なちのサムネ使ってやらせていただきます。
パクリなし!通報やめて!?サムネはなちのです!
🍣×🐤♀️
それでは…どぞ!
「貴方は…もう…天井にいますか…?」
俺は貴方の墓の前でそう呟いた。
「心優しかったりうらのことだからきっと天国にいると思うな…」
(天井=あの世)
という意味…
「あの世にはどんな花が咲いていますか…?」「 あなたの好きなあの花はありますか…?」
貴方が静かに目を閉じた時から既に3年という月日が流れているというのに、俺はまだ…貴方を忘れられない…ずっと(貴方一人だけを思い続けている)。そして、 貴方が好きだった彼岸花を見るたびにあの、少し寂しそうな、でも見惚れているような貴方の表情が思い出される。
「あー…また思い出しちゃうな…」
「やっぱ…悲しくなるな…」
…貴方との楽しい思い出が段々と(悲しい思い出)にかわってくることに俺は寂しさを抱えたままだ。
貴方の好きだった花は俺には少し不吉な花にしか見えなかった…。でも貴方はその紅い花に対して天真爛漫な笑顔を向けたわけじゃない。でも…その花を見るたびに表情がおだやかになって、いつもの貴方とは一味違う貴方を見ることができてうれしかった。
普段の貴方は学校の中心そのものだった。
まさに高嶺の花。
顔は可愛くて、成績優秀。いつも穏やかな笑顔で過ごしていた。それに生徒会長をもやっていたため先生からの信頼も手厚かっただろう。
何に対しても笑顔で、嫌そうな顔をしているところをみたことはない。一つの行事には熱心に取り組んでいた。周りの人からは「仕事頑張ってるな」ぐらいの捉え方だっただろうけど俺は近くで見続けていた存在だったから知っている。
貴方の心の片隅に密かに住んでいた熱気のある(情熱)があることを。それに、副会長という近い立場の俺だけが知っていた貴方の秘密。それは負けず嫌いな所。そんなところでさえも愛おしいと思ってしまうくらいに俺はりうらのことが好きだったんだ…
どんな弱点も可愛い、守ってあげたい。そんなふうに思わせる人だった。それから少しの月日もたって俺から告白して付き合うことになった。こんな落ちこぼれな俺を本当に高嶺の花のりうらの彼氏として名乗っていいのか…とざっと不安だった。でもいつも貴方は
「りうらはないくんの全てに惚れてたの…//他の誰にも取られたくない存在だったから…いいの…!///」
なんて…すっごく可愛かったな…ここで決めたのに…りうらを絶対に守り抜いて見せるんだと…
でも一つの問題があった。それはりうらの家系が貧乏ですごく貧しかったことだ。
そのことが学校中に広まった数日後には貴方はもう高嶺の花を降ろさせていた。
今まで親切にしてくれてた生徒達がぴたりと俺達の生徒会活動に協力してくれなくなっていた。
そしたらすぐに悪口や、い◯めが始まっていた…
負けずぎらいなりうらのことだからなにかやり返すんではないかとすごく心配になった。でもそこに映っていたりうらは今にも崩れ落ちそうな笑顔だった…
心配になった俺はりうらに大丈夫?と声をかけていた。でもりうらは
「大丈夫…!へ、平気だよ…!安心してね…」
その言葉を俺は鵜呑みにしてしまった。
いつまでもずっと後悔している。なんでここで心配をやめてしまったのだろう…いかにも無理している顔だったことになんで気づかなかったのかと…
そのあとりうらは段々と不登校になり学校に来ることは無くなった。俺がりうらの家にいくとりうらのお母さんが俺を家に上げてくれる。でもりうらは全く返事をくれなかった。
それを数ヶ月続けたある日。
りうらのお母さんから突如電話がかかってきた。りうらのお母さんから電話なんて珍しいと思って電話にでた。そしたらいつにもない焦った声で
「〇〇病院にきて!早くっ!」
という声がきこえすぐ電話は途切れた。
りうらのお母さんがこんな声を出すのは聞いたことなかったのでこれはただ事じゃないと思い
急いで病院に向かった。
でも…もう…遅かった…
俺が病院に着くと白い服を着て、顔に白いハンカチを被せてある、冷たいりうらの姿があった。
その時はもう泣くこと、声すらもでなかった。
あの時、絶対に守り抜くと誓ったのに…しかも…りうら自身でしたことだから防げたはずなのに…とものすごい後悔が押し押せてたまらなかった。
それから3年たった今。俺はりうらの居ない生活は無理だと(あきらめ)た。
それに…よくぞここまで一人、(孤独)で頑張ってきた。またりうらに会いたい…あの元気だった…活発だった…負けずぎらいなりうらに再開したい…あと3日でりうらの命日…俺はその日に死◯うと思う。それまで(また会う日を楽しみに)
だから…最後に、りうらの墓参りと、りうらの好きだった彼岸花の所に行こうと思って今にいたる。
今思えばりうらは彼岸花の花言葉そっくり…
今りうらの墓の花瓶には彼岸花が添えられてある。
彼岸花は他の花とは違い、春に栄養を蓄えて、夏〜秋にかけて花を咲かせる他の花とは変わった花だ。
りうらも他の人とは少しどこか違う…
そんなところも似ているな…と思うと彼岸花が段々好きになってきた。きっとりうらからはもっと早くから好きになっていて欲しかった…!と言われるかもだけどまぁいい。そこさえも可愛いと思ってしまうのだから。
「りうらの好きな花をここには置きたくなかったな…」
そう呟きながら水を花瓶にいれる。
「りうら。俺…決めたよ…明々後日のりうらの命日が俺の命日ともなるように。そして俺が目をとじる場所はりうりとよく通ってた彼岸花がたくさん咲いているあそこにするね…」
「かぐや姫みたいに夜の月からりうらのお迎えが来ること期待してるねっ…」
「それじゃ…また後でね…!」
速報です。
昨日夜23時41分彼岸花のたくさん咲いている所で男性の遺体が発見されました。身元はこの辺りに住んでいる、内藤ないこさんだということが判明しました。
自殺だと思われています。
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