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タイトル「Mysteryhouse」
1993/9/3
主人公:AlexLowlight
ーープロローグーー
「Let me find out what happened, my old friend.」
中央にそびえる家をぐるっと木の柵が囲んでいる
ガレージや畑などが家の周りにあり、それ以外は草が生い茂り、川が流れている
良くある、ちょっと金持ちの人が住む家
この家の住民であり、古き親友である「Henry」が行方不明になった
警察は捜索をしたが、見つからず断念した
納得がいかず、直々に調べさせてもらうことにした
川の傍にバケツがあるが、水が無い
釣りに飽きたのだろか?
土を整理しただけの簡易的な道は家から伸びている
道は家にまっすぐ1本伸びており、豪華な家と少し似合わない
が、味が出ている事に変わりは無い
石畳でも味があるが、これはこれでいいと個人的に思う
ーーーー
木製のドアのドアノブに手をかけ、力を入れて回す
ギィ、と軋む音と共に開く
「It’s me. Alex. Henry? You’re there, aren’t you, Henry?」
返事は無い
半分わかってはいたが、心細くなる
玄関は少し荒れており、カーペットや絵画がズレている
壁には落書きが描かれていた
「help me」
「He is watching」
「No」
こんな不気味な落書きをかいて、何をしていたのだろうか
懐中電灯で壁を照らしながら散策する
計画も何も立てず車で突っ走ったせいで、夜についてしまった
トグルスイッチを押して、電気を付ける
オレンジと黄色が混ざった、暖かい色味の光が包む
ーーチャプター1「1階へ」ーー
テレビとソファが置かれ、観葉植物も置かれている
しかし、窓は割れ、ソファの位置もズレている
机の上に散乱している写真には、4名の顔写真が置かれていた
だが、全員見たことが無い
そして必ず、写真の裏に日付が書いてあった
「1983/12/18」
「1970/1/3」
「1970/1/3」
「1962/9/21」
なんだ、これ?
証拠品とするためにポケットへ入れる
視界の端に見えた音声ログを再生する
「Disappearances had been occurring since before 1983.
Four people have disappeared.
The unusually low price was probably because it was a property with a history of disappearances.
We probably have no way to escape.
We will not be able to escape him.」
声の主は古き親友Henryだった
署名にも「Henry Florence」と書かれている
内容はこうだ
「1983年以前から失踪事件が続いていた。
4人が行方不明になっている。
異常に安い価格だったのは、おそらく失踪事件の履歴がある物件だったからだろう。
私たちには逃げる術がないだろう。
彼からは逃れられないだろう。」
音声ログには、4枚の写真と同じく、Henryの写真が貼ってあった
「Don’t forget me.」
「1993/8/11」
誰かが貼ったとは考えにくい
もしかしたら、Henryは音声ログに自ら自分の写真を貼ったのかも知れない
音声ログの主はHenryだし、「自分も被害者だし、もうダメかも知れない。だから、これを残す」という発想に至ったのだろう
実際、「自分も被害者」というアピールにはなる
しかし、なぜこんなに用意周到に?
1階に証拠品を持って来て整理をしたのだろう
理由は、すぐ逃げるためだろうか?
2階にいるより、1階で整理すれば、すぐに逃げられる
わざわざ階段を経由する必要はない
ーーチャプター2「2階への階段」ーー
2階の階段を踏み、Henryの自室へと足を踏み込んだ
「Hello」
まあ、居るはずないか…
壁には、机の上に置かれた同じ4枚の写真が貼られ、写真を赤いペンが丸をしている
そして、中央には、「?」と書かれたイラストがある
そして、写真を囲む赤い丸は全て「?」を指していた
「He might not be human.」
「What do the four missing people and the audio log mean?」
「I’ll probably be the fifth soon.
I have to tell someone.」
「I feel like someone is watching me all this time.」
「I left my photo and the date I’ll disappear in the audio log.
I hope someone picks it up as evidence.」
文字の書き方からするに、すべてHenryのものだ
そして、テープで音声ログは壁に貼られていた
「This is an audio log I discovered.」
そう付箋で貼られた音声ログを再生した
「Help me
Help me
Someone is there
I’m leaving my voice on the audio log right now
I don’t know what this means
But please
Someone find me
Someone」
Henryの声じゃ無い
そもそも、付箋で「This is an audio log I discovered.」と書いてある
自分の音声ログを「私が発見した音声ログ」として残すだろうか?
著者もHenryと書かれず、「Sally Allan」と書かれている
1階に置かれたHenryの音声ログと、ここの音声ログは、別々の人間だろう
失踪と言うのは、単に証拠品含め無くなる訳ではないのかも知れない
Allanが残したテープを、Henryが発見したのだろう
そして、Henryは付箋で「This is an audio log I discovered.」と書いた
しかし、ここも荒れている
ベッドのシーツはぐしゃぐしゃだし、鏡も割れている
そう言えば、Henryの写真に書かれている「1993/8/11」は何の意味だろう
1993年8月11日は、丁度行方不明になった日
Henryの予見は、見事的中したことになる
「Henry… Rest in peace」
ーーーー
自室の隣にある部屋は絵を描くアトリエ室になっている
そこには、森林に囲まれているこの家が描かれた絵と、日記があった
「I’m thinking of doing this in a transmission tower or basement deep in the forest.
-Henry-」
絵にはそう書かれている
日記には
「1983/12/18:Sally Allan
1970/1/3: Toon Joey
1970/1/3:Leeman Joey
1962/9/21:Rebecca Sara
They all disappeared.」
ただ、行方不明になったとき、警察は鉄塔にも「いるであろう」と考え、そこも捜索したらしいがいなかったらしい
となると、鉄塔の可能性は低いのだろうか?
鉄塔に誰もいなかった=地下室でした、とは断言できないが、調べる価値はある
ーーチャプター3「地下室」ーー
地下室へ行くために1階へ戻り、地下室行きの階段を下った
気のせいか本当か、足音や口笛を聞くし、視線を感じる
通路があり、ところどころ部屋があるだけの地下室
血で「STOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOPSTOP」
と書かれている
正気の沙汰じゃない
通路に置かれたテーブルに、日記があった
「Since discovering Alan’s audio log, the truth seems to have come to light.
Rebecca to Joey have all disappeared.
Alan disappeared after leaving a voice message pleading for help in the audio log.
The timeline also fits perfectly.
And, surprisingly, the dates of disappearance were random, not cyclical.
What did the four of them see?
We still don’t know from just the photos and audio log.
-Henry-」
日記をじっくりと読んだあと、地下室の電気をつけようとする
が、電気が付かず、点滅をしたあと消えてしまった
「Fuck」
懐中電灯を頼りに歩く
Henryは色んなところで調べていたらしい
しかし、1階の場合は不自然な気がする
なぜ1階でするのだろう
自分の考察を記録した自室やアトリエ室、地下室でいいのでは無いか?
なぜ1階でも?
そんなことを考えると、男が2人目の前を横ぎった
「Hey! Excuse me! Um, hello! …Can’t you hear me?」
呼び止めたが反応はなかった
男が横ぎったところに視線を移すと、誰もいなかった
幻覚を見ている
ーーーー
メモや音声ログの時系列がぐちゃぐちゃで混乱してきたため、1回整理する
まず、レベッカからジョーイまで失踪
アランは音声ログに自分の声を残して失踪
調査中のヘンリーが発見して、その後失踪
2階のアトリエ室と自室は、整理や調査をするための場所
1階に写真などがあったのは、すぐ逃げるため
多分2階で最初は整理をしていた
だが、何かに失敗した、もしくは見てしまい、2階で襲われる
1階に場所をうつした
そこで失踪者の写真を整理し、自分で音声ログを記録し、自分の写真に失踪予告を書いた
音声ログの内容からしたら、「自分は死ぬ」と半分感じていた
そして再び襲われる
逃げる前に失踪した…
と言う流れだろう
ーーーー
Henryは最初、地下室で考察していたのだろう
日記の日付は一番古いものだった
そして、そこで何かを見て、2階に場所を移したんだ
Henryは地下室や自室で、独自の調査をしていた
写真があったのも、写真に日付があったのも、全てHenryが書いたものだ
名前がなかったのは、Henryが重要だと思わなかったから
Henry自身の写真は、前の考察のように、「自分が消えるから、忘れないで欲しいし、証拠として残りたい」と言うような思考になったからだろう
だから音声ログに自身の写真を貼り、「忘れないでくれ」と書いた
ひとつひとつ辻褄が合う
そう考察の一部が確信に変わった瞬間、頭痛が襲う
膝をつくと、鼻から血がでていた
口笛が近くなっている
本格的にヤバイ
しかし、全てを集めなければ
一種の呪いか使命感か、再び歩みを進める
ーーーー
地下室を進むと、行き止まりにあう
がしかし、なにもない訳ではない
焼死体とカメラ、そして焦げた写真がある
床は血文字でこう書かれていた
「Who summoned this demon?
According to ancient documents found in the basement, the demon was summoned in 1655.
The demon is watching me now.
The demon is currently parasitizing this house.
The demon will attack once it confirms my presence.
So, I’m going to burn all the videos and photos on this camera, and me too.
My brother, Lehman, was taken away by the demon.
If it’s my turn, I might as well…
-Toon Joey-」
しかし、カメラや写真は燃え尽きていない
それに、HenryにJoeyに関する情報が無いと言うことは、Henryはこれを知らなかった
悪魔は「彼」のことだろう
…Toon Joey、安らかに
ーーーー
Henryは、ToonJoeyの焼死体がある地下室の奥までは行かなかった
Henryの日記や写真、記録にJoeyの記述に対する反応がなかったのが証拠だ
1655年に、「彼」は召喚された
それ以降人を攫っている
4人の失踪者とHenryがそれだ
古文書によれば、彼を呼び出したのは世界支配などを狙った訳じゃない
単なるお呪いらしい
だが、彼は凶暴で人々を襲った
そして封印は失敗し、この土地に彼が潜むようになった
彼からは目を合わせはいけないと書かれている
ーーチャプター4「整理開始」ーー
地下室をでて、1階へ戻る
整理を頭の中でする
1655年に「彼」と言う悪魔は召喚された
「彼」は凶暴で、封印は失敗
そして現在までこの土地に巣喰う
RebeccaやHenryは、その悪魔に連れ去られて失踪
ToonJoeyは兄のLehmanJoeyと住むも、LehmanJoeyは失踪
その後調査を開始し、古文書を発見
「彼」が悪魔だと言うこと、見てはいけないことを知り、連鎖を断ち切るために「彼」が写っている写真やカメラを、自分もろとも燃やそうとした
しかし、カメラと写真は残ったままな
証拠品が残ったままなのは、「彼」が不必要とみなして放置したからだ
Henryはその後、この土地を買う
家の異常を感じて調査を開始する
最初は地下室でしていた
だが、HenryはToonJoeyの存在に気づいていてもJoeyが残した事は見落としていた
そのため、Henryは「彼」の正体を知らない
HenryはAllanの音声ログや、各失踪者の写真を入手、整理をした
Henryは最初地下室で調査をしていたが、地下室で襲われたため、2階のアトリエ室や自室で調査を開始
2階の自室が荒れていたのは、「彼」の存在を認識し、襲われたからだ
だから、1階で調査を開始した
逃げる事も兼ねてだ
Henryは「自分が失踪するかも知れない」と確信しながらも、「やらなければならない」と言う使命感で続ける
Henryは「自分が失踪したら誰かが見付けてくれるはず」と信じて自身の音声ログと自分と4人の失踪者の写真を残した
だが、再び彼に襲われて失踪する
噛みあった
ーーーー
あとは帰るだけだ
ドアノブに手をかけると、ドアを叩く音が聞こえた
「help」
ドアの向こうから声が聞こえた
幻聴だと信じて、ドアノブを捻ろうとするも、手が震える
震えを抑えてドアノブを捻ねる
「help」
「彼」が立っていた
ああ、クソ
ーーエピローグーー
2001/3/6
「Looking for Alex Lowlight
Date of disappearance:1993/9/3」
見たことが無い人の顔の下に、そのような文が書かれていた
その行方不明者のチラシは地面におちる
私は、おちたチラシを拾い上げ、マジマジと見る
「What are you doing, Alice?」
目の前でMarcusがそう叫んでいた
チラシをピラピラと振りながら答える
「This is a flyer for missing persons.」
するとMarcusは目を輝かせて言った
「A missing person? You mean the person who went missing from that house deep in the mountains? I’m curious, let’s go tonight with three friends.」
ーーーー
深夜、3人の友達と、私、Marcusとその家に訪れた
夜風は冷たく、雨が肌の上を滑っていく
玄関のドアはひらっきぱなしで、落書きだらけだった
私は、怖さを紛らわしたくて声を上げた
「Hello?」
ーーENDーー
作:ねこむすび
コメント
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読み終えました。不気味な屋敷で失踪事件の謎を追う構成がとても引き込まれました。日記や音声ログなどの断片的な手がかりを主人公が拾い集めながら、じわじわと「何かがいる」感覚が強まる演出がうまいですね。最後の視点切り替えで“同じ呪いの連鎖”が示唆される終わり方も、続きが気になりすぎます。設定や伏線、細かい描写のひとつひとつに意味を持たせている点がとても好みでした。