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「ただ好きなだけじゃない」
晴（はる）さんが“晴さん”として、私の心に踏み込んできてくれて嬉しかった。
アドバイザーとしてだけじゃなくて、晴さん自身に大切にしてもらえているとわかって、涙が止まらなくて……。
抱きしめてくれた理由が「好きだから」じゃなく、「心配」だとわかっていても、すごく嬉しかった。
やっぱり晴さんが好きだ。
離れたくない、と思ったけど―――。
“ちゃんと行くよ。
見合いの話聞くって言っただろ”
偶然電話の内容が聞こえた瞬間、ショックで頭の中が真っ白になった。
怖かった。
ここで晴さんと別れたら、彼が手の届かないほど遠くへ行ってしまう気がした。
でも私は行かなきゃいけなくて―――同窓会へ向かいながら、強い恐怖に襲われる。
どうしよう。
どうしよう。
晴さん、お見合いするの？
これまで、私は自分の結婚にせいいっぱいだった。
晴さんはずっとサポ＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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