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あの奇妙な体験からもう三年か、と息をつく、思えば、何故自分があの様な事をしたのかすら酒にやられた脳で考えることはムツカシかった。フと、ソット自分の首筋をなぞる、確かに、人の温かさや血の流れる感覚と言うのは有るモノの、ドクドクと打たぬ脈を一瞥し、気色悪さを覚える、どうもコレだけはずっと慣れぬ感触だ。
気分転換がてらに廊下や研究室前を通るが、ドコへ征けど厄介もの扱いだ、別にマァ正しいとは思うし、俺もこんな奴いたら軽蔑するしなとは思へど、やはり心は比較的人間のままでいると思うし、傷つくモンは傷つく。どんどん心と頭はズンと重くなるだけであった。
ハァと息をつく、どうせなら死んだほうがマシだと何度も過った考えに又襲われる、だがその様な細やかな願いが叶うことは彼には未来永劫ないものだろう、或いは、叶ったとしてもそれは財団の犬から卒業出来たときだろう、此処ニいる限り、首を切っても冷凍保存されるか、もしくは彼の大切な大切な部下の身体とくっつかれてしまうだろう。
不安定なイライラとした気持ちと孤独感
酒を飲んだことによる絶妙な興奮感の勢いのまま、早足でそのまま部屋に戻り酒瓶を机にブンと振り、叩き割る、そしてその瓶を思いっきし心臓と首を突き刺す
「ア゙…がっ………ハ、……」
刺した部分から淋漓する、回りの音が遠のき、視界がキラキラと舞ウ
「はっ…はは……ははは!!!!アッハッハ!!」
思わず笑みが溢れる、白鯨野郎の薬を使うより、白髪女と罵り合うより、愛しの部下に愛撫をするより、それは快感を催し、己は人間であると云うことが手っ取り早く確証でき、安堵出来る。
ふと…満足し、フラッフラな身体を起こし、ベッドの中に入り込む、未だ血は流れ続けているし、それが純白の毛布に滲みていき、血なまぐさい臭いも充満していくが…マァ明日の俺がなんとかしてくれるよな、そう思い、何度も経験した、死に近い様な眠りに意識を押し込んでいった