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四月一日 璃
870
#宇佐美リト
Kojigyu
812
⚠︎年齢指定作品です。未成年の方は読まないでください⚠︎
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ふっと緩んだ意識の糸は、その奥で弾ける快感によって何度でも引き戻されてしまう。
まるで泥の中へ沈んでしまったように遠のいていた感覚が瞬く間に呼び覚まされ、疲弊しきった身体にひとつ残らず染み込んでいく。まぶたの裏に隠れかけた噺家の瞳は一瞬にして光を取り戻し、そして今にもこぼれ落ちそうなほどに見開かれた。
「──ッあ゛、んぎゅうゥ゛……っ!?♡♡」
「ん……起きた? おはよ」
潤んだ視界いっぱいにあの橙色が灯って見えて、噺家は「ひ、」と引き攣った悲鳴を漏らす。反射的に逃げようと腰を浮かせるが、それも骨盤を掴む手によって封じられ、びくんと大きくのたうっただけだった。
「逃げんなって……ほら、お前のイイとこ、いっぱい突いてやるから」
「あ゛ッ♡ それやだ♡ やだやだやだぁ……っ♡♡」
「うん、ごめんな? ……っはは、すっげー締めるじゃん」
飴屋の低い声が鼓膜の奥深くまでじぃんと響き、意思とは関係なく後孔を締めつけてしまう。飴屋のほうも相当気持ちがいいらしく、限界まで張り詰めた先端がそれを物語っている。──もっとも、とうに平素をなくした噺家がそれに気付くことはできないのだが。
もう、どれくらい経っただろうか。飴屋とともにベッドに倒れ込んだのがちょうど丑三つ時を過ぎたあたりで、それから先は覚えていない。窓の外はにわかに明るくなり出して、部屋の中を淡い藍色で満たしていた。
無茶を言ったのは自分の方だが、まさかこうも抱き潰される羽目になるとは思っていなかった。いつもだってこちらが正気を保てなくなるギリギリまで続けられるのに、まさかあれで手加減されていただなんて。
普段通りなら『嫌だ』『やめろ』とひと言声に出すだけでぴたりと動きを止める飴屋が、今はそんなもの耳に入っていないも同然に涼しい顔で責め立ててくるのが何とも恐ろしい。まだまだ余裕ありげな彼は一体あと何度出せば満足するのだろうか。
「……なあ、何考えごとしてんの?」
「へ……ぁ、や、ちが、」
「またヤなこと考えてる? ……じゃあまた、何にも考えらんなくなろっか」
「まって、まっ──ぁあ゛……ッ!?♡♡」
思考に気を取られていたせいで無防備になっていた最奥をひと息に貫かれ、噺家はあっという間もなく達してしまった。言うことを聞かなくなった手足が歪に突っ張り、上質なシーツに皺を作っていく。
飴屋はそれを愉しげに細めた金色で見下ろして、痙攣しっぱなしの肉の壁を容赦なく割り拡げる。今や簡単に噺家のなかへ収まるようになってしまった長大なそれが、ぷりぷりと存在を主張する『弱点』を軒並み掻きむしっていく。
「あ゛、ぁぁあ、あ゛ッ……♡♡ っひぐ、ィ゛っ♡、イぐぅう゛……っ♡♡♡」
「もうずっとイってんじゃん。お前ばっか気持ちよくなんのずるくない?」
「ま、待っへッ゛……♡♡ っいま、きっついのキてるッ♡、からぁ゛……ッ♡♡」
「……なあ、それわざと? そんなえっろいこと聞かされてさあ、我慢できるわけねえんだわ」
「ふぇ……ッ゛?♡ ……ぁ、やだ♡ ごめんなさい♡、ごめんなさいむりです♡♡ これ以上イくのむり、ごぇ、らしゃッ゛……ッッお゛♡♡♡」
噺家の懇願を最後まで聞き届けることもなく、飴屋は本能のままに腰の動きを早めていく。深い絶頂を終えたばかりで一瞬遠ざかっていた感覚が一気に覚醒し、噺家は息をつく間もなく再び天井へと押し戻されてしまった。
「そんなやだやだすんなって……あ、そういや今日乳首触ってねえな。やってやろうか」
「へ……ゃ、まってだめ♡ 今、それされたら──んぃ゛……っ♡♡」
放っておかれたままツンと上を向き、真っ赤になって震えていたそこを、飴屋は指先できゅっとつまむ。それだけで噺家の身体は面白いほどにしなり、神経でも繋がっているかのように下腹部もつられてきゅんと締まった。
元より弱かったそこは事あるごとに飴屋が責め立てるせいで当初とは比べものにならないほど開発されてしまっており、今や下半身に触れずとも胸だけで絶頂できてしまうほどだ。どうやら乳首での絶頂は後ろでのそれともまた異なり、とりわけ『甘い』のだそうだ。
息を整え終えるまでの箸休めくらいにはなるかと考えた飴屋だったが、今まで散々甚振られた噺家にとってその刺激は麻薬か媚毒に等しかった。
「ぅあ゛♡、あ゛ぁぁ……っ♡♡ っだめ、これ♡、きもち、ぃ゛……っ♡♡」
「気持ちいいのに駄目なの?」
「ひぐっ♡♡ ……き、きみの触りかた、……気持ちよすぎるから、だめ♡ ひっ、ひとりでイけなくなっちゃう♡♡」
──お前、ひとりのとき乳首弄ってんだ。てかひとりでするんだ。
思いもよらぬ爆弾発言に興奮を煽られた飴屋だったが、今それを指摘すると後が面倒そうだ。心なしか少し大きくなった気がする両の尖りを人差し指と親指の先でつまみ、小刻みにこりこりと捏ねてやる。先端をやわくさすったり気まぐれに弾いたりするのもよく効くが、噺家が一番好きなのはこの触れ方だ。
「……んは、良いじゃん。いつでも呼んでくれよ、お前を気持ちよくさせるためだけに飛んできてやるから」
「そ、いうことじゃ……っは♡ い、……だめ、いく……っ♡♡ また乳首でイっちゃうっ……♡♡」
「ん、いーよ。イきやすいように後ろもやってやろうか」
「ぁ、あ、同時だめ♡ 同時にされた、ら、っぁあ゛〜〜……ッ♡♡♡」
噺家は全身を力ませて、胸と下半身の両方から来る快楽の波に身悶えした。がくがくと震えながら反った上半身は『もっと触って♡』と胸を突き出しているようにしか見えず、飴屋は入り口付近で止めたままの腰をゆるく揺らしながら絶えず乳首を捏ね続ける。
首ごと反らせたまま「お゛っ……♡」と引き絞ったように喘ぐ噺家は、しゃばしゃばになった精液を垂れ流しながら、絶頂の最中であっても溜まり続ける快感を享受することしかできない。
「わー、すげ。イってんのこれ? 出っぱなしになってるけど」
「ひ、イ゛っ♡ 〜〜〜ッイっ゛、でるから゛……ッ♡♡♡ さわ、ないで……っ♡♡」
「ふうん……お前イったまま喋れんの器用だよな」
「し、らな゛……ッ♡♡」
打ち上げられた魚のようだった痙攣はやがて小さなビクつきに変わり、ぜえぜえと喘ぎ混じりだった呼吸は落ち着いたものとなる。
これほどまで深く絶頂していれば完全に波が引くことは当分ないだろう。噺家の瞳に正気が戻りきらないうちに、飴屋は再びゆるく律動を開始する。
「きもち……お前んなか、すげえびくびくしてる……」
「ま、まって……♡ ちょっと、休ませてよぉ……っ♡」
「えー? だってお前さっきから『待って』『だめ』ってそればっかじゃん」
「待ってって言っても待たないだろ、きみ……!♡」
「はは、それもそうか」
へらへらと笑いながらも、飴屋は規則正しい抽送をやめる素振りはない。やっぱり聞く耳持たねえじゃん、と心の中で毒づいて、噺家は抵抗を諦めた。
「ん、ッん、ふ……っ♡ は……っ、ぁ、だめ、イく、いく……っ♡♡」
「え、早くね? そんな弱かったっけ」
「よわく、ないし……っ♡ ……も、何もされなくても、ずっとイってる、みたいなもんだから……んっ、あ……♡♡ はぁっ♡ こ、やって……すぐ甘イキ、すんの……♡♡」
「ケツでイきすぎるとそんなんなるんだ……えろ」
「こんのエロガキ……」
飴屋は軽薄な笑みを絶やさぬまま、げんなりとこちらを見上げる葡萄色を覗いてみる。涙で濡れたその奥、表情からは読み取れないような深淵に、まだどこかあの薄暗い濁りが見えるような気がした。自分の置かれた立場を今更理解して絶望しているような、まるで飴屋と同じ、一生かかっても抜け出せない暗がりを抱えているような。
「……対等、かぁ」口の中だけで呟いて、飴屋はまた金色の瞳でにたりと笑う。
「んじゃあさ、今から優しくしても激しくしても、結局は同じってこと?」
「同じ……じゃあないけど……」
「まあまあ。……で、だったら俺もそろそろ出したいんだけど」
「ま、またぁ……!?♡」
噺家はぎょっと目を剥いて、無意識に下腹を守るように両腕で隠す。今はいつも通り前戯でへとへとになるまでイかされて、その後はいつもの丁寧さはどこへやら、気の遠くなるような激しさで三度も中に出された後だった。
いつもであれば衛生面も考慮して必ずスキンを着けているのだが、今日に限っては元々そういった備蓄のない飴屋の家で始めてしまったため仕方がなかったのだ。これで放っとくとお腹痛くなるんだよな、と用事もない明日のことを憂い、噺家はそっと視線を逸らす。
それを追いかけるように、飴屋はだらりと首を傾げた。
「な〜あ。だめ?」
「……駄目って言ったってきみは聞かないんだろ」
「んふふ、分かってんじゃねえか」
こうして組み敷かれている中で駄々を捏ねることの無意味さを知っている噺家は、全身を覆う疲労感に従ってされるがままに脱力している。
何とか表情だけでも澄まそうとしても頬の赤みは引いてくれず、必死に平気そうなふりをしている噺家が妙に愛おしく思えて、飴屋は頭を撫でてやろうとして──やめた。寸前まで翳された手にてっきりいつものように撫でてもらえるのだとばかり思っていた噺家は、おあずけを喰らってぽかんとしたまま手が下へ降りていくのを見送った。
「……ん、なに? 期待させちゃった?」
「あ、ぅ……うるさい、きみが思わせぶりなことするからだろ……!」
「え〜? そうかなあ、俺ただ手を上げて下げただけしぃ……その代わりに『こっち』で撫でてやるから、それで我慢してくんね?」
「んな、寒い洒落みたいなこと……んぁ、あ♡ ちょっと──ぁ、だめだって……♡♡」
飴屋の張り詰めた先端がぬかるみを一度穿っただけで、噺家は腰をくねらせながら甘ったるい声を上げる。それは逃げようとしているというよりは、数時間のうちに快感を受け入れすぎたことによって身体がそう反応する癖がついてしまっている、と言った方が近いだろうか。
それはそうとして動かれてしまうと抽送がしづらいので、飴屋は再び噺家の腰骨を両手の内に固定する。ふかふかのクッションに埋もれた腰が、逃げ場を求めてびくんと波打つ。
「ぃ゛、っあ……♡♡ やだ、やだぁ……っ♡」
「とか言ってさあ、全然嫌そうな顔に見えねーんだけど。……ほんとに嫌なの?」
「……ぁ、当たり前、だろ……っ♡ こんなこと、誰が望んで──、」
──そうして何気なく見上げた瞳が、一瞬ひどく傷ついたように橙色にゆらめいて、すぐにあの金色へと戻る。妙な引っかかりを覚えて真意を問おうと開いた口は、次の瞬間叩き込まれた熱によって濁った嬌声を吐き出すだけだった。
「っお゛ッ!?♡♡♡ ……??♡、へ……?♡♡」
「だぁから、余計なこと考えんなって。お前はただそうやって気持ちよくなってりゃいいの」
「ま、まって゛っ♡♡ っ今、イっ♡ て、るぅう゛……ッ♡♡♡」
ぞわぁっ♡ と背筋が粟立ち、頭の中が真っ白になる。噺家の弱いところ、角度、責め方。全てを調べ尽くした飴屋の腰遣いは、あっという間に噺家を快楽を呑み込み続けるだけの獣へと戻してしまった。
助けを求めて指先の白くなるほど強くシーツを引っ掴み、ギリギリと音を立てている。このままでは爪が割れそうだ、と思った飴屋は姿勢を変えるべく、噺家の左の太ももを抱え上げた。それだけで何をされるか悟った噺家は、ただでさえこぼれ落ちそうな葡萄色を更に見開きながら首を横に振った。
「や、むり♡ それ、無理ぃ゛……っ♡♡」
「うん、ヤだよなあ。この体勢だと、いっちばん奥まで挿入っちゃうもんなあ……? な、ほら、自分で触って確かめてみ? ……ここ、この奥の、きっついとこ……お前が入れられると、ぐちゃぐちゃになっちゃうとこ。今から入るからな」
「〜〜はっ♡ はぁッ……♡♡」
飴屋に誘導されて手のひらを添わせたそこは、へその少し下あたり。最大の弱点である結腸を更に飛び越えてS状結腸まで到達してしまうそこは、飴屋の言葉ですでに期待しひくひくと伸縮を始めてしまっていた。
裏ももが攣りそうなほど持ち上げられ肺が圧迫されているにも関わらず、噺家は甘ったるく荒い呼吸がやめられない。
だって、本当に弱いのだ。この片脚を上げた体勢では腰は引けず、快楽の逃し場所もなく、まともに呼吸することすら叶わなくて、そんな状態のまま度を越した快感だけが与えられ続ける。これをされると噺家は、いつも正気を失うほど乱れてしまう。
ひく、と飴屋のものを締めつけた入り口の隙間から、こぷりと白濁がこぼれ落ちる。
「……ふは、期待でイった? そんな慌てなくても、ちゃんと奥もしてやるから……っほら」
「んぁ゛ッッ!?♡♡ や゛めっ……、あ゛ッ♡、うぅ゛〜〜〜ッッ……♡♡♡」
にゅぷぷ……っ♡ とゆっくり最奥まで突き入れられ、噺家は髪を振り乱す。態度とは裏腹に飴屋のものを食いしばって離そうとしない噺家が可愛くてしょうがなく、手のひらに閉じ込めてぎゅっと握りしめてやりたい衝動を抑えながら、飴屋は再び律動を早めていく。
「は、やば……お前の締め付けやばすぎて、すぐイきそ……っ」
「いっ、はやくイって♡ ……も、耐えらんないからぁ……!♡」
「……そうするとお前もしんどいことになるんだけど……まあいいや、じゃお言葉に甘えて、」
「ひッ……〜〜〜ぉ゛ッッ♡♡♡」
飴屋は今までの感触を味わうようなぬるいピストンをやめ、一気に肉がぶつかるほど強く腰を打ちつける。緩みきっていた結腸は簡単に抜かれてしまい、噺家は衝撃で少量の潮を吹いた。
ぴゅく、ぴゅるっ♡ と勢いのないそれからは考えられないほど重たい絶頂を叩き込まれた噺家は、悲鳴や嬌声すら上げられぬまま全身を軋ませた。飴屋はそれを見てうっそりと笑みを深め、痙攣しっぱなしのそこから中ほどまで引き抜き、また穿つ。
──このままでは、死んでしまう。霞む視界に本能的な恐怖を感じた噺家は、少しでも身を守ろうと絶頂感をどうにか遠ざけようとした。力が籠るとすぐにだめになってしまうため下半身を弛緩させ、特に弱い箇所を避けるよう腰を反らせる。
それを飴屋が、勘づかないはずもなく。
「ん? もしかしてイイとこ当たんないようにしてる……? んな可愛いことされたらさあ、追いかけたくなっちゃうじゃんか♡」
「ひゅっ……♡ ぁ、やめ──やだやだごめんなさッ、い゛ッ、ぐぅう……ッッ゛♡♡♡」
噺家は必死の形相でかぶりを振るが、飴屋は一切加減をせずに奥のひだを上向きに抉る。先端が当たっただけで身悶えするほど気持ちがいいそこを形が変わるほど潰され、抵抗も虚しく噺家は今日で一番深く達した。
顔も見えないほどに仰け反って悶える噺家を見つめる飴屋の目は、少しも揺らぐことなく座っていた。まさに獲物を仕留める寸前の獣の視線。それが自らに降り注いでいることなど露知らず、噺家はただ抽送の隙間に僅かな酸素をかき集めるので精一杯だった。
「らぇ゛……ッ♡♡ 〜〜〜ッも、あた゛ま、おかしくなりゅ゛ッ……♡♡♡」
「……うん、なろ。俺と一緒んなろ」
「や゛だぁ……っ♡♡」
耳を犯す低く甘い声を、噺家は必死に振り払う。今ここで耳を貸してしまったらもう二度と戻れないような気がした。
より一層激しくなる抽送は飴屋の限界が近いことを表しており、ばちゅばちゅと肉のぶつかる鈍い音が熱の籠った部屋に響き渡る。
「ッは、出そ……出すね、ごめん」
「や゛っ、もう入んないっ♡ お腹んなか、きみのでいっぱい、だからぁ……ッ♡♡」
「……だから、なんで煽るようなこと、言うんだよ……っ!」
ラストスパートに向けて噺家の華奢な身体を包むように抱えこみ、迫る射精欲に従って無茶苦茶に腰を振りたくる。普段は途方もない愛情に溢れている飴屋の目つきは今や、目の前の雌に種を植え付けることしか考えていない獣のそれだった。
ただでさえもう三度も四度も吐精を受け入れて薄く膨らみつつある腹が、噺家の意思とは裏腹に次なる種を求めてきゅうきゅうと収縮を始める。今まで一夜に何人の男を受け入れようと次の日にはけろりとしていた噺家だが、今日こそはこの身体が本当に女になってしまったのではないかと本気で錯覚した。
そんなふうに歓迎されていることを直腸の蠕動で感じ取った飴屋は口元に薄ら笑みを浮かべると、ふるりと背筋を震わせた。腰の付け根がぐらぐらと煮え立ち、熱の吐き出し場所を求めて大きく脈打つ。
「っあ゛ーー、出るッ……!」
「あ、くる♡ きちゃっ、ぅ゛〜〜ッ……♡♡♡」
飴屋の熱いものが最奥に吐き出され、すでにいっぱいだったそこが限界を迎えて徐々に逆流し始める。何度目かの連続絶頂の最中だった噺家はそれに震えるほど感じてしまい、爪先までをピンと伸ばして絶頂した。
下生えが擦れるほど腰を押し付けられ、どくどくとのたうつ感覚が下腹部を支配する。それだけで気が狂うほど気持ちいいはずなのに、完全にその気になっている脳内が、自らの伴侶である雄からの射精に歓喜しきってしまっていた。
意識も前後不覚の中、弛緩し始めた下半身から飲み込みきれなかった精液をとろとろとこぼし、緩みきった表情筋は生理的な涙を浮かべながら深い恍惚に浸っている。あまりに無防備なその姿に、飴屋の獰猛な欲がみるみる充填されていった。
未だ痙攣が収まらず仰向けで惚けている噺家の頬を一度だけそっと撫で、飴屋は後孔から自身を抜き取った。ぢゅぽ、と下品な水音とともに噺家の身体が過剰に跳ねる。
「うわ、えろ……見える? 俺の出したやつ、ほとんど溢れちゃってんの」
「──へぁ?♡ あ、……もったい、な……♡」
「……は? え、ちょっ……」
飴屋は羞恥心のひとつでも煽ってやるつもりでそれを指摘したのだが、頭の働いていない噺家はあろうことか、内腿や腰の方まで垂れたそれを指でかき集めると、自身の孔の中へとねじ込んだ。
大きすぎる質量が抜かれたばかりでまだぽっかりと開いたままのそこは、白魚のような指にたっぷりと纏わせた白濁を飲み込むと、きゅうっ♡ と締まってこそげ落としていく。余韻の引ききっていない噺家はその合間に「んっ……♡」だの「ふぅっ♡」だの悩ましい嬌声を上げており、やりやすいようにとくねる腰も含めて誘っているようにしか見えない。
再三言う通り噺家は快楽や酸素不足によって一向に頭が回っておらず、それは単に『せっかく注いでもらったのだから溢してしまってはもったいない』とふやけた脳で考えた結果の行為だった。
──その事実がより飴屋を挑発することになるとは、微塵も思わずに。
「……お前それ、マジでやってんの?」
「ぁん……? な、にがぁ……?♡」
「マジかー…………なあ、じゃあそれさ、もっかい出しちゃった方が早くない?」
「……もっかい……は? いや、無理だって、もう無理、死んじゃう」
「いやいや、そんなに腹んなかに欲しいって言うなら遠慮すんなって。ほら、手ぇどけて」
「や、もうむり、いらない……っ♡ きもちいのいらないから、──っあ゛♡」
精液を潤滑油代わりに滑りのよくなったそこは、飴屋が少し腰を押し当てるだけですんなりとその質量を呑み込んでいってしまう。しっかりと硬度を取り戻した凶悪なカリ首が直腸内に詰め込まれた精液を再び奥まで押し戻す。余韻が残ったままの結腸は嬉しそうにそれを飲み干し、次いで迫ってきた亀頭を熱いキスで出迎える。
そしてその衝撃は逃げ場のない快楽として、疲れ果てたはずの噺家の身を苛むのだった。
コメント
2件
!!?、、、最高でした、、、、、、ありがとうざいますさいこうだ、かみさまあああああああああああああああああ、、、「叫」