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#妖怪
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前回の続きから
放課後、いつもならyaと2人で帰るはずの帰り道をhrさんと2人で歩いている。
ちなみにyaはno先輩とデートだそう。
hrさんが俺に提案した、声を治す方法は、
“思い出を巡る”ことだった。
かえって、俺はそれがダメなんじゃないかと思ったが。
でも、それが自分にとって心の整理がつくかもしれないと、hrさんは言ってた。
まあ確かに一理あるなと思ってしまった。
hr「ここは…?」
ur『ここは、俺と母さんがよく遊んだ場所』
よく、ここで遊んだな…
hr「へー綺麗ですね…」
一面に花畑が広がるその場所は、とても綺麗だった。
だけど、君の表情も綺麗でじっと見つめていた。
hr「?どうしました?」
ur 『なんでもない。』
…なんて、嘘だけど
「ままー!こっち〜!!」
目の前を子供がかけていく。
「まって〜!!」
母親が子供を追いかけている。
懐かしいな。
大好きだった母との思い出が頭をよぎる。
母「ur、大好きだよ!」
ur「ぼくもお母さんのこと大好き〜!」
ur 「…(微笑み」
hr「…!」
ここでもよく歌ったな。
風が吹き抜ける。
青空が見えるここで。
2人で歌って、遊んで。
幸せな時間を過ごしたな。
hr「じゃあ、もうそろそろ次の場所にいきましょうか」
ur『うん』
そして、その場を後にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次に来たのは、病院。
お母さんと最期過ごした場所だ。
hr「…ッ!」
なぜか、hrさんはとても驚いた。
なんでだろう
hr「とりあえず、はいりますか」
ur『うん』
hr「久しぶりだな…」
久しぶり…??
ur『きたことがあるの?』
hr「元々は…ね」
…言葉を濁している
「あ、hrくん!久しぶりですね!」
看護師さんに話しかけられた。
ピンク色の髪にクッキーの髪飾り。
多分お母さんと仲が良かった看護師さんだった。
「そちらの子は?」
hr「黒田さんのお子さんです。」
「え!じゃあ、urくん?」
あ、覚えててくれてたんだ。
ur『(コクッ』
「おっきくなりましたね〜!!」
いうて、3年だけど
hr「黒田さんの部屋に案内してくれませんか??」
「いいですよ、でももう遺品とかは部屋に残ってないんです…預かってはいるんだけど。」
えっ…!
hr「わかりました、あとで見せてください。」
「こっちですよ」
看護師さんに案内されるまま、移動した。
121号室。
その窓際。
外の景色が綺麗に見える。
hr「変わってない。」
「まあ、変えてないしね笑」
本当に変わってない。
外の景色も。風で揺られるカーテンも。
日がさすベットも。
何ひとつ変わってなかった。
ur『hrさんは、ここにいたの?』
ずっと聞きたかったことを聞いた。
hr「…ッ」
息を呑んだ声が聞こえた。
「まさか、覚えてないの…?」
覚えてない…?
俺とhrさん、どこかであったことあるの…?
hr「そう…みたいですねッ…」
どういうことだ…?
hr「ちょっと、外の空気すってきます…」
「あ、hrくん!」
hrさんは、かけだしてどこかに行ってしまった。
「…ほら、これが黒田さんの遺品。渡せてなくてごめんね。これで多分思い出せるんじゃないかな。」
看護師さんは、分厚いものを取り出した。
え、アルバム…??
「これ見て。」
看護師さんが指をさしたのは、一つの写真。
そこには、小さい頃の俺とお母さんとあともう1人いた。
青い瞳の少年。そう、hrさんだった。
ur「…!」
「やっぱり、覚えてないんですね…」
「hrくんは、ここの病院にいたんですよ、体が病弱でね。それでよく病院を出入りしていた歳の近いurくんと仲良くなったんですよ。」
…嘘
「この写真は、多分urくんの誕生日だった時だったと思います。」
そのときの記憶が蘇った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
hr「urくん、誕生日おめでとうー!」
母「おめでとう〜!!」
ur「hrくん、お母さん、ありがとう!」
「写真とりますか?」
母「お願いできますか?」
「はーい!笑
いきますよー?笑って〜はい、チーズ!」
カシャッ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ur「思い…出した…」
思い出したのと、同時に俺は声が出せるようになった。
「urくん…声がッ…!」
あぁ、君だったんだね。
俺の曲を聞いてくれた子。
だから、声を治そうとした。
ur「行かなきゃッ…!」
俺は、それがわかった瞬間駆け出した。
「いってらっしゃい…」
大きくなったurくんの駆け出した背中を遠くから見つめる。
そして、いつも座っていた椅子に座って、昔いつもしていたことをした。
「…2人とも大きくなりましたよ。初さん。」
もちろん、そこには初さんはいない。
それでも私は話しかけ続けていた。
「あなたの好きな歌、歌い続けてくれるつもりですよ、彼らは。」
「あなたが、歌えなかった分。」
「そっか…それを愛と呼ぶんでしょうね」
懐かしい声。
きれいな声。そして、一瞬だけだが、その綺麗な髪と微笑みが見えた。
「…!初さんッ…!」
「naさん…ありがとう。」
自分が看護師になりたてだったとき、初めて担当した方だった。
いつでも、笑顔で自分が死にゆくことなんて全く考えてないような人だった。
「いえッ…!」
ただ、そのことしか言えなかった。
「幸せに生きてね。」
…そうして、初さんは消えてしまった。
「はいッ…」
幸せに生きてね。…か
そうですね。
でも私はもう、幸せですよ。
あなたの分、あの子達が繋いで生きてくれるから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どこにッ…いるのッ…、?
hrくんッ…!!
ur「はぁっ…はぁっ…」
とにかく、探さなきゃッ…!
でも、どこにいるのかな…
あっ…あそこかな…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
hr 「掛け違えていたボタン一つずつ
下から順に外して、
もう一度かさねていく
君がくれた時間と温かさを
この胸が教えている」
この曲…
俺が…お母さんが好きだった曲…
hr 「空が青いとか花が咲くとか
君が笑うとか抱きしめるとか
すぐそばにあったこの幸せを
今痛いくらい感じてるよ」
hrくんの声はとても綺麗だった。
けど、少し寂しく感じられた。
ur 「守りたいものがあると、
そこに未来があるんだと
君のいる場所まで迎えにいくから」
懐かしい、あの歌。お母さんもよく歌ってたっけ。
hr「えっ…?」
ur「迎えに来たよ…!hrくんッ…」
忘れてて、ごめんね。
ずっと、思い出せなくてごめんね。
hr「ur…さん…」
驚くhrくん。
俺、大馬鹿者だね。
失って、全部無かったことにして。
でもね。
ur「hrくんのおかげで、また歌えるようになった!声が出せるようになった…!」
これを愛と呼ぶなら。
ur「全部、全部、hrくんのおかげ!思い出せなくてごめんね。」
hr「そんなことッ…」
そんなことある…!
あるから、この思いが溢れているんだ。
ur「好きです、hrくん。俺のそばにいつまでもいてくれますかッ…?」
この気持ちも気づかなくて、ごめんね。
hr「もう二度と、その手を離さないよ?」
hr「それでもいいの…?」
たった一つの輝きが俺を見つめる。
世界中探してもここにしかないもの。
それを愛と呼ぶなら。
ur「はいッ…!」
今はっきりと言えるよ。大切な人よ。
ur「hrくん、愛してる…!」
hr「俺も、愛してるよ。」
こんにちは!よもぎ。です!なずの方でも物語再開しました!そちらもぜひ見てくださいね♪
また、こっからは、曲パロメインでやらせてもらいます!リク募集中です♪
コメント
5件
がち 感動 すぎる ... 😭😭 私 感動系 書けない から 尊敬 🥹💖 1つ 1つの 言葉 選びが 天才 です 🫵🏻✨️
ちょっと待ってエモすぎて泣いたんだけど…!!😭💕💕 花畑でhrさんのこと「綺麗」って思っちゃうurくんの心情とか、病院で昔の写真見つけて「思い出した…!」って声出るところ、マジで神回すぎる!!✨ それで「迎えに来たよ」って歌いながら現れるシーン、完全に涙腺崩壊したわ…「好きです、hrくん」って告白も尊すぎて胸がぎゅーってなった🥺💖 naさんの「愛と呼ぶんでしょうね」って台詞も刺さりまくり…! よもぎ。さんの作品、毎回ひとつひとつの言葉があったかくて大好きです…!!また続き楽しみにしてるね🌸✨