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同棲4日目の夕方。
部屋には夕焼けの光が差し込んでいた。
なつはソファでスマホを見ながら、ため息をつく。
❤️「……遅い……」
今日は一緒に買い物する予定だった。
なのに、いるまはまだ帰ってこない。
玄関の鍵が開く音。
💜「……ただいま」
少し疲れた声。
❤️「……おかえり」
なつは画面から目を離さない。
❤️「……遅かったな」
💜「ごめん。ちょっと予定伸びて」
靴を脱ぎながら、いるまは続ける。
💜「連絡しようと思ったんだけど――」
❤️「……思っただけ?」
空気が一瞬止まる。
いるまはなつを見る。
💜「……なつ?」
❤️「約束してたじゃん。一緒に行くって」
なつはゆっくり立ち上がる。
❤️「……待ってる側の気持ち、わかる?」
いるまは少し黙る。
💜「……ごめん。でも、悪気は――」
❤️「悪気ないのはわかってるよ」
なつの声が少しだけ強くなる。
❤️「でもさ……同棲してるんだし、前みたいに適当でいいと思わないでほしい」
いるまの眉がわずかに動く。
💜「……適当にはしてない」
❤️「してるように見えた」
沈黙。
窓の外の音だけが聞こえる。
いるまは静かに言う。
💜「……そんなつもりなかった」
❤️「でも、そう感じた」
なつは拳を握る。
❤️「……俺だけ楽しみにしてたみたいで……嫌だった」
その言葉に、いるまは少し驚く。
💜「……そんなふうに思ってたのか」
なつは目をそらす。
❤️「……3日目までは楽しくてさ……」
❤️「……4日目で壊れるの嫌だった」
いるまは小さく息を吐く。
そして、ゆっくり近づく。
💜「……壊さない」
なつは顔を上げる。
💜「……俺が悪かった。ちゃんと連絡するべきだった」
少し間。
💜「……待たせてるって意識、足りなかった」
なつは唇を噛む。
❤️「……怒りたいわけじゃなくて 一緒にいるって思ってほしかっただけ」
いるまは静かに笑う。
💜「思ってる」
なつの前に立つ。
💜「だからこそ、ちゃんとする」
なつは少しだけ安心した顔になる。
❤️「……次は?」
💜「必ず連絡する」
沈黙のあと。
なつは小さく言う。
❤️「……俺も言い方きつかった」
💜「いい。ちゃんと本音だった」
二人でソファに座る。
さっきより距離は近い。
💜「……初めて喧嘩したな」
❤️「……したな」
なつは苦笑い。
❤️「……でもさ」
💜「ん?」
❤️「……仲直りの仕方、まだ下手だな俺ら」
いるまは少し笑う。
💜「そのうち上手くなる」
なつは照れながら答える。
❤️「……同棲4日目でこれなら、先が思いやられる……」
💜「逆だろ。先が楽しみ」
なつは小さく笑う。
❤️「……ズルいな、いるま」
こうして――
いるなつの4日目は、初めてぶつかって、ちゃんと“一緒にいる意味”を知る日になった。