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僕が起きると、街は明るく照らされていた。丸一日寝ていたらしい。どうりで眠くない訳だ。僕はホシノとシロコを起こして、情報屋に向かうことにした。ホシノは未だ眠そうで、うへぇ〜を連呼している。僕は地図を頼りに歩き、遂に情報屋を見つけ、ホシノとシロコにちょっと急いでもらい、走った。ホシノは眠いらしいのでシロコが抱いている。
情報屋に着き中に入ると、そこは誰も居ない様な感じだった。「誰も…居なさそうだねぇ。」「そうだね。」僕達が帰ろうとすると、奥から声が聞こえた。「誰もいない、か。」僕はその声が聞こえ、咄嗟に振り返った。「ん、先生どうしたの?」僕はもう一度情報屋に入るように促すと、ホシノが弾を装填し、盾を構えて僕の前に出た。「もしかしたら危ないかもしれないでしょ。」僕が質問する前に答えた。すると奥から聞こえる声は返した。「落ち着けって。俺はお前等と対峙するつもりはないぜ。対峙したとしてもお前等は負けると思うけどな。」その言葉を聞いて、ホシノはトリガーに指を掛けた。するとその瞬間、ホシノは銃口を奥の方に一気に向け、火薬が爆発する音と散弾が飛ぶ発砲音が同時にした。散弾は分裂し奥の方の壁に弾け、壁に凄まじい痕跡を残した。「なるほどな。散弾、そして盾持ち、か。お前さん、小鳥遊ホシノだろ。」それを聞いて、僕だけではなく二人も固まった。「よく聞いてるぜ。あんた強いんだってな。だがその強さもここでは無力に近い。どうしてここに来たんだ?」僕達は話すことが出来ず、その場で固まったままになってしまった。「答える気がないようだな。まあ何せ不法侵入だからな。存分に楽しませてくれようではないか。」するとシロコが膝から崩れ落ちて倒れた。僕は振り返ると、そこには帽子を被ったねこがシロコの首元に注射針を刺していた。「なぁに。違法なヤツじゃないから大丈夫だ。」ホシノは非常な剣幕でそのねこに対して発砲した。だがねこの能力によって、散弾が宙で止められ、跳ね返された。そのままその散弾は僕とホシノの頭や胸に跳ね返され、僕達は全員意識を失った。意識を失う前、こんな声が聞こえた。「まぁ、精々こんぐらいだよな。」