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3ヶ月後
香澄）……あの、なんでメイド服なんすか
教授）スイパラですからね
香澄）…動きずら……(しかもご丁寧に丸々1週間学園祭とかヤバ…)
学園祭当日…私が店員なのはまぁ、頷ける……ついでに魅花の野郎も巻き込んで店員にして私と同じ格好にしてやった
おかげであいつは今自分の姿を見て灰になってやがるざ まー見やがれ！
おっと私情が…んへ！(誤魔化し)
で！問題は服装よ！
なんで男陣はちゃんとした服なのに私たちメイド服なんすか？って話しよ
香澄）フリフリしててヤダ…こんなのツッキーに見せられない……
魅花）私のセリフ！彼氏来るんだけど！
香澄）なんつーか…私を嵌めようとしたのに自分がハマってて笑えるんすけど笑
口に手を当てて笑うと放送が流れいよいよ学園祭が始まると告げられた
香澄）始まっちまったァ……
一通り接客術を使って客を捌いていると廊下が騒がしいことに気付いた
香澄）え〜？喧嘩？
ひょこっと顔を出すと心做しか見た事あるヤツらがチラホラと…
香澄）……(ﾅﾆﾓﾐﾃﾏｾﾝ )
顔を引っ込めようとしたら「香澄ー！」と声をかけられザワザワとしていた周りの色んな生徒達がこちらを一斉に観てきた
香澄）ﾋｭｯ
木兎）来たぜ〜！
香澄）あ”ｯ(つ、捕まった……終わった…教授……すまん)
木兎）おー！クロ！見ろ見ろ！すげぇ可愛い！
クロ）おーホントだ…オジョーサン媚び売り？売るなら俺らだけにしておいてくれよ？
香澄）そういうつもりじゃ…
外でわらわらとしていると教授がひょこっと顔を出して「ほらほら、行きますよ」と腕を引っ張られ私は教室に戻り教授が全員に一言「並んでからスイーツをお食べ下さい！」と言ってキッチンに引っ込んだ
香澄）……(き、来てくれた…)
ちょっと嬉しくて早々と客の注文を捌いていくと気づけばアイツらが椅子に座っていた
香澄）ツッキーはどうせショートケーキでしょ？スガさんは？甘いの苦手っしょ？
全員）( °꒫° )
香澄）研磨はどうせアップルパイだし……クロは多分だけどクッキーとか？あ〜、あとコーヒー？
クロの視界に写るように顔をひょこっと出すと……思考停止してた
香澄）あ〜らら…
クロの額にペチッとデコピンしても無反応…ちょっと面白いから写真撮って今度の話のネタにでもしてやろ笑(悪魔？失礼だなぁ)
香澄）帰るよ〜？いいの？
全員）(無反応)
香澄）んぇ〜…仕方ない……帰るか
帰ったら呼び止められるかと思ったけどそうでも無くただ未だにハムスターみたいに思考停止してた
面白かったのは…内緒！
アイツらの事を忘れて客を捌いていたらあいつらの席だけやけに群がってるのに気づいた
香澄）あ〜……(高校は一応凄かったからか…テレビとかで知ってるやつが人目見て写真を撮ろうと……)
人混みの隙間からあいつらが困っているのが見えて「ここに来たらどんなことになるかこれで勉強になったな！」なんて思う反面「誰の許可なく触んじゃねぇ」と思ってしまい気づけば人混みの中心にいた
香澄）すみませぇんお客様ぁ……私の婚約者になにかご用事でしょうかぁ？💢
本物を前にしたオタクたちがどれほど恐ろしいか今から見せてやろう……
なうオタクの本領発揮じゃぁ！(※主が失礼をいたしましたァ後で殴らせていただきまぁす！)
女子生徒）目の前に選手がいるのにサインとか写真を求めないやつなんて居るか！早くそこ退け！
香澄）はぁ〜？選手以前に私に惚れた犬ですが？誰がそう易々と犬の写真撮らせるかよ
女子生徒2）犬犬って…研磨くん達可哀想に……首輪でもつけられて部屋に監禁されているの？
香澄）こいつらがそう望んでいるのですが？女に攻められて欲に堕ちまくっている駄犬ですが？
3）はぁ！？木兎さんが駄犬な分けないですが？
香澄）……木兎、お手
右手を出すと木兎は私の右手に手を置いて「ワン！」と元気よく返事
香澄）よしおっけい
3）うぅ〜……ぐぬぬぬ
香澄）つーか……人のプライバシーおまえら侵害しすぎだろ、訴えられてぇの？
スマホを明かりをつけ110を押すと研磨に「香澄」と呼び止められ返事をすると研磨に腕を捕まれ人前なのに唇を重ねられた
香澄）んぇ……
研磨）ごめんけど…俺達この子の飼い犬だからさ……飼い主バカにされた犬がどれだけ怖いか知ってる？
研磨が私を後ろから抱き締め目を覆われた
香澄）？？
研磨）ここで問題を起こすつもりは無いけどさ…飼い主バカにするなら俺たちを馬鹿にしてるってことだけど…いい？
香澄）け、研磨…？
研磨に気を取られていると木兎が「何が好きで黙って恋人の悪口聞かなきゃいけねぇんだ」と珍しく怒っているのか私の手を握って手の甲にキスをされた
香澄）あ、ちょ…
クロ）まぁバカにするなら別にここでおっぱじめても構わねぇけど……どうしたい？というかどうされてぇ？
香澄）鉄郎さん！？
クロ）それぐらい怒ってるってことだ
香澄）け、研磨！もういいから！皆も落ち着いて！
私の目を覆っている研磨の手を優しく握ると研磨は少し間寄ってから私の目から手を離した
香澄）……よし！もう大丈夫だよ！
研磨の頭を優しく撫でると研磨は落ち着いたのか私の手に頭を擦り付けてきた
香澄）もう怒っちゃダメ、いい子だから
優しく怒ると全員はショボンとしながらも頷いた
香澄）うんうん、いい子いい子
クロの顎の下を撫でるとクロは目を細め気持ちよさそうな顔をした
香澄）……さて…これ以上店の迷惑になるし帰ってくれません？コイツらだってストレスが一気に溜まって嫌がってるし…私が今ここにいるのは店員でもここの生徒じゃない……コイツらの婚約者としてここに居るんだ、帰れ
睨み付けると周りにいた生徒達がそそくさと逃げていった
香澄）ε-( •̀ω•́ )ﾌﾝｯ
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