「弟みたいなものだよ」
「侑(ゆう)……! 」
「お姉ちゃん、たしか高校の副会長の……」
「あぁ、大人気の「 松永(まつなが)くん」ね」
私に遅れて、 三上姉妹(みかみしまい)もそちらを向いた。
ふたりは品定めするかのように、 不躾(ぶしつけ)な視線を侑に 這(は)わす。
「……だからあんたたち、ちなになにしてたんだって聞いてんだよ 」
侑は見たことのない表情だった。
だけど息を詰めたのは私だけで、三上姉妹はさして気にした様子はない。
「なにって……ただ 望月(もちづき)さんに会いに来ただけよ。 佐伯さんのもうひとりの相手、見ておかなきゃと思って」
「あいつの相手になるだなんて、ちなは承諾してねーよ」
侑はこちらに近付き、 庇(かば)うようにして私の前に立つ。
それがふたりには意外だったらしい。
三上姉と妹は、ほぼ同時に目を 瞠(みは)*********************
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