アイスバース
noya
ミーン…ミンミンミン
ミーン…ミンミンミン
「yaくん…好きです」
その日は、一段と暑かった
溶けてしまうくらいに
沢山の蝉の声、
外から聞こえる部活動の声
でも僕には何も聞こえない
君しか見てない
暑い夏の日
僕は告白した_
ねぇ…みんなは “アイス” と呼ばれる人と
“ジュース” と呼ばれる人が居るのは知ってる?
アイスとジュースの恋が叶ってしまうとアイスは溶けちゃうの
ほら、ジュースの中に氷を入れたら…氷はとけちゃうでしょ?
それといっしょ_、
「yaくーん!!」
「わ、noさん」
いつの間にか授業が終わっていたらしい
前の席のnoさんがいきなり振り向いてきた
「あーつーぃ…、」
「yaくん…手、貸してぇ」
「んもぉ~はい、」
「んへw yaくんの手冷たくてきもちぃ」
俺は体温が普通の人より低い
そう、だから俺は…アイス なんだと思う
なのに俺は、、
恋をした
noさんに
神様って…ひどいよね
だってアイスとジュースは自然と惹かれ合うって言われてるんだよ
付き合うことも出来ないのに
だってnoさんはジュースだもん
多分noさんは気づいてないけど
「yaくん、…今日の放課後 残ってくれますか? 」
noさんが 頬をほんのり赤く染めながら言ってきた
あぁ、もしかして…_ッ
でも…俺はこう答える
「もちろん。」
ミーン…ミンミンミン
ミーン…ミンミンミン
蝉の声がうるさい放課後
今はnoさんと、ふたりきり
「…放課後に呼ぶ出すなんて」
「どうしたの?」
「yaくん…ッ、」
あぁ…ッ、言わないで
でも…言って欲しい
「ふぅ…ッ、」
「yaくん…好きです 」
その言葉が、静かな教室に響いた
実際に響いてるわけじゃないけど、俺の心の奥深くに 響いた
「付き合って…ッください」
noさんは俺の目を真っ直ぐ見てる
ごめんね、noさん
だめ、ないちゃう
もうまえ、みえないよ
俺だって
おれだって
noさんと付き合いたかった、愛し合いたかった
でも、それは叶わない
「え”…ッ、あ、yaくッ”‘ッッ」
「まって”、だめ’…ッッごめ”んッッ」
俺の体はどんどん溶けていく
まるで… ジュース に溶けた アイス のように
「ごめんね…ッッ、noさん_」
noさんは、大粒の涙を流して絶望したような顔をしている
おれだって涙を流している
笑顔を忘れずに
最後の力を振り絞って
「no、さんッ…(ぎゅっ」
「ッッ”、!?」
力いっぱい抱きしめる
「おれも、だいすきだよ」
ごめ”んな’さいッッ
yaく”ん…ッッ
もう僕の前には小さな水溜まりしかない
その小さな水たまりに、そっと触れる
暖かい_
まるで、 ジュース と アイス が混ざりあった見たいに
「ッッ”、(じわ」
ぽちゃん__
小さな水たまりに、僕の1粒の涙が落ちる
僕と、yaくんが溶け合ったみたいに混ざり合う
「yaくん」
「来世では、共に愛し合いましょうね」
END.
こんにちは!!
お久しぶりです🙄🙄初のノベル!!!
バランスとか難しかったけどめっちゃ楽しかった
初だから大目に見てね
実はこれ、夏休みぐらいに途中まで書いてたんですよね〜〜🫠 (現在11月)
アイスバースって良くないですか!?あんまし書いてる人いないんですけどね
ここは、たまーに出すと思います
後連載全然出せてなくてごめんなさい!!!時間と描く気力が…(言い訳)
コメント
4件
最高だぁ … 😇😇 なんかもう全部の表現が好きすぎる … 😭 私もアイスバース頑張って書いてみよ !!
この儚さが、、、もう心にグサリと来ました🥲🍗くんが溶け始めた時の🌷さんの反応というか感情というかめちゃくちゃ好きです...🥲「ごめん」って言っても溶けるの止まらなくて水溜まり(?)になっちゃってっていうほんと切ない😭😭(語彙力消えました)アイスバースってほんとにこの儚さがいいんですよね 、僕もアイスバース描きたくなってきたっっ参考にしてもいいですかね、、?😖