静かなあの子。

ohmr side

僕のクラスには1人、

静かな人がいる。

何かに怯えているようで、

話しかけてもうなづくだけ、

そのせいで男子や女子にいじられたり、

気味悪がられている。

僕は別に関わることもないからいいんだけど。

その子はいつも、黙ってる

今も、ずーっと何かに怯えながら。

mob「なぁ、お前さ話せねぇの？？笑」

今日もいつも通り、男子がいじってる。

それをみて、周りの女子や男子が

クスクス笑ってる。

fjsw「ぁ…ぇっと…」

あの子はいつもそこで言葉が詰まる。

僕はそれを黙ってみてる。

mob「聞こえないんだけど〜笑

　　　まじ声小せぇ〜笑」

fjsw「ぁ、…その、ごめん…なさぃ」

あの子も反応しなければいいのに、

そうすれば今みたいに

揶揄われることもないのに。

馬鹿だな…

でも僕は知ってる。

家では普通に話せているということを。

前にあの子の母親に会った時、

「いつも学校のことを楽しそうに話している」

そう言われたから。

きっと母親はあの子がこんな目に会ってるということを知らない。

きっとあの子にとって自分の家は安心できる場所なんだろうな。

クラスメイトの笑い声が響く中、

あの子だけは静かに俯いていた。

こんにちは、颯です。

今回は場面沈黙症をテーマに考えてみました。

今回もまた、Google先生に聞きました。

場面緘黙症（選択性緘黙）とは、家庭などでは話せるのに、学校や職場などの特定の状況で話せなくなる精神疾患です。

とのことです。

これも人によって話せなくなる場所が違くて、

家庭内で話せなくなる人や、

家庭外で話せなくなったり、

などの様々な症例があることを知りました。