_______________
ここは米花町。
東京にある少し小さな町。
殺人事件や誘拐事件は偶にあるが、
平和な町である(?)
今日も、悲鳴が聞こえる町は平和だった。
そう、この後大波乱が起こる事も知らずに…。
_______________
『ここが米花町か…見たところ普通の町だな。』
「そやな……ほんとにあの情報合ってるんか?」
『さぁ…グルッペンに渡された情報じゃあまり詳しい事はわからないしな…』
「マジでこむぎを幼児化させられる薬ってなんなん…?」
『私が毒耐性を付けなかったのが悪いんだ、あれは…』
〜〜〜〜〜数日前〜〜〜〜〜
「グルッペン書類終わってんか?」
体格のいい、金髪で赤色の瞳をした彼に問う。
「一応終わらせたゾ!」
「それならええんや。まっさか仕事もせずにお菓子食っとるなんて無いよな!!^ ^」
「や、やだなぁ。そんな事するわけないじゃないですかー。(((」
「…まぁ、やったんならええわ。それより、こむぎ知らん?」
「こむぎ?…いや、今日は見てない」
「そか…さっきからLINEしてんねんけど既読付かなくてな」
「任務中なんじゃないか?彼女も多忙だし…」
「そうだと信じたいな…」
1時間後
「やっぱりおかしいって!!いつもは既読を秒で付けて来るこむぎがこんな付けない事あるか?」
「…確かに異常だな。様子を見に行ってくれ。」
「わかった…」
(こむぎがいる場所に)
『転移』
_______________
路地裏
「こむぎー?おるかー?」
マフラーを垂れ下げながら歩く。
どこにおるんやろか…と考えながら歩いていると、
足を引っ張られる感覚があった。
「ん?」
下を見ると、
小さな子供が足を引っ張っている様だった。
「どうしたのかな?」
と、貼り付けたような笑顔で答える。
『…トントン…私だ、こむぎだ…。』
「……は?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「で、どういう事か説明してもらおうか。」
銀色の髪の毛をした子供に問う。
『…任務中にガバった』
「いやお前がそう簡単にガバるわけないやろ!?」
『詳しく言うとだな…』
要約すると、
死体の後始末をしながら、精神世界で仕事をしていた
↓
意識が離れた瞬間に捕まえられた
↓
毒耐性付けれずに毒飲まされる
↓
体が縮む
↓
転移で適当に逃げる
↓
トントンに会う(今ここ)
「解毒は?」
『まだ試してない』
「とりあえずやってみようや!」
スキル
『解毒』
発動
『…ッぁ”……!?』
体がグラリと揺れる。
「こむぎ!?」
『ッた〜…クソ痛いわこれ…』
「やめといた方がええか?」
『そうだな…痛覚無効を付けても自分の体にかかる負担が多そうだ。』
「…どうするか、これ」
『とりあえずグルッペンの所に行こう。』
_______________
統領室
コンコン、とノックする。
「入れ」
低い声が廊下に響く。
「あぁ、トントンか…どうだった?」
「あー、そのー…」
ヒョイッと持ち上げられる。
『ぅわッ』
「…その子供は?」
「こいつ…こむぎやねん…」
「は?」
〜〜〜〜全員が集まる〜〜〜〜
「ア”ーッハッハwwwちっこくなったなぁw」
「まぁ可愛らしくなってwww」
『…私だってなりたくてなったわけじゃないんだが?』
「にしてもや、おもろすぎるやろwww」
『……💢』
「で、どうすればええんや?」
『まずは解毒をしたい所だが…』
「あ、情報出てきたわ。」
青い髪を揺らして彼は言う。
要約
同じ薬の被験者(工藤新一と灰原哀、赤井メアリー)に接触すれば薬の情報が手に入る。
場所は米花町。犯罪都市のため万全の準備で挑む事。
任務内容
こむぎは帝丹小学校、トントンは帝丹高校に入学。
江戸川コナン、灰原哀、赤井メアリーとの接触を図る。
そして、
“子供らしい仕草をするように。”
_______________
今に戻る。
「それじゃあ、気をつけて行ってくるんやで!」
『んな心配しなくても…』
「子供の体やで?何かされても抵抗出来んやろ?」
『身体能力下がってないから平気だ』
「えっ下がってないん?……とりあえず、行ってらっしゃい!」
『あぁ!』
トコトコ(((((*´・ω・)(職員室)
コンコン
『失礼します。あの、今日転入する…』
声のトーンを上げて言う。
「あ、紅葉 愛瑠ちゃんね?今から朝の会が始まるから、朝の会の時に紹介するわね!」
『はい!』
トコトコ(((((*´・ω・)(教室前)
_______________
コナンside
「コナン君おはよー!」
「あぁ、おはよう」
「そういえば、知ってるか?コナン」
「ん、何が?」
「今日転入生が来るんだぜ!」
「転入生?」
「はい!マリアちゃん以来の転入生ですよ!」
転入生か…と考えていると、教室の扉が開く。
「みんなー!座ってー!」
「今日は、転入生が来ています!」
一気にざわつき始める。
「はーい静かに!…それじゃあ、入ってきて!」
全員が息を飲んだ。
その姿が、到底子供とは思えないくらいに美しく、まるで人形の様だった。
「じゃあ、自己紹介お願いね!」
『わ、私は紅葉 愛瑠といいます!出身は…わかりません…よろしくお願いします!』
「…はい!みんな、友達になってあげてね!」
「「はーい!」」
休憩時間(こむぎside)
「出身は?」
「なんで髪が白いの?」
「英語喋れる?」
質問攻めをされた。
さてどうしたものかと考えていると、
「お前ら、困ってるだろ」
と、標的に助けられた。
「ごめんね?急に押しかけて…」
『大丈夫だよ!ニコ』
「…あいつらと同じ様で申し訳ないんだけど、出身がわからないって、何で?」
きた、この手の質問。
だが既に対策済みだ。
『その…5歳から下の記憶がないんだ、私』
「…記憶喪失って事?」
『うん。気が付いたら知らない場所にいて…そこでお兄ちゃんに拾われたの。』
「お兄ちゃんがいるの?」
『血は繋がってないけど、とってもいい人なの!』
「そうなんだ…」
これで納得してくれるとありがたいが…
「外国にいたの?」
『うん、ドイツ?って所だって!』
「英語とかドイツ語話せるのー?」
『話せるよ!』
「何か話してみてよ!」
…何がいいか。
ドイツ語は名探偵もわからない様だし、一つ言ってみるか。
『Misch dich nicht ein.』
「なんて言ったの?」
『話せて楽しいって意味だよ!ニコ』
女子が黄色い悲鳴を出して走って行く。
何かしただろうか…
まぁ、あの意味は__
『関わるな』なんだけどな。
_______________
放課後
この後はトントンと合流して、日本にある家に行って…その後何するんだ?()
「あ!いたー!」
「ちょ、お前ら…!」
『…どうしたの?』
「愛瑠ちゃん!少年探偵団に入らない?」
『少年探偵団?』
いかにも子供そうな名前だが…
「僕が説明します!少年探偵団とは、困り事や事件を探偵として解決するグループです!」
「私達、何度も事件を解決してるんだ!ね、コナン君!」
「ぅえ?あぁ、そうだな」
「それで、すっげー面白いだけどよ、どうだ?」
期待の眼差しが送られる。
……正直入りたくない
厄介事は任務だけで結構だ。
『…ごめん、やめとくね。帰る時間が遅くなるとお兄ちゃんが心配するから…』
「ほらな?本人にも事情があるんだよ。」
「そっかー…残念だなぁ…愛瑠ちゃんが入ったら面白くなりそうだったのに〜…」
『ごめんね?ほんとに…』
「まぁ、彼女の家族に迷惑かけても仕方ないし…帰りましょ。」
と、茶髪の女の子は冷静に言う。
あの子が灰原哀、か…
『じゃあねー!』
「はい、さようならー!」
本当に厄介な子供達だ。
_______________
…あいつらはまだ諦め切れてないようだ。
尾行される側の気持ちも考えて欲しい…
どうせ住所を特定して凸ってくるのが狙いだろう。
それならこっちも手ってもんがある。
[人混みに入る。]
スキル
『不可視』
発動
これで相手からは見えないし、気配もなくなる。だが…
流石に人の邪魔になるな…
…跳ぶか。
[20m近く上に跳ぶ。]
にしても子供の体も悪くない。
軽いからいつもの倍は跳べる。
さて、トントンを探すか…
居た。
多分こっちに気が付いているな…さすがだ。
スキル
『不可視』
『浮遊』
発動
対象:トントン
[トントンの体がふわりと浮く。]
「…何で透明化しとるん?」
『尾行されてんだよ…子供達に…』
「あー、そう言う事?」
『住居(仮)がバレた場合、家に凸ってくる可能性がある。』
「確かにこれが最善やな…で、この後国に帰るか?」
『それが一番いいだろう。行動がし辛くなるのは一番不味い。』
「わかった。…国に戻ったら学校の宿題もやるんやで?」
『一応終わってるが…まぁ、帰ろう。』
「そやな」
スキル
『転移』
発動
_______________
あとがき
どもー。
というわけでリメイクしましたー!
書き方がだいぶ変わってても気にするな☆
というわけでこむぎを幼児化させたお☆(は)
トントンの高校パートは次回にするね!
それでは、次回お楽しみに!
コメント
3件
ちょ、まじで関係ないんだけどからぴち知ってるよね?