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私が大人になってから分かったことがあった。
なぜ、あんなにも富永カナと平原マリコに邪険にされていたのか。
それは私が少年サッカーに入っていたからだった。
平原マリコが、男の子の中に紛れて楽しむ私を良く思っていなく、むしろ嫉妬心があったのだろう。
意中の人でもいたのかもしれない。
だとしても富永カナと砂川アヤノと咲良ユミを味方にしての酷い仕打ちはあまりに子供じみている。
実際子供だったのだが。
私は小さかった。クラスの中でも3番目に小さいくらいだった。
しかし運動能力は高かった。
それも気に食わなかったのだろう。
特に富永カナは。
そして担任の岡山。
彼女は贔屓する人間だった。
恐らく、靴の事件の真相は分かっていたに違いない。だが、クラスの中心的人物である富永カナを叱る訳にはいかない。
私は彼女のそんな下らない考えのせいで恥をかかされた。
今の教師は体罰など、そういったもので平等にしているのだろう。昔の教師は爪弾きされた生徒には手を差し伸べず、体裁だけを大事にする。
そんな教師が多かった。
余談だが、この事件の時にはさすがに私も両親に泣き付いた。普段穏和な父も憤慨し学校に乗り込んだそうだ。
詳しくは幼かった私には分からないが、そんな両親を誇りに思っている。
分からない事もある。
咲良ユミだ。
八方美人なのは分かる。
いや、私には良くしていなかった。
つまり何も思われていなかったと考えられる。仮にも幼なじみ。いじめまがいの事に加わる、その根性が改めてすごいと思った。
咲良ユミとは成人式でも一緒だったが、一緒に行ったにも関わらず私を置いて旧友の所へと行っていた。
友達のいない私にも問題はあるが、どれだけ馬鹿にすればいいのか。
テニスサークルに入り、一人の人に私は好意を寄せられた。その事を相談すると、いつの間にか付き合って結婚までいってしまっていた。
何とも言い難い感情に、当時は悩んだが今になればどうでもいい事だった。
結婚式に私は都合が悪く出られなかったが、今は出なくて良かったと思っている。
彼女の事は昔から辿れば辿るほど嫌悪感しか残らない。
いつか報いが来るのかもしれない。
富永カナ、平原マリコ、砂川アヤノ、咲良ユミ。
もう会うことは無いけれど、忘れることはないだろう。