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アイツが死んでから毎晩耳元で何かが聞こえていた。そのせいでまともに寝ることが出来ないホラゲなどは現実で散々やっていたが流石に怖いし気味が悪い、毎晩布団を頭まで被ってぼーっとする日々だった。
ある日いつも通り布団に潜ろうとしたときいつも通り何かが聞こえてきた。しかし、これまでのとは違う。姿がぼんやりとだが見える。何と言っているか聞こえる。俺は試しに聞き耳をたてた。そこで聞こえてきた言葉は…
俺は恐怖した、そして後悔した。俺がアイツを自分のエゴで助けたから、俺がアイツと関わったから、俺がアイツと仲良くなったから、俺が…アイツを好きになったから…
「ごめん……なさい……」
空いたまま動かない口を、喉を無理やり動かして出した言葉も蚊の羽音ほどにしか出ない
シャキン
部屋の奥から刃物の音が聞こえる。俺は刺されて死ぬのだろう。本当に俺の人生の意味とはなんだったのだろうか。人に迷惑をかける。人に失望させる。本当に…つまらない人生だった。もし天国と地獄があるのならアイツは天国に連れられてで俺は地獄に落とされるのだろうな。最後にちゃんと謝りたかった。
シュンッシャキンッ
刃物が目の前まで浮いてきて刺さる一歩手前、俺は気づいたら外に出て走り出していた。俺の心の奥深くにまだ生きたいという感情があるようだ。
そうして足が動かなくなるまで走った。気がついたら日が昇っていた。だが、やたらめったらに走ってどこかわからない場所に来てしまった。散々走った為足が動かない、更に空腹にもなっている。包丁で刺されて死にはしなかったがまさか道端で野垂れ死ぬ事になるとは思っていなかった。そして意識が飛ぶ直前人が3人ほど自分の方に向かって走ってくるのが見えた
俺はその後走ってきた3人の女性と知り合って友人になった。そして今、異世界に自分達は居る。
白髪にギザ歯、オッドアイで不老不死の女性、鈴木しとらす
オレンジ色にロングヘアーの女性、木ノ実みかん
水色と緑色のロングヘアーの女性、宮本るな
自分の大切な人、大人しいけれど元気、健気で優しい、案外おっちょこちょいで可愛らしい奴、シュンカ
そして異世界の沢山の住人達。
彼女等と知り合って自分は自信を取り戻し、性格など様々な面で成長出来たと思う。これからも長く付き合っていくことになるだろう。今度はアイツのように壊させたりしない。
※しとらす、みかん、るなはこの過去知ってる設定で