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…てことでこの日から僕のおしまいは精子が出たらになった…訳じゃなかった。
どうも毎回出るんじゃなくて、出るか出ないかは、やってみないとわからなかった。
出始めだからなのかな?
この後もお互いの家に行ってしたり、時々は秘密基地でもしたけど、一応構えたティッシュは、股を拭く以上に使わずに終わることもあった。
だから出た時には、馬場はくじに当たったようにやった!と喜び、すんすん匂いを嗅いだりしていた。僕は変な匂いだと思ったけど、気に入ったのかな?
そして変わってしまったもう一つは…
馬場がいなくなってしまったことだ。
ある日、朝から馬場の様子が暗く見えた日があった。
僕はもしかしたら馬場の方にもショチョーが来たのかと思って
「馬場も始まったの?」と、 放課後にこっそり聞いてみたら、 急にお父さんのテンキン?が決まって、すぐに引っ越さなきゃいけなくなったんだ、と悲しそうな顔で教えられた。
「テンキン?引っ越すって?え?どこに?」
「遠いって…あたし嫌だって、残りたいって言ったけど、独りじゃ置いていけないって言われて」
馬場はちょっと泣いていた。
「いつ?すぐじゃないんでしょ?」
「お父さんだけすぐに行って、あたしとお兄ちゃんとお母さんは終業式が終わったらだって…」
終業式って…もう二週間くらいしかない。
「残れないんだ…」馬 場が残りたいって言ってもだめならそうなんだろう。
目の前が暗くなる。
あと二週間で馬場と会えなくなる。
そう思うとすごくさみしい。
次の日には先生からみんなに馬場の転校が知らされた。
女子たちは休み時間ごとに馬場の周りに集まり、放課後は引っ越しの準備があると行って早く帰るので、全然話す時間が無かった。
このまま終業式になり、話せないまま馬場と離ればなれになるのは嫌だな、とは思いながらもどんどん日にちは過ぎていった。
でも…!どうにも我慢出来なくなり、僕は女子たちを掻き分け馬場に話し掛けた。
「馬場…あの…」女子たちが見てる。 何か続きを…
「山本、うん、お兄ちゃんのゲームでしょ?明日の放課後でいいから、学校から帰ったら校門に持ってきて」
助け船を出してくれた。
僕はうん、とだけ言って自分の席に戻った。
明日の放課後、また話せる。
次の日の放課後、僕は約束通り借りてたゲームを持って校門に戻ってきた。
もう終業式の前の日だった。
「山本、こっち!」
馬場は一人でいた。
「明日、終業式が終わったら行くんだ」
「うん」言葉が続かない…いや そんなのだめだ!
「いつか…帰って来れる?」
「わからない…帰って来て欲しい?」
「帰って来て欲しい!」
馬場は微笑む。
「じゃあ帰って来られるようにおまじない、しよ?」
「おまじない?」
馬場は僕のほっぺを挟み、引き寄せると口に口をくっ付けた。…キス?
「ふふ、叶うといいな」
涙が溢れた。
終業式が終わるとみんなに混じってお別れをした。馬場はまた泣いていた。
春休みが終わり、五年生になった僕は馬場との遊びを覚える前に戻ったように、友達たちとまた普通の遊びをした。
少し寂しく思ったけど…いや本当はかなり寂しく思ってたけど、あの夢のような遊びを時々思い出したり、夢で見た。
そんな日の朝は決まって…まぁいいよね。
これが僕とクラスメートとの、秘密の遊びについての全部。聴いてくれてありがとう。
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