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セレン「ええ、ありがとう…」
私は、月の女神セレーネ。
これは、まだ天界にいた頃のお話。
夜空には、満月が静かに輝いている。
セレン「…あの二人、また話しているのかしら?」
目を向けると、そこには時の流れを司る神クロノス(クロナ)と、チャンスの神カイロスがいた。
二人は言葉少なに、でもしっかりと互いの手を握り合っている。
抱き合うその姿に、私は胸がぎゅっと締め付けられた。
セレン「見なかったことにしよう…でも、ちゃんと、見守ってあげなくちゃ」
それから幾度目かの満月の日。
セレン「…あの二人、今も変わらず仲がいいんだな…」
でも、時の流れを司るクロノスの前に、カイロスは少し遅れている。
完全に同じ歩幅では進めない、でも、それでも二人は離れない。
時間という壁を越え、運命の糸で互いに引き寄せられているのが、見ていてわかる。
そして今日。
静かな夜の広間に、月の光が差し込む。
二人はゆっくりと向かい合い、互いの目を見つめる。
セレン「…良かった。ようやく、二人が愛し合える時間が来たのね」
クロノスとカイロスは、言葉を交わす前に唇を重ねた。
その瞬間、世界の時間が止まったような、静かで尊い空気が広がる。
セレンの胸は熱く、涙が自然と頬を伝った。
セレン「…本当に、良かった…二人とも、幸せになってほしい…」
時間の神、チャンスの神、そして愛。
すべてが、ここに交わる瞬間。
私はそっと手を合わせ、二人の未来に幸せを祈った。
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水の魔女セレン(瑟伦)