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大人になってからでも________❤︎♡❤︎

第4話 - 第4話　彼氏side 3

2025年07月03日

#sxxn

chitose

またまた水曜日に投稿するの忘れてました💦ごめんなさい🙇‍♀️

彼氏side 3

俺は今、テンションが上がっている。

いや、テンションというより心拍数といった方が正しいのかもしれない。とにかく、これからの“毎日”が、楽しみである。今日からのためにたくさん用意して来たもん。楽しんでくれるよね、♡

行きの時は、まだ焦らしておかないと、という気持ちだったので、電車で移動する40分ほどの時間が難なく感じたが、今は俺が電車に焦らされている気がする。そう言えば、と思い、家中につけていた、まだ君が気づいていないペットカメラを確認する。同棲した頃からつけているこのペットカメラ、ほんとに気づかないね？そんなんで君がつけたGPSに気づかないわけないじゃん♡

もちろん私物には全てつけられているし、GPS用のスマホを持ってるのも知ってる。だから、今日までついてなかった「〝このパーカー”今日着ていくね」って言ったら、ほんとに、いつ着けたかわからないけど、上手に

パーカーの紐を通すところに入れてあった。

そのGPSを片手で出しながら、もう片手ではリビングの君を監視する。GPS用のスマホと睨めっこして、…いや、GPSとスマホ越しに俺を一方的に見つめているのかもしれない。そんな事を思っている自分自身も、カメラとスマホ越しに君を見つめてる。

不安そうな顔、落ち着きのない動き、苦しそうな顔。それが好き。昔から、その顔が好き。

泣き顔が好き。それも、嬉し泣きでも、俺以外の誰かに傷つけられたのでも、感動した時の泣き顔じゃない。

俺が作った、俺が汚した君の泣き顔が好き。

情緒ぐちゃぐちゃで、混乱してて、泣いてて、血が出てて、でも溶けてる顔。痛みで泣いてる、君が好き。

こんな俺を受け入れてくれるのは君だけだから、もう俺は君以外いらない。君も、俺以外いらない。いや、俺じゃないと生きていけない体にしたい。でも、一回だけ俺が泣かせた時のことは、君は覚えてないみたいだったね。だから、すごく不安。でも、堕とせばいいだけ…

そんなことを考えると、昔の、自分で埃をかけていた思い出が俺の心臓を丁寧にえぐっていく。苦しい。しんどい。痛い。辛い。愛したい。俺なりに愛したいだけなのに。

暗い気分を隠して紛らわすように、君をもう

一度見た。さっき出したGPSを小さいジッパーの中にしまって、指先で粉々にする。

その瞬間、君の顔はぱっと変わって、驚きと戸惑いの顔になった。そこまで見て、スマホを閉じる。家の最寄駅の到着時間の2分前のタイマーをつけて、君をたくさんたくさん愛でるために、少しの眠りについた。