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︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎1.
これは「恋」じゃない
「恋のようなもの」だ
パチン
『らいちゃ….』
「 …きらい…」
「サリーちゃんなんて大っきらい!!泣」
….
母「紗莉一一起きなさーい今日学校見学いくんでしょー」
母「紗莉ーー」
『…..ゆめ…』
小山内 紗莉《おさない さり》
14歳
嫌な夢で目が覚めた
中学3年の秋
あの子は確か….「らぃちゃん」だ
幼稚園の頃通ってた音楽教室で一緒だった子
可愛くて妹みたいに思ってたのに
喧嘩別れになってそのまま
後になって
引っ越しで音楽教室を辞めたのだと聞いた
『でもなんで突然、らぃちゃんの夢?…』
『あの時と同じように手を叩かれたから?ー』
-「小山内なんて嫌いだ」-
昨日
恋というものがわからなくなってしまいました
ドキドキして彼をすきだと感じて
それが「恋」だと思ったのに
そうじゃなかったなんて
「紗莉おまたせーー!」
『七緒ちゃん七音くん』
掘 七音・七緒(双子)《ほりななと・ななお》
男︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ 女
七音「どうした紗莉」
七音「じっと手え見て」
七緒「あーまた別れた彼氏のこと思い出して暗くなってんでしょ」
七緒「忘れな忘れな」
七音「七緒おま…」
七音「紗莉は昨日別れたばっかなんだぞ?」
七音「落ち込んで当然やん」
七緒「だって好きだったなら落ち込むの止めないけどさ」
七緒「『好きになれなくて申し訳ない』なんて 懺悔の気持ちいつまで持ってたって無意味じゃ ん」
七緒「もう別れたんだし」
七緒「今回はわからなかったんだからしょーが
ない」
七緒「次じっくり見極めればいいよ」
七緒「来年は楽しい高校生活だし!」
七緒「だから!そのためにも学校見学兼ねての文化祭参戦だよ!」
七緒「気分変えて楽しも!ねっ!」
七音「自分が楽しみたいだけだな…」
七音「妹よ…….」
『ぷッくすくす…笑』
『うんその通りだと思う』
『気持ち軽くしてくれてありがと』
『七緒ちゃん!ニコ』
七緒「、!//」
七緒「おっし!いこ!!」
ー
『さっきのジェットコースター面白かった
ねーーー!!』
七緒「模擬点まわったらもっかい行こうか」
七音「うん」
七音「俺トイレ行ってくるわ」
七緒「あ あたしも」
『じゃ 私待ってるね』
『(来年は私達もここの生徒かー、)」
『(受かればだけど、)」
『!!』
『(あれ…あそこの人達…)」
『(….なんか揉めてる空気…?汗)」
男「ふざけんなよっ」
男の人が手を挙げて女の人を殴ろうとしてる
女の人はここの高校生かな
女の人と話してる男の人はその彼氏かな
『待ってくださいっっ』
いつの間にか紗莉は助けに来ていた
男「なんだテメー!?放せよっ」
暴力反対
『何があったか知りませんが落ち着いてくださ
いっ』
『周りに人もいっぱいいますしっ』
『落ちついて話をする方がいいと…っ』
男「いいから放せって…….」
たたーーっ汗
男「あッ!」
あ、女の人走ってっちゃった
男「待てよリナッ怒」
男「放せっっ怒」
しーん…..
『ーーえ?彼女が浮気してた現場を押さえたとこだった?』
男「…….あークッソ腹立つ逃げられたし」
男「多分もうつかまんねーわ」
男「どーしてくれんの?あいつ以外この学校に 知ってる奴いないのに逃げられて」
男「あんたがかわりに案内してくれんの?」
無茶振りだな、、
『ええと…私もまだここの生徒じゃないので案内できるほど知らないんですけど…」
『よかったら向こうに友達もいるので一緒にまわりますか?汗』
『?汗』
男 「ニヤ」
男「フーンじゃお願いしよっかな」
『えっ』
男は紗莉の腕を引っ張り門へ向かった
そっちは門しかないのに…
学校の外行こうとしてる!?
「あのあのどこに…」
『向こうに戻りましょう!?」
びくともしないこの体格差
やばい
どうしよう!!!
『(七緒ちゃん 七音くん…….)」
『!!』
男の人の手がいつの間にか私の腕から離れてる
あれ?
この人誰?
身長高くて彫刻みたいな綺麗な顔立ちでハーフ顔の男の人、
ここの学校の人かな
私を助けてくれたの?
?「どこにいたの」
? 「探したよ」
? 「ひとりで先いかないでよ」
?「心配するでしょ?ニコ」
ドキン
『…..えっ…」
『あ………//』
? 「この子がお世話かけたみたいで」
? 「ペコ」
? 「ありがとうございました」
? 「それじゃ。」
男 「……」
男「ハッ」
男「待てコラァ!」
? 「やべっ走れっ」
『!えっ』
なにこれ、
なんで今走ってるの?
あと
なんでこんなに
ドキドキしてるの?
ハァ…ハァ…
?「はーーー撒いたかな?」
?「?」
あっこっち向いた
『ドキ.』
? 「あんなイカツイ猛獣みたいなやつ相手
に」
?「しかも痴話喧嘩に絡んでいくなんて無謀すぎ…..」
「ご ごめんなさい汗』
『痴話喧嘩とは思わなくて…」
?「!」
? 「あ血が出てる」
『え?』
「あれほんとだいつのまに』
私の手から血がでてる
ゴソゴソ
?「これしかないけど」
『?』
名前の分からない男の人がカバンからだしたのはハンカチだった
ハンカチにはIris <アイリス>って書いてある
?「これで少しは保護出来るかな」
私の血が出た手にハンカチを巻いてくれた
『 ! 』
『ええっ!?』
『汚れちゃうからいいですよ!』
『こんなのかすり傷だし!』
?「ノベルティだから気にしない」
?「で…..」
ーーウールーー!
?「!」
? 「あ」
ぽん…
私の頭を撫でた
? 「じゃあね」
『!///』
? 「気をつけて帰りな」
『(え、?)』
『(今あの人、)』
『(私の頭撫でた、?)」
そうして名前の分からない男の人は友達の方へ
戻って行った
「そろそろ帰る?」
「やっぱ来てみて良かったな」
「学校の雰囲気もわかったし」
「いい感じじゃん」
さっきの人行っちゃった
あれ
隣の2人の人はさっきの人の友達かな
「おーし受験頑張るぞーー」
『受験.」
『(あの人も中3!?)」
『(背高くて大人っぽいから高校生かと思っ
た)」
『(いい匂いしたし…!//)」
『(あの人もこの学校受験するんだ)』
ドキン…ドキン…
七緒「あっ紗莉」
七緒「いたいた 」
七緒「トイレ出たらいなくなってんだもん」
七緒「LINE既読ないし」
七音「どうしたのその手?」
『、 !』
『(アイリス……)』
そして春
一紗莉だいぶ伸びたね
七緒「髪」
七緒「このまま伸ばすの?」
…思えば彼とお別れして以降切ってない
『ん…そろそろ髪の毛乾かすの大変になってきたし切ろうかなぁ』
七緒「わかる」
七緒「長いと乾かないよね」
七音「俺長いの好きよ」
七緒「七音の好みは聞いてないでしょ」
みんな無事高校生になりました
入学して2週間
やっと少し学校生活に慣れてきて_
あの人はどうなったんだろう
会ったら返そうと持ち歩いてるハンドタオル
同じクラスの教室にはそれらしき人はいないからほかのクラスか!
『ハッ』
まさか
『(別の学校行っちゃったとか!?)」
『!?』
『あっあの人っ!!」
『ねぇあそこの人なんて人か知ってるっ!?』
三奈「へ?」
杏華「どれー?」
紗莉と同じクラスで仲良い
三奈《みな》と杏華《ももか》
遠くの階段の上には文化祭の時に助けてくれた
あの人の姿が_、
『えーっと!あそこの階段の……」
『っていない!?』
『さっきあの階段の上にいたのに!!』
『誰か見なかった!?』
杏華「なに紗莉ちゃん〜」
杏華「そんなに興奮して〜〜ニヤニヤ」
三奈「さては一目惚れかニヤニヤ」
『あ全然!』
『全然そーゆんじゃなくて』
三奈「なんで?いーじゃんそんな全否定しなく
ても」
杏華「入学してすぐ一目惚れなんて楽しいじゃん〜〜」
杏華「これぞ高校生活って感じで」
三奈「ね~~~」
『 ちが…』
ポス
誰かが紗莉の頭に腕を乗っける
七音「紗莉は今 恋は自重中たんだよね」
『七緒ちゃん七音くん』
三奈 杏華「でた!堀兄妹!!」
七音「人を化け物みたいに呼ばんでくれる」
三奈「やー だって背の高い美人双子目立つし
初日とか凄い盛り上がってたよ」
杏華「即カレカノいるって情報流れて盛り下がったけどwww 」
七緒 七音「まぁそれほどでも」
七緒 七音「あるけど」
三奈 杏華「あるんかい」
三奈「子供の保護者とも言われてるけどね」
紗莉→145cm
『(グサッ)』
あはは笑
三奈「それより紗莉ちゃん」
三奈「自重ってなんで?」
三奈「失恋?」
『………..』
失恋
あれは失恋と言えるのだろうか
多分言えない
だって「恋」じゃなかったのだから
中3の頃
彼「小山内…」
彼は私にキスしようとした
『!!』
ドンッ
私はいつの間にか彼を突き飛ばしていた
彼「いって……」
『え』
『あれ………?』
『ごめっ……大丈夫!?』
彼「……….なにこれ」
彼「ひっでー………」
彼「もう4回もデートしてるのにキスすんのも
だめなの?」
『やっだめとかじゃなくて…」
『……多分いきなりでびっくりして』
グイ
彼は私の腕を掴み体を寄せた
彼「じゃあもういきなりじゃないからいいよ
ね」
『__ 』
ぎゅっ…
紗莉は思いっきり目をつぶった
…しーん….
『…?』
紗莉はそっと目を開けた
彼「………そりゃ告白したのは俺の方だけど」
彼「小山内だって好きだと思ったから付き合ってくれたんじゃないの…?」
『…ももちろんそうだよ…っ汗』
彼「じゃあなんでそんな嫌そうな顔すんの!? 」
彼「…俺だって傷つくんだよ!!」
パシッ
紗莉は思いっきり繋いでいた手を解き彼の手を叩いた
彼「小山内なんて嫌いだ」
告白されて嬉しかった
ドキドキした
これが「恋」なんだと思ったのに
彼を傷つけてしまった……
~~
「恋」のように錯覚してしまうけど
「 人として好き」なだけなのかもしれない
私には「恋」が分からない
『!!』
廊下を歩いていたら見た事のある人
そう
私がずっと探してきた人
『…あっ』
でもなー、友達が2人も横にいる。
?「、 ?」
『 !』
『(今度こそ見つけたっ)』
『あのっあの あの』
ゴソゴソ
私がカバンから出したのは前に貸してもらっていたIrisのハンドタオル
『これっ!』
男子×2「お~お~」
男子「村上くん相変わらずモテますな〜〜ニヤ」
男子「うらやま〜〜〜ニヤ」
? 「、ヤメロ笑」
? 「 _えっと…汗」
? 「ごめんね 知らない人から物受け取れないから」
『(まさかの覚えてない!)」
無理もないか
半年も前だし………
『えっと そうじゃなくて』
この断り慣れてる感じ
プレゼントされることが多いんだろうな…
『これ借りたままの!、』
紗莉はハンドタオルを渡した
?「あれ」
?「これうちのノベルティ…?」
『(うちの?)』
『去年ここの文化祭であなたに助けて貰ってコ
レを手に巻いてもらって….』
『私お礼も言えてなくて…』
ペコ
『あの時は本当にありがとうございました』
文化祭…
?「ああ!」
? 「あの時の子かー!」
? 「同じ受験生だったんだ!?」
?「中1くらいかと思ってたから!」
紗莉→中1
『(グサッ)』
『(どーりで子供扱い感あると思った…)』
『学校見学兼ねて文化祭行ってて….』
あはは笑
? 「同じだ!」
?「そっかぁ 手 大丈夫だった?」
『あっはいもう全然!』
私は手を見せた
『本当にありがとうございました!』
? 「よかった!ニコ」
『(ドキッ)』
よかった会えて
去年から気になってたままだったハンドタオル
返せて
お礼が言えてよかった
違う学校に行ってなくて
よかった、
.
.
.
七緒「あたし今日彼氏と約束あるから」
七音「俺もこれからデートだよ」
七音「なんで被るんだよ」
七音「紗莉1人で帰れる?」
七音「デートやめようか?」
『いやいや行ってよ!』
『迷子になったりしないから!』
『子供じゃあるまいし、」
七音「迷子は心配してないけどさ、」
七緒「あんたこの前駅でおじいさんに路線聞かれて案内してるうちに電車乗り損ねて遅刻して
たじゃん」
『帰りなら遅刻とかないし!』
七緒「そーゆーの多いから」
七緒「ね?」
七音「うんうん」
七音「紗莉のいいとこだけどね」
『普通に帰るから大丈夫っ!』
デート
2人はずっとちゃんと恋をしてるってことだよね……
『(恋かあ…)」
紗莉は駅のホームでよろよろしてるおばあちゃんを見かけた
『手伝いましょうか?』
おばあちゃん「まあいいの?」
『…えーっと』
『(駅戻るのこっちだよね)』
結局家まで一緒に運んでお茶ご馳走になってた
『(隣の駅って普段降りないからなんか景色が新鮮だなー、)」
『!』
目の前には見覚えがある名前の看板
この名前ってなんだっけ
Iris…
アイリス…?
『(アイリスってなんか目覚えあったような…)』
カチャ キィ
「もーすっごいツヤツヤになって嬉しいです〜
~~」
「綺麗に仕上がって良かったですよね」
「ありがとうございました!」
「ありがとうございましたー!またお越しください」
『(わっほんとにツヤツヤ)』
てことはここ美容院かな
『(いいなぁ あんなに綺麗になって)」
パチッ
『!?』
「 !」
2人は目が合った
「ニコ こんにちは」
『(わっ)』
『あっ私たまたまここ通って』
『予約してるとかじゃなくてっ汗』
『でも今の人すごい髪綺麗だったからいいなーって…汗』
『(って何聞かれてないのにペラペラとっ…
汗)』
「よかったら寄っていかれますか?ニコ」
『(誘われるままに入ってしまった…)』
『(でも実際切りたかったしいいよね)」
「__この後何か大事な用事でもあるんです か?」
『え?』
「急に髪の毛を綺麗にしたいと来られたのでデートかなって」
「ふふ ご希望でしたら仕上げにとびきり可愛く巻いて差し上げますよ♡」
『いえそんなっ…』
『違うんですデートなんて__』
『…私には全然恋をする資格なんてないですか
ら……」
「 …え?」
『ハッ!』
『あっいえなんでも、汗』
・・・・・・・
「いらっしゃいませ」
「予約してたものですけど」
「はい こちらで少々お待ちください」
恋のつもりでいたら違いました
なんて
迷惑でしかないもんね……
「お流ししますね」
「担当の者に替わりますので」
「シャンプー台へどうぞ」
『あっはい…』
『…』
『!?』
『なな なんであなたがここに…っ!?』
シャンプー台に移動しようとしたら
見た事のある人
そう
文化祭の時に助けてくれた人、
なんでここに?
? 「なんでって」
? 「ここ俺ん家」
『(えっ!?)」
“?「うちのノベルティ…」”
確かハンドタオルを返したらこんなこと言って
たな
あれって…
このお店のノベルティだったんだ
? 「予約重なりがちの時たまにバイトでかりだされるんだ」
?「こちらにどうぞ」
そう言ってシャンプー台に案内してくれた
『あっは はい』
? 「 …」
『…汗』
そうだったんだ
ていうかもしかして不機嫌…?
というか気まずそう?
自宅に学校の同級生が来るとか嫌だったかも
どうしよう
わざとじゃないですごめんなさい…汗
『(同級生の男の子にシャンプーしてもらうのってなんかキンチョーする….)』
? 「イス倒しまね」
『はっはい』
シャー シャカシャカ シャカシャカ
ドキドキ
あ
『気持ちいいー…』
『
はっ』
『(わわわ)」
『(声出ちゃった!?余計なことを…っ)』
?「ふっ」
?「そうでしょ」
『えっ』
? 「俺シャンプーうまいよ」
『(今 笑ってる?)」
顔にティッシュが乗ってるため顔が見えない
?「力加減がいいねって寝落ちしちゃうお客さん結構いるんだよね」
『(笑って話してる…)』
『(不機嫌じゃなかった…)』
『(よかった…)』
? 「寝ててもいいよ」
….さっきまでキンチョーでお腹痛くなりそうだったけど
今は
心臓が心地いい音してる……….
ドキンドキンドキン
?「ありがとうございました」
『こっちこそありがとうございましたっ』
『シャンプー気持ちよすぎて天国でした』
?「ハハハ それはよかった 」
? 「__….. .さっき」
? 「恋する資格がないって言ってたみたいだけど……」
? 「なんで?」
『(聞こえちゃってたんだ…)』
? 「あ 悪い詮索みたいだよな」
? 「今のなし」
?「予想外の闇だったからつい…」
『__前に』
『自分の気持ちが分かってないまま男の子とつ
きあって』
『すごく』
『傷つけてしまったことがあるんです』
? 「!!」
私さえちゃんとわかっていれば
あんな風に傷つけずに済んだのに…
わからない
きっと今も
だから
『だから私は』
『もう恋なんてする資格ないんで……s」
彼は私の頬を両手で挟んだ
? 「そんな事ない」
?「そんなことはないよ」
?「それは間違えただけだよ」
? 「間違いは誰にだってあるよ」
? 「傷つけようとしてわざと傷つけたわけ じゃないんでしょ?」
? 「だったらそんなに責めないで」
? 「自分のこと許してあげなよ」
……
『許す………?』
? 「うんニコ」
? 「そうだな」
?「さしあたって君は」
? 「恋する資格全然あり」
『!!』
? 「たとえ他の奴が全員無いって反対したとしても」
ビシ
目の前の彼は私に指を指した
? 「俺が許すニコ」
『、!』
? 「まあ俺が許したからってだからなんだって話だけど笑 」
?「多少気分楽になるでしょ」
どうしよう
ドキン…ドキン…ドキン…
?「気をつけて帰ってね」
ドキン…ドキン…ドキン…
『うん、ニコ』
私は歩き始めた
“?「さしあたって君は恋する資格全然あり」”
“? 「俺が許す」”
『……… 』
『!!』
ほんとに?
『あのっっ』
? 「!?」
『自己紹介っまだしてなかったからっ』
? 「ああメンバーズカードに書いてあったから…」
『私っ小山内っ』
『小山内紗莉って言いますっキラキラ』
『あなたは?キラキラ』
?「__さり?」
…
『……あの?』
? 「はっ」
? 「あ ううん」
? 「村上真都 ラウールです ニコ」
ラウール「よろしくニコ」
『!!』
むらかみまいと らうーる
出会ってから半年以上たってやっと知ることができた名前
ドキン…ドキン…
『(顔があつい 心臓うるさい)」
あの人のことをまだ全然知らないのに
どうしてこんなに
気になってしまうんだろう
ラウール「….」
走っていく紗莉の後ろ姿を見ているラウール
このドキドキが
「恋のようなもの」なのか
「恋」なのか
まだわからない
ラウール「……さり……」
でも
知りたいと思う
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎next
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎1000❤️→