「…私のせいなの、いじめられるのだって、虫を食べさせられるのだって…■■■されるのだって……!出雲が死んじゃったのだって!!……私の事はどうでもいい、でも…出雲が死んじゃったのが……何より辛い」
出雲「出雲はそんな事思ってないぞ」
そう言い1枚の封筒を取り出す
出雲「日記に挟まってた、多分今日送る手紙だったんだろうね」
【手紙】
『月城へ、誕生日おめでとう!いつも明るい笑顔に助けられてる、僕も助けれるように頑張るね!だから自分を傷つけないで〜これは約束っ!昔から約束事はよくしたよね、確か絆創膏を絶対返すとか、新発売スイーツを2人で食べるとか、多分もう半年後には僕はいないかも、病気なんだ〜でも大丈夫!月城が笑っていたらそれでいいから、じゃぁ、
出雲より』
月城「………」
出雲「ここの僕は多分生きれたとしても来年には死んでただろうね…」
月城「謝りたい……」
出雲「?」
月城「最後に…私ね、酷いこと言ったのそれをちゃんと謝りたい」
出雲「そっか」
出雲「玄関に箱がある、気が向いた時に開ければいい、おやすみ」
月城「おやすみ、ごめんね」
出雲「もう謝らなくていい」
コメント
1件
### 感想 第13話、すごく重くて胸がぎゅっとなりました…。月城が自分を傷つけようとした場面、出雲が手で止めて「バカ!!!」って怒鳴るところ、あの一声にどれだけの想いが込められてるんだろう。手紙の「僕はいないかも」って一文も、切なすぎます。でもその優しさが月城に届いてほしいと心から思いました。出雲の「もう謝らなくていい」が温かい…。