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「ふは、…顔真っ赤やん」
「見、…んなっ…..!」
普段あまり見れない、照れた顔。俺の言葉で、赤く染まる頬。可愛くて、可愛くて仕方ない。
「…….動いて。」
「…っえ?」
「…….動いて、…..いいよ」
小さな声でそう言った。驚きすぎて、聞こえていたのに聞き返してしまった。
「…っ、…..ゆっくり、動くな」
「ん」
奏斗が気持ちよくなれるように、良いところを探るように動く。でも、俺の限界がすぐに来そうで、ぎこちなく動く。
先にイくのは、かっこ悪くてなんか嫌だ。
「…..っん、…..ぁっ、あ…..」
「…….っく、」
「….ん…っひ、…..ば」
「…っどした?」
「…….イ…….けば、?」
「…..な、んで」
涙やら汗やらでぐしゃぐしゃの顔が、ふにゃっと柔らかく笑う。どこか、嬉しそうだった。
奏斗には嘘がつけなくて、ついてなくても、なんでもお見通しなんだよな。
「…..奏斗、きもちい?ちゃんと」
「………ん、」
「…..もうイきそ? 」
「…っふ…….一緒が、…い…?」
また柔らかい笑顔で、そう言う。
あー、もう。今の俺はきっと、余裕のない顔で奏斗を見ている。
「…..一緒が、…..いい」
「っ…….」
「っちょ、…..締まって…..」
「…もう、っちょい…..頑張って」
慣れない動きで、何度も奥を突く。お互い、息も絶え絶え、奏斗の甘い声を聞きながら、夢中で身体を動かした。
「っ奏斗、…..俺、もう…..」
「んっ…….、はっ、ぁっ…」
「いい…..?」
「い、…..い………んぁっ…..」
「…….っ」
熱くてとろとろしたものが、ゴムの中に溜まっていく。同時に、奏斗の身体が何度か跳ねた。
お互いの、息づかいだけが部屋に残る。
何だか力が抜けて、奏斗の隣にぐでんと横になった。運動不足という事は無いはずなのに、本当に、どっと疲れてしまった。このまま、眠ってしまいそうなくらい。
「はぁっ、…..はぁ、」
「はぁーっ、…..やばい、まじでこのまま、…寝そう」
「………..」
「…….奏斗?」
「…….んー」
静かだなと、奏斗の方を向く。奏斗は、瞼が今にも閉じそうな、というか、もう閉じていて、ほっとけば寝てしまう状態だった。
それを見て、もう全部面倒くさくなって、風呂とか起きたら入ればいいか。と、諦めて俺も瞼を閉じた。
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