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プロポーズ歌みたフル本当に
有難うございます。
全然関係ないですけど私もよくわからずに不安になってしまうことがあるので
書かせていただきました。
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部屋の中は静かすぎて、時計の秒針の音がやけに大きく響く。
ただ、いつもなら心地よく感じるはずの
その音が、今日は胸の奥をざわつかせる。
理由なんて、ほんとうにわからない。
何かがあったわけでも、誰かに何かを
言われたわけでもない。
でも、ふと——胸の真ん中に大きな穴が空いてそれがじわじわと広がっていく
感覚がある。
手のひらは汗で湿って、
指先が冷たくなっていく。
呼吸が浅くなって、
自分の心臓の音ばかりが耳に響く。
「なにこれ……」と小さく呟いてみても、
答えは返ってこない。
“このまま全部失ってしまうんじゃないか”
“俺、なんか間違ってるんじゃないか”
根拠のない不安が次から次へと浮かび、
勝手に重なって、頭の中を満たしていく。
視界はちゃんと見えているのに、
現実感が遠のく。
机の上のコップも、窓から見える空も、
全部が他人事みたいで、
自分だけが薄い膜の向こうにいる
気がする。
——どうしてこんなに怖いんだろう。
気づけば、スマホを手に取っていた。
迷惑かもしれない、それでも今この瞬間、
声が聞きたくてたまらない。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
布団の中で丸くなっても、
胸の奥のざわざわは消えなかった。
理由なんて本当にない。
ただ、急に世界がぐらぐらと揺れ
出したように、全部が怖くてたまらない。
「…いるま…」
スマホを握る手が汗ばんで、
指先が冷える。
発信ボタンを押す。ワンコール、
ツーコール…。
──でも、出ない。
胸が締め付けられるように苦しくなって、
目尻が熱くなった。
頭の中で、どんどん嫌な想像ばかりが
増えていく。
もう嫌われたのかも…怒らせたのかも…
もう会えなくなるのかも。
「…やだ…っ」
声に出した途端、喉の奥が震えて
涙が滲む。
再びかけようとするけど、
指が震えてうまく押せない。
ただ、返事のない画面を見つめながら、
どんどん不安に押しつぶされそうに
なっていく──。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「……なんで出ないの」
心臓が痛くなるほどの不安と、
頭の中をぐるぐる回る。
呼吸が速くなり、震える指でLINEを開く。
気づいたら文字を打っていた。
> どこにいるの?
なんで出ないの?
心配してるってわからない?
もう嫌ならそう言ってよ…
怖いんだよ…
もう死んだほうがいい?
ごめんなさい
送信ボタンを押した瞬間、
既読はまだつかない。
胸の奥で何かが崩れ落ちて、涙が滲んだ。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ーー数分後。
また電話をかけようと親指が
画面に触れたとき、通知音が鳴った。
いるまからの短い返信。
> 今、動けない。あとで話す
それだけなのに、
なつの不安は余計に膨れあがる。
「…“動けない”ってなに…?」
悪い想像ばかりが浮かんで、涙がにじむ。
事故? 倒れいやそれはなくても……
誰かと一緒?
頭の中で最悪な可能性ばかりが渦巻き、
なつは唇を噛んだ。
爪先からじわじわと寒気が
這い上がってくるようで、息が浅くなる。
(やだ……やだ……なんで……)
指が震えながらも、止められずにまた
LINEを打ち込む。
>なんで? どこにいるの? 誰といるの? 返事して……
送った瞬間、自分でもメンヘラだと
わかっているのに、もう止まらない。
通知が光るたびに飛びつくけど、
それは 天気予報だったり、
広告だったりして、 ますます胸の奥が
ざらざらと削られていく。
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「……は?」
短く吐き捨てるみたいに、
なつは液晶の文字をにらみつけた。
>今めんどい
後で話すからしばらく連絡してくんな
なつの指は無意識に力をこめて
スマホを握りしめ――次の瞬間、
ソファーに勢いよく放り投げていた。
ふわりと跳ねたスマホが転がる。
「……っ」
喉の奥で言葉が詰まる。
怒りとも、悲しみとも、焦燥ともつかない
熱が胸にこもって、吐き出せない。
目をそらしても、頭の中であの短い文が
何度も何度もリピートされる。
シーツに背を投げて、腕で目を覆った瞬間――ベッドの向こうで、
かすかにバイブ音が鳴った。
一瞬だけ心臓が跳ねる。
けど、なつは手を伸ばさない。
スマホの画面には、
放り投げられたままの新着通知。
そこには、
>ごめんな 愛してる
の文字が、静かに光っていた。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
スマホを放り投げた衝撃音がまだ
耳に残る。
胸の奥で、いつもより重い塊が蠢いてる。
――”今めんどい”
――”しばらく連絡してくんな”
わかってる。こういう時のいるまは、
本気で距離を置きたがってる。
でも、それでも、怖い。
置いていかれる気がして、
何をしても息がうまく吸えない。
手首に、薄く何本も残った線が目に入る。
「ダメだって、約束したのに…」
声は自分でも驚くほど震えてた。
でも、カッターを手にした瞬間、
あのざらつく安心感が脳を満たす。
切れば、落ち着くはず。
浅く一筋。
赤がにじむ。
…足りない。
「…なんでだよ…」
何本やっても、不安は消えない。
むしろ、胸のざわつきが濃くなっていく。
少し冷静になって自分の部屋に
出ようとしたとき視界の隅で、
机の上の薬瓶が光って見えた。
処方薬。眠剤と安定剤と…強いやつ。
無意識に掴み、
キャップを捻る音だけが部屋に響く。
「…もう、全部、飲んだら…」
震える手で数も数えずに口へ放り込み、
水で流し込む。
胃の奥が重くなる感覚と、
血の匂いが部屋に混じる。
ベッドに倒れ込みながら、
指を伸ばすより先に、
意識が闇に引きずられていった。
ソファーに置かれたスマホはいるまから
新しい通知が来ていてそこには
>今から帰る
さっきは強く言って悪かった
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既読がつかない。
嫌な予感が胸をざわつかせたから。
いるまはスマホを握りしめたまま、
通り過ぎる景色も目に入らない。
「……なんでだよ……」
呟きは、焦りで震えていた。
ただの勘じゃない。これは確信に近い。
今、あいつが一人で危ないことをしてる――そう思った瞬間、
体が勝手に動いていた。
胸の奥で心臓がバクバクと暴れて、
息が切れるのも構わず走り続ける。
「なつッ……! 頼むから、!」
玄関のドアに手をかけ、
鍵も開けずに叩き壊すような勢いで開けた。
冷たい空気と、
かすかな鉄の匂いが鼻を刺した。
心臓が喉までせり上がる感覚を必死に
押し殺しながら、いるまは靴を乱雑に
脱ぎ、廊下を駆け抜ける。
「なつ——!」
呼び声と同時に、閉ざされた部屋の
ドアノブを掴む。
手のひらが汗で滑るのも構わず、
力任せに回した。
ギィ…と鈍い音を立てて開いた先。
薄暗い部屋。
カーテンは引きっぱなしで、
外の光はほとんど差し込まない。
その奥、床に座り込むようにしている
なつの姿が見えた。
袖は肘までまくれ上がり、
腕に赤い線が幾重にも走っている。
足元には空になった薬のシート。
ゆらりと揺れる身体。焦点の合わない目。
「……なつ」
足が勝手に動き、
いるまは彼の肩を掴んだ。
その瞬間、薬と血の匂いが混ざった
重たい空気が鼻を突き、胸の奥まで
冷たく侵食してくる。
なつの唇が、かすかに動いた。
「……いる、ま……」
「ごめん…、ねッ」
少し笑顔で声は震えて息は浅い。
瞬間いるまはなつをぎゅっと抱き寄せ、
震える体を包み込む。
腕の中でなつはまだ息が浅く、
瞳は焦点を結ばないまま潤んでいる。
「ごめんな……、強く当たりすぎた」
低く、でも必死な声。
「俺はお前のこと、大好きだから」
その言葉は、責める響きなんて一切なく、
ただ不安を溶かそうとする温もりだけを
乗せていた。
なつの手首に残る赤い線を、
そっと指先でなぞりながら、
いるまは囁く。
「……不安になっちゃったんだろ?」
なつは唇を震わせ、何も言えずにいる。
いるまはその沈黙すら否定せず、
さらに強く抱きしめた。
まるで、もう二度と離さないと
誓うように。
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なつの小さな声が震えて、耳に届く。
「いるま…、、メンヘラでごめんなさい…」
その言葉に、いるまは眉を寄せることも
怒ることもせず、むしろ優しく微笑む。
「……そんなところも、俺は好きなんだよ」
抱き締めたまま、
額をなつの髪にくっつけ、
温かい吐息をかける。
「全部俺のなつだから」
なつの手がもぞもぞと、
いるまの背中に回る。
「えッ…?」
「泣き顔も、不安そうな顔も、
拗ねる顔も、全部 好き」
その言葉に、なつは少しだけ目を
潤ませて、でも自然とほっとしたような
笑顔を浮かべる。
いるまはさらに優しく抱き直し、
背中を小さくトントンと撫でながら囁く。
「だから安心しろ。俺がここにいる。
誰にも渡さないし、ずうっと
そばにいるから」
なつはその言葉を胸いっぱいに受け止め、
震えながらも安心感に包まれて、
いつの間にか落ち着いた
呼吸になっていった。
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最近オチが雑すぎてすいません。
とにかく📢🍍描きたすぎるので
シチュエーションだけなんか
リクエストください。
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