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#余命
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「…それで、そんなになるまで……っ?」
「…宇佐美のこと悪く言われて、どうしてもムカついて……我慢できなくて」
「…えっと…それって、ちんちくりんとか、すぐ股開くとか、言われたり?」
俺は思わず息を呑んだ。
「えっ、な、なんで知ってる…の?」
「…よく、その……茅野先輩たちに、僕がいないところで陰口を言われてるのを小耳に挟んで、知ってたんです」
宇佐美は俯き、自分の小さなお腹を抱えるようにして言葉を絞り出した。
「…だから、昨日、階段で話されてるのを聞いたときも……一ノ瀬先輩も、僕のこと、そんな風にしか思ってないんだって……」
「そっち側の、酷い人たちと同じなんだって思って……すごく、ショックでした」
「っ! ごめん、本当にごめん…っ。どれだけ謝っても、謝りきれないけど……」
「…正直、まだ、すぐには納得できない部分もあります……」
「…っ」
宇佐美の冷たい言葉に、心臓が凍りつきそうになる。
無理もない、俺が蒔いた種なのだ。
拒絶されても文句は言えない。
「だけど……僕も、ずっと思い出してるんです。先輩と過ごした、あのときのこと」
宇佐美はゆっくりと顔を上げ
その瞳は、涙で激しく震えながらも、真っ直ぐに俺を射抜いていた。
「先輩……最初は、僕のことをからかって、暇つぶしにしてただけなのかもしれないです。けど、僕が他の男子にイジられていたとき、助けてくれたのは、間違いなく事実です…」
その言葉が、俺の胸にじんわりと温かい痛みとなって染み渡る。
「先輩は自分のことばかり責めてますけど…僕だって、何も感じずに、ただ嫌いになって拒絶したわけじゃないんですよ……」
宇佐美の声が、徐々に柔らかく、感情を孕んだものへと変わっていく。
「昨日、クレープを奢ってくれたときも……先輩、本当に優しくて。甘いものが苦手なはずなのに、わざわざ僕のために並んでお金出してくれましたし」
「それに気を利かせてお水を買ってきてくれて…楽しくて嬉しくて。ぼく、まだ先輩のことを信じたいんです……っ」
そう言って、宇佐美は一度切なそうに息を吐いてから、さらに強く言葉を続けた。
「ただ…すごく不安なんです。もし、これも全部嘘だったらって……。だから、ごめんなさい。今はまだ、簡単に信じることはできません」
「…っ、そう、だよね」
「だから…先輩が本当に、本気で僕のことが好きなら、証明して欲しいんです……っ!」
「証明…?」
「そうです。僕への想いが、絶対に嘘じゃないっていう証拠を……今、見せてください!」