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裏口からこっそり出ると、扉のすぐ近くに車が停まっていた。
メンバーに促されて乗り込むと、運転席にはマネージャーが座っていた。
マネージャー「吉田さん…お久しぶりです。お元気そうで嬉しいです。 」
💛「…お久しぶりです。おかげさまで元気に過ごせています。申し訳ないですが、俺の家に向かってもらえますか?道案内はするので…」
マ「分かりました。お願いします。」
全員が乗り込み、静かに車が発進した。
道中はメンバー全員が言葉を発することはなく。
マネージャーと自分のやりとりだけが続く形となった。
マ「では…私は駐車場でお待ちしていますね。」
💛「みんな、目立つから早く部屋に入って。」
とりあえず目立つ4人を部屋の中に入れ、マネージャーに向き合う。
💛「4ヶ月こっちで生活したけど…楽しかった。色々と本当にありがとうございました。 今回も一緒にこっちに来てくれたんだね。」
マ「いえ。楽しく過ごせていたなら私も嬉しいです!…ちなみに、今回、私は吉田さん探しに参加していませんよ。」
💛「?」
どういうことか分からず首を傾げていると、マネージャーが笑いながら教えてくれた。
マ「メンバーの皆が、吉田さんはアイドルを辞めてはだめだと、自分達で連れ戻すと、毎日貴方のことを案じ、多忙の中でも各々情報はないかと探していたんですよ。私は吉田さんが北海道に居ることも話していないですし、一切関わってないんです。」
💛「…そうなんだ。」
申し訳ない気持ちと共に、温かい気持ちも沸き起こる。
マ「吉田さんがどんな決断をしようと、私は全力で支えるだけですから…メンバーとじっくり話し合ってください。」
💛「ん…ありがとうございます。」
マネージャーにお礼を言って、自分も部屋に入る。
勝手に辞めたこと、怒ってるかな…
こっちに引っ越してきた時、部屋は広くなくてもいいけど、ギターは弾きたいと思い防音機能がしっかりしている部屋を選んだ。
言い合いにはならないだろうけど、多少怒られるかもしれないから、この部屋選んでおいてよかったかも。
リビングに向かうと、4人が各々ソファや床に座っていた。慣れない環境に居るからか、全員ソワソワしているように見えてなんだか笑ってしまう。
💛「…ふふ。みんな、久しぶりだね。何か飲み物用意しようか? 」
🩷「いや、いい…仁人、こっち来て。」
💛「うん」
皆から少し離れた場所に腰掛ける。
💛「みんな…黙って居なくなってごめん。」
❤️「仁ちゃん…!おれ…怖かったよ。仁ちゃんに、もう会えないかと…」
舜太が涙を溜めている。
💛「うん。本当にごめん。」
💙「吉田さん…俺ら、最初っからずっと一緒だったやん。一人だけ辞めるなんて…俺は納得できん。」
💛「太智…」
🤍「…ねぇ。舜太、太ちゃん。先ずは俺らが謝るのが先じゃん…」
💛「?」
謝る…?何が?と疑問に思っていると、勇斗にいきなり皆が座っている方向へ腕を引っ張られた。
💛「わ…!」
そのまま勇斗に抱きしめられる。
🩷「仁人の苦しみに気付いてやれなくて、本当にごめん。」
💛「…っ」
🩷「あの日…仁人が俺らじゃない、他の誰かのモノになったのかもって焦って…酷いことしてごめん。」
💛「勇斗…っ、腕、いたい、よ?大丈夫か…?」
自分を抱きしめる勇斗の腕の力が強くなったのを感じ、声をかける。
🩷「あ…ごめん。けど、本当に…怖かったんだ。」
💛「…怖かった……?」
勇斗の腕が震えている…
ふと他のメンバーを見ると、みんな、今にも泣きそうな顔をしている……
❤️「仁ちゃん…触れてもえぇ?俺のこと、怖くない…?」
舜太の手が恐る恐る近付いてくる。
不安に揺らいだ目が自分に注がれる。
💛「…ん。大丈夫、怖くないよ。」
❤️「……ありがとう。」
ホッとした表情を帯びながら、頬に触れてくる。
勇斗は未だに俺を抱いたままなので顔だけ舜太に向けると、優しい眼差しと目が合う。
❤️「俺らな…仁ちゃんが、好き。」
💛「へ……?」
予想だにしない、いきなりの告白に驚く。
しかも…
💛「…俺ら……?」
聞き間違いかと思って聞き返してみる。
🤍「聞き間違いじゃないよ…よっしー、好きだよ。」
💛「……ッ!」
💙「俺も好きや。」
💛「や……やめて。恥ずい///」
みんなの告白の嵐に顔が赤くなっていくのを感じる。
すると、勇斗が腕を解き、俺の顔を覗き込んできた。
🩷「仁人。急な告白で混乱させて申し訳ないんだけど…俺も大好きだよ。」
💛「も…何なんだよぉ…むり…ッ」
🩷「仁人にとっては俺らはただのメンバーかもしれないけど…俺らは仁人をただの仲間とは思えない。大切で、…誰にも奪われたくない。」
🤍「よっしーは…こんな俺ら、気持ち悪いと思う…?」
柔太朗が不安げな表情を浮かべている。
……メンバーが気持ち悪い?
確かに、今まで性被害を受けてきた時は気持ち悪くて仕方がなかった。
けど、今みんなからの好意を受けても、触られても、全く嫌悪感を抱かない。
💛「…ううん。全く気持ち悪くない。大切に想ってくれてありがとう。けど……」
💙「けど…?」
太智が不安げに聞いてくる。
💛「分からないんだよ…俺の、みんなへの気持ちが同じような好意なのかは……ごめん。」
🤍「なんだ、そんなこと。」
💛「そんなことって…おれ、真剣に考えてんだぞ…!」
柔太朗が安心した顔しながら笑って言ってくるもんだから、少しむくれてしまった。
❤️「ごめんね仁ちゃん。けど、俺らにとっては、仁ちゃんに拒否されなかったことが一番嬉しいんよ。」
💛「そ…か。」
みんな、勇気を出して告白してくれたんだよな…。
さっきの告白を思い出すとじんわりと胸が温かくなり、思わず顔が綻ぶ。
🤍「よっしー可愛すぎ。ねぇ、キスしてもいい…?」
💛「へぁ!?」
真剣な顔をして柔太朗がグッと顔を近付けてくる。
💛「ち…近い近い!」
🤍「ねぇ、よっしー嫌じゃない?寧ろドキドキしてくれてる?」
嫌悪感なんてない。
ドキドキしすぎて口から心臓が飛び出そうだ。
あわあわしていると、柔太朗はふっと笑ってリップキスをしてきた。
💛「~~~!!///」
🤍「本当にかわいい…今まで会えなかった分アタックしてくから。覚悟してね。」
こんなイケメンにそんなこと言われたら心臓もたない…
❤️「じゅう、ズルい!」
💙「抜け駆け禁止!」
ぎゃーぎゃー騒いでいる姿を見ながらどうしたものかと考えていると、いきなり勇斗が手を握ってくる。
🩷「ねぇ、仁人」
真剣な眼差しに思わず息を飲む。
💛「は、はい……」
🩷「俺ら、仁人を東京に連れて帰るつもりで今日ここに来たんだ。もう一度、5人で、同じステージに立ちたい。」
💛「……」
🩷「一緒に帰ってくれますか…?」
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コメント
6件
もうまじっで続き出て嬉しいです‼️これからも猫まんまさんの話読み続けます💪

次も楽しみです😭

#YJ
23,099