オノマトペを大量消費する噺屋の歌ってみたを上げている絶対的ヒーローの二次創作に感化されて書いたもの
※この話はどこかの名も無き配信者がだらだらと長ったらしく雑談をするだけのお話です。
句読点は少ないし、行も変えずにずっと話しているのでとても読みにくいです。
二次創作に感化されて書いたもの、と書かれてはいますが絶対的ヒーローとも、その小説を書いた方とも何も関係が無いです。
この話は全部捏造です。
それでもよろしい方は、ぜひ話を聞いてやってください。
「やぁやぁやぁ。よくぞこの配信に来てくださった。歓迎するよ。急にすまないね。どうしても話したくてさ。今日はいつもより丁寧に話してみようと思うんだ。何故かって?そうだなぁ、まずはそれから説明するとするか。」
「とある物語を読んだんだ。漫画じゃないよ、小説さ。その物語が随分と面白かったんだ!なんと登場人物達の台詞が一つも無い!話すのは語り手のみ。面白いだろう?しかもその語り手の語り方がこれまた特殊でねぇ、普通の小説の語り手はその場の状況や登場人物達の心情を説明口調で説明する。ただそれだけだ。ところがその小説の語り手は反対にまるで友人に昔の思い出話をするかのように話すんだ!面白いだろう?」
「話が少々長くなってしまったが、結局俺が丁寧に話す理由はその物語に感化されたからだよ。それで俺もその語り手のような話し方をしたくなった。ただそれだけさ。長ったらしく話してすまないね。」
「丁寧に話すとは言ったものの、今の俺の話し方は噺屋の落語のようで、丁寧とは程遠いかもしれないな。あぁ、もちろん噺屋の方の喋りとはレベルが違う事は分かってる。もちろん俺の方がレベルは下だ。話を戻すが、丁寧な話し方といえば敬語で、相手が理解しやすいようにゆっくり話すものだろう?まぁただの偏見だが。それに比べて今の俺の話し方はどうだ?タメ口で、早口で、相手が言葉の意味を理解するよりも早く話し、次に移る。…なんと野蛮なことか!みっともない。自分が恥ずかしくなってきた。いっそのこと死んでしまおうか。いや、まぁ冗談だがね。まだ生きていたいよ俺は。みっともなくとも生きるさ。死ぬのは怖い。」
「一応先程本当に丁寧に話してみようと思ったんだよ?だがそれよりも早く頭の中から永遠に湧き出る思考を、言葉を、どうにかしたくなってね、つい早口で話してしまった。ふざけるなと思っているかい?酒に酔っているんだ。許しておくれ。…そうさ!酒に酔っているんだ!普段の俺ならこんな話し方やりたくなったとしても絶対にしない。なんてったって恥ずかしいからな。俺は恥ずかしがり屋なんだ。俺の配信をいつも見ている君達なら分かるだろう?分かってくれないと困るなぁ。あはは!」
「何の酒を飲んでいるか?それは秘密だよ。俺のせいで店の棚を空にはしたくない。ふ、それは流石に自惚れすぎか。」
「はぁ、身体が暑い。ずっと話していたからだ。こんな時にはアイスでも食べたいね。アイスと言えば、俺はソーダ系のさっぱりとするものが好きなんだが、君達はどうだろうか?バニラ系?チョコ系?それともストロベリー?あぁ、チョコミントなんかもあるな。俺は苦手な味だ。基本はチョコの味なのに時折ミントのすうすうとした感覚がするのがどうにも慣れない。まるで歯磨きをした直後にチョコを食べてる気分になる。あ、チョコミントが好きな人はそういった例えを嫌うらしいんだったか、すまない。不躾だった。いや、無遠慮か?正直不躾と無遠慮の違いが分からないんだ。まぁどちらでもいい。あ、いや、どちらでもいいというのはだな、君達に謝れるのならどんな言葉でも捧げるよという意味であって、言葉の意味なんかどうでもいいという意味ではないからな。念の為、念の為だが説明しておく。普段あまり使わない言葉なんだ。正直意味もそんなに理解していない。今はこんな話し方をしているから賢く見えるかもしれないが、それも見よう見まねでなんとなく話しているだけで、普段の俺は『やばい』だとか、『えぐい』だとか、そんな言葉しか話せないんだ。だから多少の間違いは許しておくれ。」
「…そろそろ話す事が無くなってきた。何か話題でも無いか?何でも良い。最近嬉しかったこと、哀しかったこと、俺に何でも話してご覧。……俺の配信を見れたこと…?ぷっ、あはは!なんとまぁ、嬉しい事を言ってくれるじゃないか!俺の配信を見ることができたのが嬉しいのか!そうかそうか!俺も君達と話せる事が嬉しくて堪らないよ!」
「君達の喜び、哀しみ、全部俺関連であって欲しい。なんていつも思っているが、今日はより一層そう思うよ。あぁ、でもあんまり君達に哀しんでほしくは無いな。俺が代わりに哀しもうか?なぁんて、そんな事を言っては余計に君達が哀しんでしまうな。俺は一生喜んどくよ。幸せになってみせるさ。俺の幸せが君達の幸せになる事を願って。」
「そろそろ終ろうか。もう二度とこんな話し方で雑談なんかするものか。口が乾いてしょうがない。…でもまぁ、楽しくはあった。酒に酔って、あの小説を読んで、そして気が向きでもしたら、またこの話し方で配信しようかね。」
「それではまたいつか。」
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