「知らないの?郊外学習で作った指輪を交換すると結ばれるっていうジンクスがあるんだよ!」
え?
「じゃあ本当に璃音は私の事…?」
恋雪ちゃんは何も言わずにゆつくりと頷いた。
「…」
「月、昨日の今日で申し訳ないけど、新しい恋始めるチャンスだよ!」
「はい!?無理だよ!昨日まで別の人のこと好きだったんだよ?」
「取り敢えず璃音のことをよく見て生活してみなって!」
「えー…?」
そこまで話したところで私の視界に一条君が入ってきた。
どうしよう。
「あ、月ちゃん!おはよ。」
「おはよう。」
ちゃんとこれからも変わりなく過ごしてくれるみたいだ。良かった。
一条君は私に向かってヒラヒラと手を振りながら教室に入っていった。
「月」
「ん?」
「本当に昨日振られたの?」
「え?うん」
「ふーん」
恋雪ちゃんは不思議そうに首を傾げていた。
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