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第6話
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第5話の続き
マナは最初、遠慮がちに触れるだけだった。
だが次第に素直に甘えるようになり、イッテツの胸に顔を埋めて「安心する」と呟く。
その言葉に、イッテツの心は温かさで満ちていった。
だが、そんな関係の変化は、配信の場にも少しずつ影を落とし始める。
ある日のOriensコラボ配信。
リトが冗談半分に「テツとマナ、最近仲良すぎじゃない?」と投げかけると、ウェンも「確かに!それ僕も思ってた!」
イッテツは一瞬だけ言葉に詰まった。
「……まぁ、仲はいいよ」
そう答えながら、視線の端でマナを盗み見る。
マナもまた、わずかに口元を引き結び、誤魔化すように笑った。
「そら、同期やしな。毎日絡んでたら自然とそうなるやろ」
画面の向こうでは、リスナーたちが面白がって「今の間なんだ?」「怪しい!」と盛り上がる。
普段なら冗談で流せるはずの空気が、このときばかりは妙に胸をざわつかせた。
配信が終わると、マナは深いため息をついた。
「……リトくんとウェンくん、鋭かったね」
「いや、ちょっとからかっただけやろ
……でも、テツちょっとドキッとしたやろ?」
マナの言葉に、イッテツは笑ってごまかそうとした。
「……まぁ、否定はできないね」
マナは少し嬉しそうに「やっぱりな!」と呟いた。
二人の笑い合う声が小さく部屋に響き、ふと視線を合わせた瞬間、何とも言えない温かさが胸に広がった。
そんなやり取りを経て、二人の関係はますます深くなっていく。
リビングで、マナがソファに腰を下ろすと、イッテツが当然のように隣に座り、肩を抱き寄せる。
最初は「バレたらどうするんや」と抵抗していたマナも、今では抵抗するよりも安心を優先してしまう。
ある夜、マナは小さく笑いながら呟いた。
「俺、前はさ……一人で平気やと思ってたんよ」
「そうなの?意外だね」
「でも今は違う。テツが隣におらんと、なんか落ち着かへん」
その素直な告白に、イッテツは胸を熱くした。
「……じゃあ、ずっと隣にいるよ」
そう言い切った声は、何よりも確かだった。