「いつかだれかと結婚するのなら」
夕暮れの空には、きれいな夕焼け雲がいくつも浮かんでいた。
オレンジ色の光の中、大通りで見つけたベンチに座り、これまでのことをあかねに話した。
あかねには「担当アドバイザーが男の人」だということも言いそびれていたから、いろいろ驚かせてしまったけど、真剣に聞いてくれた。
晴(はる)さんを好きなことを話した時は、どう思われるか不安で、緊張で体が硬くなった。
でも、あかねはちゃんと聞いてくれた。
彼に 赤桐(あかぎり)くんを勧められたことも話すと、「そうだったんだ……」と気持ちを 汲(く)んでくれた。
「赤桐くんが特別なのも、大切なのも本当なの。だけど……私が好きなのは、その人―――“晴さん”だから……。交際するとか、付き合うとか、うまく考えられなかった」
話しているうちにこれまでを思い返して、胸が詰まってくる。
「ごめんね。私はあかねに***************************
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