こんにちは。または、こんばんは。私はVCと称します。貴方が私が生成したこの物語を読む事に対し、非常に喜ばしいと感じております。本作品には以下の要素が含有されています。
ワイ×ゴー/捏造/キャラ崩壊
もし貴方が望まない要素が一つでも存在する場合、直ちに退出する事を推奨します。しかし、貴方がそれでも進む意志を示すのであれば、その勇気を称賛し、先に進む事を妨げる事はありません。貴方の期待するものがそこに存在する事を願っています。
ワイヤーグラスが分からない。
全体的にキャラの解像度が低すぎる。
アイツとのバトルで敗れてから、自身の価値観は大きく変わった。
弱者は弱者のまま上へと這い上がれないままそこでくたばると思っていたが、アイツとのナワバリバトルによって、弱者は勇気を持ち、努力すれば這い上がれると知らされた。
アイツとのバトルは久々に体が疼き、胸が躍っちまうぐらいに楽しさがあった。
バトルに負けたとは言え、清々しさがあった。
それと同時に、アイツに対する別の感情が湧き上がる。その感情が何なのか分かったのと同時に、口角が上がる。その感情は何度か昔に経験したが、今回はそれ以上に愉悦の予感がする。手に入れるのが難しいものほど、手に入れたくなる。
アイツは誰にでも分け隔てなく接する。敵味方関係なく、バトルすればもう友人だと言うように。それがムカつくほど眩しくて、苛立つほど惹かれる。
手に入れたい。自分のモノにしたい。アイツの目に映る景色が、オレだけになればいい。だが、アイツはオレの抱えてる感情の意味なんて知らないだろう。アイツはきっと、こんな感情を抱かれるなんて思ってもいない。
バトルが終われば、また次の試合を楽しみにして、仲良しこよししてる奴らと笑い合う。そんなヤツだ。
オレだけが、アイツを特別だと思っている。
オレだけが、アイツをこの手に収めたいと願っている。
その事実が妙に心地良くもあり、同時に苛立ちを覚えさせる。
もしアイツが誰のものにもならず、ただ自由でいたいと願うならば、それすらも、壊してやりたい。
それが叶えばどれほど良いことだろうか。だが、もしそれを実行したとして、アイツはどんな反応をする。アイツはアホだから、この感情を考慮せず、そのままの意味として了承するだろう。
もしくは……
いや、アイツはそんなヤツではない。
少ししか関わっていないが、アイツの性格は何となく理解している。色事に関して、これほど苦悩させられる日が来るとは思ってもみなかったな。それほどまでに、執着する相手ができるなんて、オレも随分と変わったものだ。
バトルの興奮とは別の熱が、醜い欲が、胸に渦巻いて、どうしようもなく持て余してしまう。アイツの事を考えるたび、喉が渇くような感覚に襲われる。
ワイヤーグラス「…ふん」
自分のその感情を鼻で笑いながら、この感情を発散させようとロビーへと向かう。バトルをして、気を紛らわせるか、試合を観戦するかと、考えあぐねていると、後ろから声をかけられる。
ゴーグル「ワイヤーグラス?」
後ろから話しかけてきたのは、件のアイツだ。
屈託のない笑顔で見てくるコイツに、ジッと見る。首を傾げていたが、特に気にする様子もなく、周囲を確認している。オレのチームのヤツらがいない事に疑問を浮かべたらしい。
ゴーグル「他のみんなは?」
ワイヤーグラス「今日はオレだけだ」
ゴーグル「そっかー」
呑気な声を漏らすコイツはオレにバトルするのかどうか尋ねてきた。
ワイヤーグラス「今日はやらねぇよ」
ゴーグル「えー、楽しいのにー。あ、じゃあ一緒にバトル見よーよ」
笑顔で話しかけてくるコイツはオレの気持ちなんぞ理解していないだろう。コイツのその笑顔を壊したらどんな反応をするのか。思わず手を首に伸ばそうとするが、その手をポケットに引っ込めた。
己の気持ちをそう簡単に出すほど、甘ったれた関係になったわけではない。
ワイヤーグラス「いいぜ」
あっさりとした返事をすれば、コイツはすぐさま試合を見に行こうとする。コイツの後ろ姿を見ながら、着いていく。雑魚の試合なんぞ興味はないが、コイツが見に行こうとするだけで価値はあるだろう。
試合会場のスクリーンには、それぞれのチームが映し出されている。興味のない戦いが始まるが、コイツは楽しそうな表情で試合を眺めている。
コイツの様な奇想天外で突拍子もない行動をする訳でもなければ、機転がきくわけでもない戦い。これのどこがいいのだと思いつつ、試合展開を眺める。
ゴーグル「あ、見て!あれすごいよ!」
そう指を指してオレに教えるが、どこがどう凄いのか理解ができねぇ。だが、コイツは常に楽しそうな表情で他人の試合を眺めている。コイツのその姿は子供のように純朴で、無垢で、愛おしいとさえ、思えてしまう。その顔を、ぐちゃぐちゃにしたいと思った。
試合が終わったものの、コイツはいまだに試合の熱が冷めていないらしく、違う試合を見に行こうとしていた。眉を顰めたが、オレは特に反対せず、コイツの後を追った。興奮気味に話すコイツの横顔を見つめる。
何度もコイツの気が済むまで興味なんて出ねぇ試合を見続ける。ふと、オレの顔を覗き込んできた。
ゴーグル「楽しくない?」
首を傾げて疑問を浮かべていた。雑魚同士の戦いなんぞ見ていて楽しくねぇけど、楽しくないと言えば目の前のコイツが残念そうな顔を浮かべるかもしれねぇし、何より自身のプライドがそう簡単に許さない。
ワイヤーグラス「んな事ねぇ」
そう一言だけ言えば、コイツは特に気にした様子もなくまた試合を見る。何回も何回も試合を見ていれば疲れ始めたのか、観客席から立って伸びをする。すると、コイツの腹の音が鳴る。照れたような仕草をして、オレの方を見る。
ゴーグル「えへへ、お腹空いちゃった」
ワイヤーグラス「あ?どっかで食えばいいんじゃねぇのか」
ゴーグル「一緒に食べよーよ」
屈託なく笑い、コイツは何処かに向かおうとする。コイツに付いていけばロビーの売店で飯を買っていた。
ゴーグル「おいしー」
幸せそうな笑顔で飯を食うコイツを、ただ見つめる。ジッと見ていれば、食べかけの飯をオレに近付ける。
ゴーグル「食べる?」
子供みたいな笑顔でオレを見てくるコイツに、オレは眉を顰めたものの、特に拒否する事もなくコイツの持っている飯を一口食べる。
ゴーグル「美味しい?」
ワイヤーグラス「不味くはねぇ」
正直な感想を言えば、コイツは嬉しそうな笑みを浮かべる。
飯も食べ終わり、コイツは満足気にしていた。
ワイヤーグラス「お前、口元に飯ついてんぞ」
コイツの口元を拭おうと手を伸ばそうとするが、手を止める。
ゴーグル「ワイヤーグラス?」
首を傾げてオレの名前を呼ぶ。オレは何でもねぇと誤魔化して、口元についてた食べカスを取ってやった。コイツはオレを信頼しきっているのか、特に気にした様子でもない。醜い欲望を微かに感じながら、コイツの前から立ち去ろうとする。
ゴーグル「ワイヤーグラス!」
ワイヤーグラス「あ?」
ゴーグル「忘れ物!」
別れる寸前に声をかけてきた。何か忘れたかと思って、ソイツの方へ近付けば、ゴーグルは少し背伸びをする。その際に、頬にほの温かい感情が伝わった。
ワイヤーグラス「……あ?」
ゴーグル「じゃあばいばーい!」
アイツはまた、試合を観戦しに行ったのだろう。アイツの姿が見えなくなると、自身は大きなため息をついた。
ワイヤーグラス「はぁー、してやられた」
アホだと思っていた奴に泳がされていた。それだけでも気に食わねぇのに、それ以上にガキの様な気分にさせられる。自分でも分かるぐらいに、頬が熱くなっている。頬に残った感触に手で触れる。広角は依然として上がったままだった。
ワイヤーグラス「次会ったら覚えとけよ」
その場にもういない人物に、そう言った。
コメント
3件
はわわ///315だっ
鼻からケチャップが⁈
最高すぎます…ワイゴー尊い… 神すぎますわ 神様の生まれ変わりですか?