コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
side in sinntaro
_____
けたたましいサイレンの音 で目を覚ました。
心臓が一気に高鳴り、白い天井が目に映る。
状況を全く理解できぬまま、脇にある小さな机をなぎ倒しベッドから転げ落ちた。
「……ッ!」
右のスネを大きく打った。
焼けるような痛みが一瞬遅れて脳に伝達される。
痛みと爆音への恐怖で涙目になりながら、雪崩落ちた布団をたぐり寄せ体に巻きつけると、サイレンの音が止んだ。
「おはようゴザイマス!ご主人」
『……シン兄』
その声を聞いた瞬間、オレは自分の置かれている状況を完全に把握した。
不自然な体勢のままパンツ一丁で布団を巻きつけている涙目のオレ ー 如月シンタローを、ディスプレイの中から眺め、涙目で笑いをこらえる少女 ー エネ___
と、ベッドの脇で目だけ覗かせるようにして顔を出している従兄妹 ー 瑞稀がそこにはいた。
_____
Zinnzou Enemy