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深夜の寝室を支配するのは、もはや人間のものではない、獣じみた荒い呼気と、絶え間なく響く卑猥な水音だけだった。
右に白猫、左に黒猫。二人の発情しきった熱い肉体に挟まれ、俺の意識は快楽の奔流に飲み込まれていく。月光が、汗ばんだ彼女たちの肌を銀色に濡らし、狂おしいほどの色香を放っていた。部屋の温度はもはや測定不能なほどに跳ね上がり、三人の吐息が混じり合って、空気さえも甘く、重く停滞している。
「あ、っ……ご主人様、もう無理……っ! 入れて、早く、アタシの中を熱いのでいっぱいにして……っ!!」
白猫が耐えかねたように声を上げ、俺の上に跨がった。彼女はしなやかな身体を弓なりに反らせると、俺の昂ぶりを自らの手で掴み、じっくりと、けれど力強く、自らの熱い最奥へと導いていく。
「ん、あああッ……あつい、ご主人様の……すっごい太いの、入ってくる……っ!!」
結合した瞬間、白猫の瞳が快楽で大きく見開かれ、ヘーゼルの瞳孔が猫のように細く絞られた。彼女は俺の肩に爪を立て、激しく腰を振り始める。猫特有の柔軟な腰使いは、一突きごとに俺の理性を粉々に砕いていった。小麦色の柔らかな腹部が波打ち、はだけた胸元が俺の視界を埋め尽くす。
「すご……っ、ご主人様、最高……っ! 身体の芯まで、全部ご主人様になっちゃいそう……っ! ほら、もっと見てよ! アタシ、ご主人様と繋がって、こんなにぐちゃぐちゃだよ!」
白猫は激しく腰を突き立てながら、俺の顔を覗き込み、愛おしさと欲情が入り混じった表情で笑う。そのプラチナブロンドの髪が乱れ、俺の顔に触れるたびに、甘酸っぱい汗の匂いが鼻腔を突き抜けた。
白猫が狂ったように腰を振り、激しい水音を部屋に響かせる中、もう一匹の獣が俺の視界を完全に遮った。
「⋯⋯ズルい。⋯⋯白ばっかり、ご主人様の美味しいところ⋯⋯食べて」
黒猫が、気だるげな動作で俺の顔の上に跨がった。顔面騎乗。
視界が漆黒の闇に包まれる。彼女の雪のように白い秘部が、俺の鼻と口を密閉するように押し付けられた。
「⋯⋯ん、⋯⋯ご主人様。⋯⋯アタシのここ、⋯⋯昨日、指で洗ってくれたよね。⋯⋯今は、舌で、もっと綺麗にして⋯⋯?」
黒猫のそこからは、白猫とはまた違う、濃厚で淫らな蜜の香りが立ち上っている。彼女は無表情なまま、けれど腰をゆっくりと円を描くように動かし、俺の顔に粘膜の熱を擦り付けた。呼吸が苦しい。だが、鼻腔を突く彼女の芳醇な「発情の匂い」が、俺の脳を麻痺させていく。
「⋯⋯ん、⋯⋯はぁ、⋯⋯上手。⋯⋯ご主人様の舌、ザラザラしてて⋯⋯猫みたい⋯⋯」
黒猫は俺の口内に自分の蜜を溢れさせながら、恍惚とした吐息を漏らす。下では白猫が俺を貪り、上では黒猫が俺の呼吸を奪う。一人は正面から俺を食い尽くそうとし、一人は上から俺を深淵へ引きずり込もうとする。
「あ、っ、……ねえ、ご主人様! アタシのこと無視しないで! 中、もっと熱くなってるの……っ!!」
白猫が嫉妬するように腰の動きを早める。彼女の秘部が俺を逃がさないほどに強く締め付ける。同時に、顔の上では黒猫が腰を沈め、逃げ場のない快楽で俺を窒息させようとする。
「⋯⋯ダメ。⋯⋯ご主人様は、アタシが⋯⋯独り占めするの。⋯⋯ねえ、はやく。⋯⋯アタシたちの奥まで⋯⋯刻んで」
白猫の激しい揺れと、黒猫の執拗な顔面への圧迫。限界まで高まった熱量が、一気に爆発した。
俺は白猫の最奥に、こみ上げるすべての熱を叩きつける。何度も、何度も、魂を削り出すようにして彼女の中に熱い奔流を注ぎ込んだ。
「ん、にゃあああああッ……!! ご主人様ぁ、すご、すごいッ!!」
白猫が激しい痙攣と共に俺の上に崩れ落ちる。その瞬間、顔の上の黒猫もまた、俺の顔を強く挟み込みながら、その身を震わせて絶頂を迎えた。
「⋯⋯あ、ぁぁ⋯⋯っ、⋯⋯んぅうッ! ⋯⋯ご主人様⋯⋯っ!」
三つの肢体が、激しい余韻と共に一つに溶け合う。
漆黒の髪とプラチナブロンドの髪が混ざり合い、静寂が戻った部屋に、三人の重なり合った呼吸音と、愛液が混じり合う独特の匂いだけが漂っている。
黒猫はようやく俺の顔からどくと、俺の唇に残った自分の蜜を愛おしそうにひと舐めし、そのまま俺の脇腹に顔を埋めた。白猫は俺の胸の上で、まるで力尽きた仔猫のように「んふふ……」と幸せそうな笑い声を漏らしながら寝息を立て始めた。
窓の外では、夜明け前の深い闇がゆっくりと白み始めている。
昨日までの俺は、ただ孤独に生きていた。けれど、この二匹に出会った瞬間から、俺の世界は決定的に塗り替えられてしまったのだ。
明日になれば、また新しい日常が始まる。
服を買いに行き、人間の食べ物を教え、そしてこの異常な共同生活をどう隠していくか考えなければならない。
けれど、俺の人生はもう、この二匹の美しき獣たちなしでは、決して成立しないものになっていた。
「⋯⋯ご主人様。⋯⋯大好きだよ」
「……ん、アタシも……世界で一番、愛してる……」
夢うつつのまま聞こえてきた二人の言葉に、俺は彼女たちの頭をそっと撫でた。
プラチナブロンドと漆黒。
二つの柔らかな耳に触れながら、俺もまた、深い幸福感と共に眠りへと落ちていった。