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「」せりふ ()こころ
桃 side .
すちのベッドは、驚くほど広くて柔らかかった。
部屋の明かりはすべて消され、遮光カーテンの隙間からかすかに差し込む街灯の光だけが、薄暗い空間を青白く照らしている。
時計の 秒針が 刻む 小さな音だけが 、 静寂の 中に 響いていた 。
「らんらん 、 寒くない ? 」
背後から 伸びてきた すちの大きな腕 が 、 俺の腰 を そっと 抱き寄せた 。
背中に ピタリと 預けられる 、 すちの大きな体温 。
学校を 辞め 、 スマホを 捨て 、 外の世界との 繋がりを すべて絶ってから 初めて迎える夜 。
「うん 、 寒くないよ 。 …… すち が 、 あったかいから」
俺 が 寝返りを 打って すち の 方を 向くと 、 すち は 酷く 愛おしげに 目を細め 、 俺の額 や 鼻先 に 、 小鳥のような 優しいキスを 何度も落とした 。
「よかった 。 らんらん は ここで 、 俺のこと だけ 考えていれば いいんだよ 。 もう 誰も らんらん を 脅かさないし 、 らんらん を 悩ませるものなんて 、 この世界には 何一つ ないんだから」
「 …… うん」
すち の 囁きは 、 どこまでも 心地いい 子守唄のよう だった 。
外の世界にいた頃の 俺 は 、 大切な人たちが 次々と消えていく 『呪い』 に怯え 、 罪悪感で 呼吸の仕方も 忘れるほどだった 。
なのに 、 すちの腕の中 に いる 今だけは 、 その 重苦しい罪が すべて 免除されたような 錯覚を 覚える 。
俺 には 、 もう すち しかいない 。
すち が 俺の世界 の すべてで 、 俺の生きる意味 の すべてだ 。
「すち …… もっと 、 きつく 抱きしめて 。 俺 が どこにも 行かないように」
自分から すちの首 に 腕 を 回し 、 すがりつくように 身体 を 密着させる 。
すち は 一瞬 、 驚いたように 目を 見張ったけれど 、 すぐに 喉を鳴らして 愛おしげに笑った 。
「可愛いね …… らんらん …… っ ♡ そんなこと言われたら 、 俺 、 本当に らんらん を 一生 離さなくなっちゃうよ ? 」
すちの手 が 、 俺 の パジャマの裾から 滑り込んできた 。
躊躇いがちに 俺の背中 を 這い上がる指先 は 、 ひどく 熱くて 、 触れられるたびに 身体 が 小さく 跳ねる 。
「すち 、 の 、 こと …… 大好きだよ」
「俺 も だよ 、 らんらん 。 俺 の ほうが 、 ずっと 、 ずっと大好き」
重ねられた 唇 は 、 これまでの どんな キスよりも 深くて 、 濃密だった 。
すちの舌 が 俺の口内 を 甘く 、 執拗に 蹂躙し 、 息が 吸えなくなるほどの 熱量で 俺の理性 を 奪い去っていく 。
パジャマの ボタンが 一つずつ外され 、 冷たい空気に 晒された肌を 、 すち の 熱い唇が すぐに 追いかけて 塞いでいく 。
「んぁッ♡ 、 やぁ 、 らッッ//」
鎖骨 、 胸元 、 お腹 、 そして 更に 下へ 。
「そこ 、 ッ ♡ らめッッ ♡ //きたな 、 ッッ ♡ ♡ ///」
「らんらん に 汚いところ なんて 無いよ …… ッッ ♡ ♡ 」
すち が 俺の肌 に 触れるたび 、 俺の頭 からは 学校のことも 、 消えた みんなのことも 、 すべての 思考が 綺麗に 消去されていった 。
すち に 抱かれている間だけは 、 俺 は 『呪い』 から 解放される 。
すち から 与えられる 、 痺れるような 甘い快感に 溺れながら 、 俺 は 自分から すちの髪 に 指 を 絡め 、 もっと 奥へ 、 もっと深くへと 恋人 を ねだった 。
「らんらん …… らんらん は 、 俺 だけ の もの だよね ? ♡」
熱い吐息とともに 紡がれる 、 すち の 掠れた声 。
その問いかけに 、 俺 は トロンと 濁り始めた 視界の中で 、 ただ熱く 頷くことしか できなかった 。
「うん …… すち だけの 、 もの 。 おれ には 、 すち しか 、 いらない …… っ ♡ ♡ 」
その言葉を 聞いた瞬間 、 すちの瞳 の 奥に 、 言葉に できないほど暗く 、 深い 歓喜の光が 宿った 。
夜の帳の中で 、 俺たちは 何度も お互いの体温を 確かめ合うように 、 深く 、 激しく 身体を 重ね続けた 。
すちの愛 に 溺れ 、 快楽に 溶けていく時間は 、 世界で一番 甘くて 、 退避的な 楽園そのものだった 。
まさか 、 俺 を 抱きしめる その手のひらが 、 あの 担任の先生を トラックで 撥ね飛ばした 『凶器』 そのものであるなんて 。
そんな 血生臭い現実から 、 俺 は すち の 甘い愛 によって 、 完璧に 目隠しを されていた 。
【ょ】
episode 7 . fin_
コメント
3件
あっっっっっっまいっすね 砂糖がぶ飲みしたみたいな(?) ふぅ… ちょ〜っといったん✗亡案件か。 よ〜しほんならちょっくら墓まで行ってきまー((((( 🍵🌸てぇてぇすぎるよっ 最高すぎるよっ ふにゃぁぁあ(溶ける声(?)
おお……これは、かなり重くて甘い夜の話だったね。桃がすちに完全に依存して、外の世界から隔離されていく感じがひしひしと伝わってきた。すちの優しい言葉と行動が、逆に不気味で、読んでてゾクゾクしたよ。最後の担任の先生のところで一気に引き込まれたわ。続きがめちゃくちゃ気になる!🔥