その巻が完成した場合は、題名の横に「改」をつけます。
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ステータス確認です↓
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〈ステータス確認〉
名前:アビリティ・リード
年齢:13
称号:神に認められし剣士
種族:人族
戦闘職業:聖光加護ヲ受ケシ魔法戦士
筋力15.9敏捷16.5体力18.3魔力21.9器用12.6精神10.8運12.9スタミナ22.8
状態:正常
取得スキル:〈斬撃〉〈領域捜索〉〈魔鑑定眼〉〈聖光加護陣〉〈強斬〉〈二段強斬〉〈三段強斬〉〈投擲〉〈光の矢〉
〈紅麗爆光〉〈袈裟斬り〉〈封印刻畭〉〈魔掌手〉〈値段調整〉〈巨光束矢〉〈聖浄付与〉〈光波爆〉NEW〈太陽照射光線〉NEW
恒例スキル:〈赤靄黑骨旋〉〈焔付箋珠法〉〈魔闘術の心得〉〈仙魔術の心得〉〈加護効果倍増〉〈導魔術の心得〉
〈聖光神トフィーネの加護〉〈聖光術〉
使役生物:〈天光蛙〉
エクストラスキル:〈特異体能力〉
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〈光波爆〉
中級発光系攻撃魔法。
光のエネルギーを濃縮した小さな光球を作り出し、弾けさせる。
爆発的な衝撃と強烈な光で辺りに被害を与える。
そして爆発の周囲にいた生命体に、目を見えなくさせる〈盲目付与〉を付与する。
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〈太陽照射光線〉
下級太陽熱系攻撃魔法。
小さな太陽を作り出し太陽光線を浴びせて攻撃する。
魔力を消費する。
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ここから本編開始です ↓
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拠点にて…
リードが前、出現させたゲートを潜りダンジョン〈サルガド〉から紅蓮の鳳凰鳥の拠点に転移すると、リグが口を開いた。
「なあ、リード。倒さなくてよかったのか?」
「うん。あの主にとどめを刺そうとした時、突然ふと思ったんだ。ダンジョンの主を倒したら、サルガドは崩壊するんじゃないかって。」
そう、俺はダンジョンの主を倒さずに封印した。
あのキングオーガ戦の時は、キングオーガを倒した後すぐに、そのキングオーガと戦闘した秘密の空間が崩れ落ちた。
だから、それと同じように、あのダンジョンの主を倒せばダンジョン〈サルガド〉が崩れ落ちると思った、というわけだ。
「だけど、コアは確保しなくていいのか?一度封印したらもう俺達の力じゃあ封印は解けないぞ?」
え…ライズさんのこと、どうしよう…。
俺はこの打開策を見つけるべく(打開策ないけど)拠点に隣接している倉庫へと飛び込んだ。
そしてこの状況を打開できるものがないか探していると…。
急に周囲が深緑色の光に包まれた。
「な、何だ!?」
『驚かせてしまったらすまない、アビリティ・リード。我は、獣神ツァブラミナだ。』
え?獣神ツァブラミナってこの世に存在する獣を創り出した、獣創造神だよね?
『あぁ、その獣創造神が我だ。今回はお主に礼を言いに来た。』
獣神ツァブラミナは俺の心を読んだように答えると、急に礼を言いに来たと言い出した。何の礼だ?礼をされるようなことは一切したつもりはないんだけどなぁ。
『我はダンジョン〈サルガド〉の主を倒さなかったことに礼を言いに来たのだ。お主の予想通り、もしサルガドの主を倒していたならば、サルガドはその瞬間に崩壊しただろう。神の力が莫大に反映しているダンジョンが崩壊したりしたら、神にとっても大変なことになってしまう。そのことに礼を言いに来たのだ。』
あ、やっぱり倒していたらキングオーガ線のときのように崩壊してしまっていたのか。倒さないで封印しておいてよかったぁ。
『聖光神トフィールも、お主を守るために頑張っていたぞ。それほど、お主には特別な力を感じたのだろう。』
特別な力?
『特別な力については細かいことは言えない。この世界の秩序を守るためだ。まあ、そこでお主には褒美を与えようとここに来たのだ。』
褒美?
『聖光神とフィーネからの褒美も預かっておる。使いこなせるかどうかは別だがな。』
そう言うと獣神ツァブラミナは俺に向かって小さな円形の、微かに光っている石を渡してきた。
『これが、お主の欲しがっていたダンジョンの主のコアだ。ただ、一つのコアのみだと人を生き返らせることはできない。7つのダンジョンに一体ずついる主のコア7つを合体させることで、人を生き返らせることができるようになる。』
そう獣神ツァブラミナは言うと、今度は青白く光り輝く墨で、古代文字で書かれた分厚い本を渡してきた。
『これは、聖光神トフィールからの褒美だ。この本には光属性、そしてまだ持っている人はいない聖属性のスキルが覚えられるらしいぞ。全てのスキルを覚えられるといいな。』
おぉ、この本、そんなにすごい本だったのか…。
『次は、これだ。割らないように気をつけろ。』
そう言って次に俺に渡してきたのは、黒い斑点の付いた小さな卵だった。
『その卵は、神獣クラスの〈黒翼カルミア〉の卵だ。〈黒翼カルミア〉は姿形、大きさを自由に変えられ、その足は音速を超え、黒い翼は千里を飛ぶ。そして牙はどんな獲物も噛み殺す。つまり、我が生み出した獣の中で最上級に強い獣だ。大切にしろよ。育て方は、本出版会社【神本講談株式会社】の〈魔獣の飼い方〉がオススメだ。』
え、神の世界にも本出版会社なんてあるんだ。それも株式会社だし。
そんなことより、こんなにも強い魔獣を貰っちゃってもいいのかな?
そう思い、獣神ツァブラミナを見たが獣神ツァブラミナは頷いただけだった。
おずおずと俺は〈黒翼カルミア〉の卵を受け取ると、獣神ツァブラミナは満足げに頷いた。
『今の黒翼カルミアは前の、1000にも渡った戦闘で負けて封印されてしまい、なんとか封印を自力で解いたが魔力を消費しすぎたのか若返って卵に戻ってしまったのだ。おそらく生まれた時には記憶をなくしていると思うが、とある秘宝を与えれば真の力を開放することだろう。
ちなみに今回、色々なものを渡しておいて何だが、今回は加護を授けるつもりはない。加護を授けるにお主が値した時に加護を与えよう。アビリティ・リード、また会おう。』
そう言い残して獣神ツァブラミナは消えてしまった。いや、とある秘宝って何?
なんだか名残惜しいが、俺は倉庫をあとにしようとして、足元に落ちている真っ二つに割れてしまっている見事な装飾が施されている腕輪を見つけた。
俺はその2つに別れた腕輪を拾い、そして聖光神トフィールからの分厚い魔術本、黒翼カルミアの卵、ダンジョンの主のコア一つ、壊れた腕輪を握りしめて意気揚々と倉庫を出たのだった。
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